この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

ヤンキースタジアムに涙雨が降る

2021-07-02 06:27:50 | 大谷翔平
大谷翔平のベストピッチングを永久録画したいと思っている。
ノーヒットノーランか?それとも完全試合か?
彼が口元を引き締め、投げて凌ぐその姿を残しておきたいと思っているのだ。そして何度も繰り返して見るのだ。
7月1日(日本時間)がその日かと期待した。

大谷翔平はこれまでバッティングが好調だった。前日には1試合2ホームランを放つという大活躍。誰もがこの勢いでいいピッチングをしてくれると思っていただろう。
当然わたしも何か記録を作るのではないかと期待していた。
ところが豈はからんや、大谷翔平は1回すら抑えきれなかった。四球5個、4点を失いツーアウト満塁のままベンチに下がった。続く2番手ピッチャーがライト線にツーベースを打たれて走者一掃。大谷は自責点7となった。
「ふたつ良いことはないものを」というのは河合隼雄の言葉であるが、良いことがそうそう続かないように、悪いこともそう続かないという人生訓である。

大谷翔平の絶好調に酔いしれていた。わたしもみんなもマスコミも。ずっとこの調子が続くものと思っていた。時にはつらい思いも、悲しい出来事もあって、それを受け止めなければならないのだと通り一遍を語ろうとしたら、3回裏ヤンキースの攻撃ワンアウト2、3塁、ワンストライクツーボールの時点で雨天中断となった。
およそ45分間の中断の後に試合は再開されたが、さらにもう一度5回裏に替わってすぐに中断となった。

試合が再開されて、7回表のエンジェルスの攻撃の時に日付が変わった。明日(いや今日)はデーゲームになるという。大変な試合になった。
8回裏にヤンキースにホームランが出て4対8。これで決まりと思った。
ところが9回表にエンジェルスの猛攻撃が始まった。ワンアウト満塁になってウォルシュがホームランを打って同点の大偉業。ヤンキースの守護神チャップマンが満塁ホームランを打たれたのは初めてだそうである。
ベンチに座ったまま滴る汗をぬぐおうともせずじっと俯いているチャップマンの姿は印象的だったが、この時点で大谷翔平の負けは消えた。

ゴセリンが四球を選びフレッチャーがしぶとくレフト前にヒットして1塁3塁。
イグレシアスは3振に倒れるも、レンヒーフォがレフト前ヒットを打って2点を勝ち越す。
続くウォードもレフト線への渋い当たりで11点目を取った。この辺りから9回裏のヤンキースの攻撃が電波の乱れで見られなくなった。中断していた映像が回復した途端、抑えのイグレシアスが両手を突き上げるガッツポーズをしていた。11対8でエンジェルスの勝利が決まった瞬間だった。

これはいったい何?
はじめ大谷翔平の涙雨かと思ったが、ピッチングは悪かったが負け投手にはなっていない。むしろエンジェルスが逆転勝ちしている。
早々にベンチに下がった大谷翔平に天が涙を流し、試合を中断させ、流れを変えて、試合をひっくり返したのだろう。
天をも味方につけたのだ。畏るべし大谷翔平!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 後悔先に立たず | トップ | 「ボイコット」から「不視聴... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大谷翔平」カテゴリの最新記事