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京都時代MAP 伝統と老舗編 価格:¥ 2,100(税込) 発売日:2007-10 |
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< 昨日、「京都で、一番の、老舗は?」でご紹介した、
「京都時代MAP(伝統と老舗編)」についての続き >
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この本には、昨日ご案内した、
「タイム・トリップ・マップ」
「老舗創業番付」
「(約300件の)老舗情報」以外に、
「京都、文化史を探る」
という特集(のようなもの)があり
それが、また、興味深い。
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まず、その特集記事の冒頭に、
「京都文化の発達史年表」
というのが載っており、
京文化というものを構成している
「茶」、「花」、「香」、「京料理」、「京菓子」
それぞれの歴史と、
それらが発展してくる過程での相互連関が、
年表形式で一覧になっている。
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歴史を横断的に捉える、という試みは、
松岡正剛さんが「情報の歴史」で大成功をおさめて以来、
しばしば見られるようになったが、
京文化については、少なくとも、私は
初めてみたので、随分面白かった。
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たとえば、香道については
神仏への供香として始まったものが、
平安中期(国風文化の時代)に
「空薫物」、「薫物合」へと発展し(→花の世界の「花合」と対応)、
それが、さらに、武士の時代になると
「十チュウ(火へんに主)香」という競技に姿を変え(→茶の世界の「闘茶」に対応)、
室町時代の香道の確立をへて、
江戸時代の御家流、志野流、米川流の形成にいたる、、、、
というように、
香道の歴史が、文化史全体のなかで一望できるように工夫されているのだ。
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個別にも、「茶の湯の歴史」、「京菓子の歴史」、「京料理の歴史」、
「いけばなの歴史」、「香道の歴史」、といった章だてで
詳しく説明されている。
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もちろん、「古代~平安時代(宮廷と社寺文化)」、
「鎌倉~安土桃山時代(公家文化から武家文化へ)」、
「江戸時代(いよいよ、大衆文化の時代へ)」
といった章もあり、政治や社会とそれら芸道との関係も分析されている。
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繰り返しになるけれども
この本、随分良くできている、と思う。
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京都時代MAP 伝統と老舗編 価格:¥ 2,100(税込) 発売日:2007-10 |
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