老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

京都の「さしすせそ」

2009年02月14日 | 京都でショッピング!!

料理に疎い私は、つい最近まで、「さしすせそ」が、調味料とそれを使う順序を表すのに使われる言葉、だとは知らなかった。

知らない言葉に出合った時に私がよく参照する、ウィキペディアによると、

一般には、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」は醤油、「そ」は味噌を指すが、

「さ」を酒・砂糖とする説や、「そ」をソースやソーダとする説もあるとのこと。

(さらに、ウィキペディアによると、さしすせそは、裁縫・躾・炊事・洗濯・掃除を指すこともあるのだとか ! )

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先日、ご紹介した、沖村かなみさんという方の書いた、「おいしおす・京都みやげ帖」という本の、第四章は「さしすせそ」というタイトルになっていて、京都のお味噌やお醤油などが紹介されている(ただし、厳密な意味での「さしすせそ」には、限られていない)。

著者の沖村さんが、京都の代表的な「さしすせそ」として、同書に掲載しているのは、

  • 山中油店の、なたね赤水と、玉締めしぼり胡麻油‥‥色で、香りで楽しむオイル
  • 山中油店の、EX.  ヴァージンオリーブオイル‥‥まさに、オイルの王様
  • 松野醤油の京醤油‥‥ワインのような古樽ねかせ
  • 京・西陣孝太郎の酢‥‥水と氷だけで造るお酢
  • 本田味噌本店の一わんみそ汁‥‥懐中即席味噌汁
  • しま村の特醸白みそ‥‥無添加の自然な甘み
  • 長文屋の七味唐がらし‥‥匙加減でお好みの辛さに
  • 富しばの無添加ジャム‥‥デザートみたいなジャム

など(‥‥以下は、著者の沖村さんによるリード)。

京都時代MAP(伝統と老舗編)によると、山中油店は文化文政年間(1804~30年)、松野醤油は文化2(1805)年、本田味噌は天保元(1830)年の創業と、いずれも老舗揃い。

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その意味でも、京都の「さしすせそ」は、いかにも、京都みやげらしい京都みやげ、と云えるのかもしれない。

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8 コメント

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本田味噌の「吟醸?」というのが 一年に一度予約... (ひいらぎ)
2009-02-15 09:32:12
本田味噌の「吟醸?」というのが 一年に一度予約で手に入るそうです。私も今年誘っていただきましたが うちは 関東屋をいつも使っていますので 今回は注文しませんでした。
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ひいらぎ様 (S&Y)
2009-02-15 10:32:15
ひいらぎ様
うちは本間味噌(か石野味噌)なのですが、吟醸というのは、はじめて聞きました。早速、チェックします。ひいらぎ様、生の京都情報、いつも有難うございます。
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本田さんのあたりは散歩にも良いですものね。 (こんぐ)
2009-02-15 21:29:10
本田さんのあたりは散歩にも良いですものね。

年末に、大吟醸の来年の予約をすすめられましたので、今から、予約ができると思いますよ。
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こんぐ様 (S&Y)
2009-02-15 21:55:43
こんぐ様
貴重な情報ありがとうございます。
私も、本田味噌の付近を散歩するのは大好きです。京都移住後は、散歩とセットで老舗巡りをするのを楽しみにしています。
それにしても、皆様、京都の老舗情報よくご存知ですね。
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私もそちらでの、散歩と老舗めぐりを楽しみにして... (こんぐ)
2009-02-16 01:48:09
私もそちらでの、散歩と老舗めぐりを楽しみにしております。
神田を巡り、鹿島茂先生をちらと、お見かけしてみたいですし、古いお店のお蕎麦を、昼下がりに食したいものです。
 青山周辺の、お目当てのお店を渡りあるくはずが・・・あらっ、この道は?と、迷ったりするのも素敵でしょうね。

京都の方は、何かにつけ、「きまったとこ」というのをお持ちの方が多いのかもしれませんね。
お味噌の予約も、毎年こちらでと、決めていらっしゃる方が、早くから、ご注文されるのでしょうね。
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こんぐ様 (S&Y)
2009-02-16 02:03:32
こんぐ様
こんぐ様は、鹿島茂さんのご本などもお読みになるのですか?
私、先日、氏の「神田村通信」という本を読んだばかりです(相変わらず、古本馬鹿丸出しといった感じの内容で、同類の私としては、ケタケタ笑いながら読みました)。
古書、というのは、収納等の点から、女性に人気がない、と勝手に思い込んでいたものですから、女性に鹿島ファンがいるというのは、正直、少し驚きです。
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Y様も鹿島先生並みの重症でいらっしゃいますのか... (こんぐ)
2009-02-17 14:49:32
Y様も鹿島先生並みの重症でいらっしゃいますのかしら?
それはそれは、お大事になさってくださいませね。
もう、つけるお薬はありませんでしょうし・・・。(^_-)-☆
私、時折、鹿島ワールドに、声をたてて笑いそうになります。
私には、古書の趣味は特には無いのですが、もともとアンティークを好みますので、古書の世界も良いなと思います。
神田村徘徊が待ち遠しいです。

ひと昔より、もうすこし前の頃、寺町あたりを、毎日のように通る時期がございました。
たしか、いくつか古書店があり、独特の風情で、凛とした佇まいは、近寄り難く、神秘的ですらありました。
何か、寿司屋のカウンターに座る時のように、初心者にはドキドキするような、敷居の高さがあり(読める本も無かったでしょうし)ついぞ入る勇気は起こりませんでしたが、界隈の欠かせぬ風景だと感じていたことを思い起こしました。
「檸檬のお店」と同じように。



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こんぐ様 (S&Y)
2009-02-17 19:47:24
こんぐ様
最近はタワーマンションなどもできたので、一時は、鹿島さんに倣って、神保町に住もうか、と真剣に検討したこともあったのですが、諸般の事情から見送っております。
鹿島さん以外にも、紀田順一郎さんや、岡崎武志さん、山本善行さんなど、古書に憑かれた人は大勢いらっしゃいますが、どの方の話を読んでも、吹き出してしまいます。
古書という、ある意味で、社会的に全く無用のものに血道をあげる様がなんとも可笑しくて‥‥(他人事ではありませんが)。
それにしても、初めて寿司屋のカウンターに座った時、とは言い得て妙ですね。普通の本屋さんとは違う、古書店の独特の雰囲気に畏れを抱いた、10代の頃の記憶が甦るようです。
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