季節はずれの台風

今回の台風2号は強烈だった。

わたしのマンションのベランダは、台風が沖縄本島の東側を通過する時はほとんど影響がない。時には窓を開けて過ごすことだってある。
ところが、今回のように台風が沖縄本島の西側を通過する時はダメ。以前は天井から雨漏りして大変な目に会った。二度ほど天井を張り替えたが、管理組合の修理予算で直してもらって事なきを得た。
気象予報士の話では、台風は時計と反対回りの左回りなのだが、進行方向に向かう東側では加速され、逆に西側では進行速度と風速が相殺され減速するというものだった。なるほど、と思い当たった次第。

季節はずれの5月の台風でちょっと油断していた。ベランダにゴミや荷物を出しっぱなしにしていたのである。夜中にゴロゴロゴロ、ガラガラガラと大きな音がたって身も細る思い。翌朝恐る恐るベランダを覗いてみたら、風に飛ばされたものはなさそうだったが、家庭菜園はみな枯れてしまって、鉢はみんな一方に集まって、ダンボールなどはぐしゃぐしゃに固まって見る影もなかった。
でも被害はそんなものだ。街中の街路樹や施設の木々は無残にも折れていた。停電も多かったようだし、車が転倒したり、プレハブが吹き飛ばされて愛車に凹んだとこぼす社員もいた。

しかし、基本的にそんなものだ。
本土のように何人死んだという悲惨なことはここ沖縄で台風に関してはない。それが台風銀座沖縄の自負というものではないか。