和牛
2009-01-28 | 削蹄
画像は肉牛、黒毛和種の削蹄。暗くてピント合わずごめんなさい。和牛の肥育、繁殖、育成と全て立ち切りです。和牛は気性が荒く、足が軽い!(蹴飛ばしてくる)それをなだめながら、ストレスを与えず削蹄するのが単独保定!いわゆる立ち切りです。これを覚えて、しかも頭数をこなすようになるには長年かかりますが、覚えると嘘のように牛はおとなしいものです。祖父の代から続いている牛削蹄ですが、過去に一度だけ何をやっても足を挙げない、気が立って入れ込んでしまった和牛を、牛舎にある枠場に入れて削蹄したらお客様に「爺さんは枠場使わんかったぞ!」と渇をいただいたことがあります。枠場削蹄が悪いわけではないけれど祖父や父と比べられるとプライドに火がつく。それ以来どんなに気性が荒く困難な牛も立ち切りが可能に。もちろん同じ牛を翌年に削蹄してもバッチリ!保定と牛の扱いを覚えれば可能なのです。物凄くアナログで伝統芸に近いのですがこの技術を後世に伝えるのも自分の役目だと思っております。やっぱり立ち切りでしょ!という酪農、畜産家さんのためにも日々努力してまいります。