この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

アブシバレー

2021-06-24 15:01:20 | つれづれ記
「やまと尼寺精進日記」(NHKbs)を見ていたら、奈良地方のその村の大事な行事として「虫送り」というのがあった。豊作を祈願して、稲などの害虫を追い払うために村びとが松明をかかげて虫を村の外に追い出すように、畔(あぜ)、畔(あぜ)を練り歩くというのである。
旧暦の4月、だいたい14、15日頃に行なわれることが多いらしい。沖縄の与那原で今年は5月26日に行なわれたようだ。

20年近く前のことを急に思い出した。突然県会議員のチョウさんに「アバシバレー」に行こうと誘われた。わたしはその頃県会議員の秘書をしていた。
「アバシバレー」?
めずらしいバレーボールでもあるのかと思ったら、大宜味村の喜如嘉にはるばる連れて行かれた。
正確には「アバシ」ではなく「アブシ」で、「アブシバレー」は「畦(あぜ)払い」という意味らしい。

やはり奈良の「虫追い」と同じ豊作祈願で、村中の人たちがこぞって草刈りなどをして、最後に砂浜に集まってみんなでご馳走を食べるのである。地域によってはバナナなどのの葉っぱで作った舟にカタツムリなどを乗せて海に流すという風習があるようだ。
喜如嘉ではあったのかどうか見ていない。
三々五々、ご馳走を食べている村人たちのところにチヨウさんが挨拶に回るのだ。
選挙運動である。

しかし、わたしが感動したのはこのような古い風習が奈良と沖縄と遠く隔てて、しかも長い年月を経ながらも残っていたことだった。
沖縄にも小正月の風習はある。日本古語研究の大家である大野晋さんの研究で日本祖語はタミル語(インド)と関係が深いのではないかとしているが、そのタミル地方に小正月と同じようなの風習があるというのだ。当然「アブシバレー」もあるはずだ。
はたしてタミル地方の人たちが日本人の祖先なのか、どうかわからないが、はるばるインドまで世界が広がるとは、かなりワールドワイドな話である。
今は何も言えないが、いつかこの風習と日本人の由来を探求できたらいいな。
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