この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

後悔先に立たず

2021-07-01 08:50:00 | つれづれ記
千葉県八街市で小学生5人の列にトラックが突っ込んだ事件は悲惨だった。
こんな事故が起こるとカミさんはよく「よりによってどうして子どもたちの列に突っ込むのかしら」と疑問を呈するが、じつは人をひき殺したからニュースになるのだ。人身事故に至らない事故は日常茶飯事でいちいちニュースにしないのだ。これを記憶の強化というらしい。

事件を起こした(事故というにはあまりにも不注意)60歳の運転手はお酒が好きだったと報道されている。これまでに酔って帰ったことは何度もあっただろう。
初めての時は泡食ったに違いないが、繰り返すうちにだんだん舐めてきたのだろう。
その時原点に戻って「酒を飲んで運転しないぞ」と誓っていれば、こうして刑務所に行くこともなかっただろうに。
人をひき殺しておいて後悔しても遅いのだ。

と、ここでかつての沖縄の飲酒運転天国の話をしようと思ったが、気が変わった。高齢者のブレーキとアクセルの踏み違い事故についてである。
わたしにはブレーキとアクセルを踏み違えるということが理解できない。まったく信じられないのだ。
車が急発進したらとっさに足を外すことはあっても踏み込むことはしないはずだ。

もう60年近くの昔になるが、自動車練習場に通っていた。
本免許の実技試験の時である。途中で小雨が降りだして泡を食った。ワイパーの操作がわからなかったのだ。お天気ばかりでワイパーを操作する機会がなかったのだ。
あちこち触ってなんとか動かして難を逃れた。

そんなこんなで緊張は半端じゃなかった。ようやく自練に戻ってきたときのことだ。
構内に入る際小さな下り坂があった。そこへさしかかると、一時停止線の前に止まろうとするが少し車が流れている。一瞬、ブレーキを踏んでいないのではないかと疑った。足を外した途端車はすっと流れた。慌てて踏み直したが遅かった。停止線を超えてしまっていた。傾斜だったから軽いブレーキでは効かなかったのだ。
ちょっとだけだから許してもらえるかなと期待したが甘かった。不合格を食らって次週取り直しとなった。

初心者でも踏み違えることはない。神経がおかしくなっていなければそんなことしようがない。
事故を起こした高齢者たちはおそらくその前に何度か危ない目に合っているはずだ。しかし、不便さを嫌い、それ以上の最悪のケースを想定せず、それ以下の事態しか考えないようにしたのだ。
そのつけは必ずやってくる。わたしもそんな予兆が一回でもあったら、山口百恵がマイクを置いて去ったように、ハンドルを置こう。(ハンドルは外せないが・・・)
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