久津間装蹄所ブログ

北海道江別市にある牛削蹄の老舗です。

武生特殊鋼材さんの鋼で

2021-01-05 | 道具
久津間です。
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
近年私は年末年始の休みを利用して
趣味で削蹄道具を造っているわけですが、
昨年末に武生特殊鋼材株式会社様から鋼を仕入れる事ができ、V2と白2という鋼で鎌型蹄刀と
削蹄ナタを造ってみました。
薄い材料なので、一度地鉄を薄く延ばして鍛接してからの鍛造となりました。
削蹄道具としてこの鋼がどのくらいの焼き入れ、焼き戻しはまだ探りの状態ですが、
鍛造性に優れていて、焼き入れ性も良いかなと思います。あとは仕事始めに実際使ってみての感想になると思いますがコストパフォーマンスは良い鋼だと思います。
武生特殊鋼材株式会社さんの鋼は、
ある野鍛冶のYouTubeを見て知りました。
直接武生特殊鋼材さんに電話で問い合わせたところ、在庫のあるものならサンプルとして出していただける事となり22kgほどいただきました。
本来なら鋼材メーカーから鋼を仕入れるには、我々のような個人事業者には入れてくれないはずです。入手したいならロットごとの百キロ単位とかになるのですが、鎌型蹄刀の事、それを造る佐藤先生や鈴木先生にも是非提供したいと説明したりもしました。
弊社のホームページをご覧になって弟子の活躍なども知ってくれ、快く出荷していただきました。
武生特殊鋼材株式会社様ありがとうございました。
本当に感謝しております。