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芸妓
舞妓さんも二十歳が近づいてくると、
だいぶ大人っぽくなってきます。
祇園の舞妓はおぼこさ(幼さ)が命ですから、
そう無くなって来ると、
そろそろ襟替えして
芸妓になる事を考えなければなりませんのどす。
逆に、
二十歳を過ぎても、
容姿がおぼこい場合は屋形の判断で
いつまでも舞妓のままという事もある訳です。
二十歳を過ぎた舞妓は、
正月の始業式で「成人舞妓」として紹介されるのですが、
本人達にとっては、
嬉しいのか恥ずかしいのか複雑な気持ちなのだそうですよ。
舞妓として出る際に、
屋形とは、
お礼奉公の年季(ねん)の期間が決められています。
中には、芸妓にはならずに
舞妓で辞める妓もいます。
そんな場合は少しだけ年季が長い場合もある様ですが、
屋形によって違うようです。
舞妓が芸妓になる儀式を
「襟替え(えりかえ)」といいます。
襟替えが近づくと、
どこからともなく旦那話が持ち上がりますから、
その気のない妓にとっては煩わしい時期となる様ですね。
襟替えでは、
さっこう呼ばれる髷のついた髪に、
屋形のおかあさんやお姉さんに鋏を入れてもらいます。
力士の断髪式の様なものですね。
舞妓の髪は地毛で結いますが
芸妓は鬘(かつら)です。ですから、
芸妓になると同時にバッサリ髪を切ってしまう妓が多い様です。
芸妓になって何が嬉しいかというと、
髪の毛を気にしながら眠らなくてもよくなる事なのだそうです。
箱枕から頭が落ちて悲惨な状態になり、
髪結いさん(日本髪を結ってくれるところ)へ
直行する悲劇からの脱却が何より嬉しい様です。
ちなみに、
芸妓には、
舞専門の「立方(たちかた)」と
演奏専門の「地方(じかた)」があります。
なり手としては、
圧倒的に立方の方が多く、
地方の十年後が危ぶまれる昨今どす。
芸妓
舞妓さんも二十歳が近づいてくると、
だいぶ大人っぽくなってきます。
祇園の舞妓はおぼこさ(幼さ)が命ですから、
そう無くなって来ると、
そろそろ襟替えして
芸妓になる事を考えなければなりませんのどす。
逆に、
二十歳を過ぎても、
容姿がおぼこい場合は屋形の判断で
いつまでも舞妓のままという事もある訳です。
二十歳を過ぎた舞妓は、
正月の始業式で「成人舞妓」として紹介されるのですが、
本人達にとっては、
嬉しいのか恥ずかしいのか複雑な気持ちなのだそうですよ。
舞妓として出る際に、
屋形とは、
お礼奉公の年季(ねん)の期間が決められています。
中には、芸妓にはならずに
舞妓で辞める妓もいます。
そんな場合は少しだけ年季が長い場合もある様ですが、
屋形によって違うようです。
舞妓が芸妓になる儀式を
「襟替え(えりかえ)」といいます。
襟替えが近づくと、
どこからともなく旦那話が持ち上がりますから、
その気のない妓にとっては煩わしい時期となる様ですね。
襟替えでは、
さっこう呼ばれる髷のついた髪に、
屋形のおかあさんやお姉さんに鋏を入れてもらいます。
力士の断髪式の様なものですね。
舞妓の髪は地毛で結いますが
芸妓は鬘(かつら)です。ですから、
芸妓になると同時にバッサリ髪を切ってしまう妓が多い様です。
芸妓になって何が嬉しいかというと、
髪の毛を気にしながら眠らなくてもよくなる事なのだそうです。
箱枕から頭が落ちて悲惨な状態になり、
髪結いさん(日本髪を結ってくれるところ)へ
直行する悲劇からの脱却が何より嬉しい様です。
ちなみに、
芸妓には、
舞専門の「立方(たちかた)」と
演奏専門の「地方(じかた)」があります。
なり手としては、
圧倒的に立方の方が多く、
地方の十年後が危ぶまれる昨今どす。