「大阪在住のある男性が、2007年から2009年にかけての3年間で、約28億7000万円そうとうの馬券を買い。そのうち約1億3000万円分的中し、約30億1000万円の払戻金を獲得した。
だが、男性はその払戻金を申告せず、2013年に所得税法違反で有罪になっていた。問題は、この男性の所得は、払戻金から、それを得るために買った当たり馬券の額を引いた約28奥8000万円なのか、それとも、はずれ馬券の購入費も必要経費と考えて差し引いた約1億4000万円なのか、だ。
大阪地方裁判所は、当たった馬券の購入費だけでなく、外れ馬券の代金も必要経費になるという被告側の主張を認めたが、検察側はこれを不服として上告していた。だが、2015年3月10日、最高裁判所が一、二審の判決を支持し、必要経費と認める判断を下した」(「ギャンブルで勝ち続ける科学者たち」アダム・クチャルスキー著/柴田裕之訳/草思社文庫/訳者あとがきより)
3年間で28億7000万円も馬券を買うというのは並の話じゃない。盗んだお金で買っていたとしか思えない。事業で稼いだお金をこんな風に馬券に使えるとはとても思えないのだ。
しかしまぁ、結果的に30億1000万円勝ち越したというのは立派だろう。その桁違いの金額にビビってしまうが、よくよく考えてみれば、投資額に対して1.049倍の回収額なのである。仮に1万円買って1万490円なのである。
たまたま勝ち越したから良かったものの一歩間違ったらスッテンテンだ。そう考えるとそれほど羨ましくもない。
みなさんの中でも一瞬だったらこれ以上の稼ぎはよくある話だろう?
28億円もあれば競馬などしないで遊んで暮らすよ。いや、小さな額で競馬を楽しむかな。
わたしは今、競馬を1R1000円の予算で楽しんでいる。年金生活者の身だから購入資金に制約があるのは仕方ない。
かつては大金を賭けてきたことがある。もちろん当たれば大金になるが、ギャンブルのお金はいつの間にかどこかに消えてしまうものだ。師匠だって晩年は借金まみれになっていた。
レースを検討して勝馬を探し当てる。そこに喜びがある。
金額の多寡ではない。金額が大きければ大きいほどドラマチックかと言うとそうでもない。確かにヒリヒリする。しかしそれを求めてもだんだん大きな金額でないと感じなくなる。エスカレートすれば行きつくところは地獄だ。
自分の推理が正しかったのか、間違っていたのか?そこに喜びや落胆がある
1000円の当たりでも十分興奮する。金額の多寡によって勝負の味が変わるとは思えないのだ。
だが、男性はその払戻金を申告せず、2013年に所得税法違反で有罪になっていた。問題は、この男性の所得は、払戻金から、それを得るために買った当たり馬券の額を引いた約28奥8000万円なのか、それとも、はずれ馬券の購入費も必要経費と考えて差し引いた約1億4000万円なのか、だ。
大阪地方裁判所は、当たった馬券の購入費だけでなく、外れ馬券の代金も必要経費になるという被告側の主張を認めたが、検察側はこれを不服として上告していた。だが、2015年3月10日、最高裁判所が一、二審の判決を支持し、必要経費と認める判断を下した」(「ギャンブルで勝ち続ける科学者たち」アダム・クチャルスキー著/柴田裕之訳/草思社文庫/訳者あとがきより)
3年間で28億7000万円も馬券を買うというのは並の話じゃない。盗んだお金で買っていたとしか思えない。事業で稼いだお金をこんな風に馬券に使えるとはとても思えないのだ。
しかしまぁ、結果的に30億1000万円勝ち越したというのは立派だろう。その桁違いの金額にビビってしまうが、よくよく考えてみれば、投資額に対して1.049倍の回収額なのである。仮に1万円買って1万490円なのである。
たまたま勝ち越したから良かったものの一歩間違ったらスッテンテンだ。そう考えるとそれほど羨ましくもない。
みなさんの中でも一瞬だったらこれ以上の稼ぎはよくある話だろう?
28億円もあれば競馬などしないで遊んで暮らすよ。いや、小さな額で競馬を楽しむかな。
わたしは今、競馬を1R1000円の予算で楽しんでいる。年金生活者の身だから購入資金に制約があるのは仕方ない。
かつては大金を賭けてきたことがある。もちろん当たれば大金になるが、ギャンブルのお金はいつの間にかどこかに消えてしまうものだ。師匠だって晩年は借金まみれになっていた。
レースを検討して勝馬を探し当てる。そこに喜びがある。
金額の多寡ではない。金額が大きければ大きいほどドラマチックかと言うとそうでもない。確かにヒリヒリする。しかしそれを求めてもだんだん大きな金額でないと感じなくなる。エスカレートすれば行きつくところは地獄だ。
自分の推理が正しかったのか、間違っていたのか?そこに喜びや落胆がある
1000円の当たりでも十分興奮する。金額の多寡によって勝負の味が変わるとは思えないのだ。
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