セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

中国の反日デモに見る亡国の相(1)

2005-04-12 22:15:25 | 社会経済
中国の反日デモのニュースを見て、中国人は愛国心が強いと思ったらあなたは中国史をほとんど知らない。少なくともあのデモ参加者は違う。彼らは、「敵であり攻撃してもよい」となかば公にシグナルが出された対象を、声高々に罵ることで、安全で元で要らずの方法で、あたかも憂国の心情の持ち主であることを宣伝して、社会的利益を得ると共に、自己の攻撃的な劣情を満足させようとしているに過ぎない。

40年前の文化大革命をみよ。彼らは中国を悲惨な状況に陥れた元凶の毛沢東を讃えながらその悲惨を少しでも是正しようとした者たちを攻撃した。イエスにならって彼らは何をしているのかを知らなかったというなかれ。かれらは自分のやっていることを充分に知っている。攻撃していいというシグナルが出たから攻撃しているだけなのだ。それが彼らのわが身のための第一の処世術なのだ。