1500ｍ驚異のハッサン

買い物の後帰宅してつけたテレビで1500ｍの予選2組をやっていた。泡盛の水割りをつくって本格的に見ようとしていたらジャンが鳴って残り一周の時にオランダのハッサンが転倒した。5番手の選手が前と接触してそのあおりを受けて直後の選手が躓く。そのためにケニアの選手が転倒したところへオランダのハッサンが乗り上げて転倒したのである。
ところが、ハッサンはすかさず立ち上がって追いかける。12番手からぐんぐん追い上げてみんなをごぼう抜きにして先頭で入線したである。
吃驚した。ラスト一周だから誰も緩めない。それをごぼう抜きである。タイムシフトできたから何度も見直した。
3冠を狙うほどの選手だという。何の3冠かは知らないがさもあらんと思った。
予選3組に話題の田中希実選手が自己ベストを大きく更新して3位くらいに入って予選を通過している。この決勝は見逃せないぞと思った。

2日に女子5000ｍの決勝があった。そこでハッサン（オランダ）は危なげなく優勝した。14分36.79秒のタイム。日本の廣中瑠梨佳は9位だった。14分52.84秒は16年ぶりの日本レコードだったそうだ。それでは仕方ないね。
ハッサンはまず１冠。他に1500ｍと1万メートルを狙っているらしい。

選手の直後のインタビューでのマスク着用に苦しそうで可哀そうという意見があるようだ。
当然である。以前のようにハンドマイクを差し出しているならわかるが、スタンドマイクに話すだけならマスクは必要ない。
というより「今のお気持ちは？」とか、意味ある質問があったためしがない。直後のインタビューって要るのかな？

8月7日（土）
女子1500ｍの中継を録画しようと思ったがない。0時過ぎから5時間ぐらいの放送を録っておいたがなかった。田中希実が8位だったから外されたのかな？
仕方ないからＹｏｕＴｕｂｅで探し出して見ることができた。（相変わらず田中希実だけを矢印で追っていた）
ハッサンは先頭を取る積極的なレースをしたようだが3位に終わっている。
一部しか見られなかったから詳しいことはわからないが、追い込みが得意な選手ということなのだろうか。それとも5000ｍを勝った翌日に1500ｍの予選、準決勝、決勝と続く連日のレースにスタミナを消失してしまったのだろうか？
としたら、今日（7日）の10000ｍもヤバいんじゃない？

五輪の放送も日本選手中心だね。民放なんかも決勝戦に日本がでこなければ番組を変更している。
内向きの国民と言うことなのかな？
沖縄の新聞も甲子園で沖縄勢が敗退すると、途端に甲子園の報道枠が小さくなる。その代わり秋季大会を大きく取り扱っている。
人によっては他国の決勝戦でも見たい人はいるはずだし、他県の闘いでも甲子園を見たい人はいるはずだ。
今日の女子10000メートルの中継もないのだろうか？
こういうのをステレオタイプと言うのかね。

女子10000ｍ決勝を見た。
日本選手は廣中瑠梨佳7位、新谷仁美22位、安藤友香23位だった。
エチオピアのギデイが今年世界記録を出しているという。オランダのハッサンはそれまでの世界記録保持者だったらしい。
レースは日本の廣中が積極的に先頭に立ち飛ばしたが、やはり過酷なレースだ。3週目あたりからギデイが先頭に立った。ギデイもハイペースを刻む。だんだん脱落者が下がっていく6人だったのが残り3週あたりから3人に絞られた。エチオピアのギデイ、バーレーンのゲザヘグネ、オランダのハッサンである。
ハッサンが2番手につける。ギデイが先に行けとジェスチャーするがハッサンは動かない。ラスト1周でも仕掛けず最終コーナーを回ったあたりからラストスパートをかけて優勝を決めた。ギデイはゲザヘグネにも交わされて銅メダルだった。
ハッサンは5000ｍと10000ｍで金メダルを取り、鬼脚を見せた1500ｍでは銅めだるという結果だった。それでもすごい。ほぼ言行一致だ。

＜終わり＞