セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

小俣貫太「斎藤一人の成功の魔法のランプ」その2

2005-04-02 22:10:28 | 文化
「斎藤一人の成功の魔法のランプ」は、斎藤一人本の中でもちょっとユニークだ。小俣貫太さんの小学生の時からの始まる斎藤一人との出会いと商売人としての成長記録となっている。ノンフィクションなのだが、欧米でよく見られる、少年が賢者と出会って精神性が高まるファンタジーのようでもあり、失意のビジネスマンがマスターと出会い成功していく啓発本の要素もある。つまりためになる物語として面白い。

わりと日本的な商業哲学的な話もあり、誰か英語に訳してアメリカで売ってみないかな。アメリカ人の反応が見てみたい。

ところで斎藤一人さんは、何かうまくいかないと感じる時は、ニコニコして「さあ、面白いことになってきましたよ」といい、本当に楽しむそうだ。これを読んで、かなり昔になるけど、吉本新喜劇でルーキー新一という役者が劇中で毎回「これはえらいことですよ、これは」と言っていたのを思い出した。世の中には新一派が多い。僕は一人派になりたいな。

小俣貫太「斎藤一人の成功の魔法のランプ」その1

2005-04-02 22:01:38 | 文化
小俣貫太「斎藤一人の成功の魔法のランプ」(Gakken)を読み終えた。小俣貫太さんは斎藤一人さんのお弟子さん。斎藤一人氏は日本一の高額納税者。僕は斎藤一人さん関係の本をほぼ全部購入して、その大部分を読んでいる。つまり僕の好きな読書素材といえる。ご本人を直接知らないので好きな人物とは言いにくい。

ちなみにその他に強く引かれる人物は、人生論的なものでは、一人さんの他に浅見帆帆子さん、ディーパック・チョプラ。宗教家では親鸞。哲学者ではカール・ポパー。東洋思想では王陽明。小説家では金庸、これは邦訳をすべて読んだ。白石一文さんの「一瞬の光」も好きだが、偶然にもその父上の白石一郎さんの「十時半睡事件帖」もすべて読んでいた。歴史人物では立花宗茂、毛利勝永。そうそう雀鬼こと桜井章一さんの本や考え方も大好きだ。もちろん第一打に字牌は切らない。これらの人々には共通するものを感じている。

「斎藤一人の成功の魔法のランプ」には、一人さんが好きな話で、エジソンの電球のフィラメントの事が載っている。別の一人さん本にも載っていた話だ。

エジソンはフィラメントの素材に日本の竹にたどり着くまでに非常に多くのものを試して失敗した。しかしエジソンに言わせれば、それは失敗ではなく、フィラメントに適さない素材を発見したのであり、失敗ではないのだ。これはポパーの科学哲学と同じだ。ポパーによれば科学探求に何か特別な導きの方法があるのではなく、あらゆる方向に開かれた試行錯誤によって次第に進歩する。科学理論は常に仮説であり、それが適用されない(誤りである)場合が発見されることに、より適用できる理論が、それが適用されなくなる場合を目指して打ちたてられるのだ。(専門家さん理解不足だったら、ごめんなさい)。

このことを今夜書こうと考えていて、昼は映画館で「ナショナル・トレジャー」を見にいった。するとこのエジソンのフィラメントの話が映画で出てきた。またシンクロシニティ。