この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

モノポライザーという馬を憶えていますか?

2021-10-30 12:28:28 | たかが競馬、されど競馬
余談ではあるが、山口瞳の奥さんは変な名前の馬が好きだったという。エルプスという快足馬が「ヘルペス」のようで好きだと言っていたらしい。(瞳さんがね)昭和60(1985)年の桜花賞を勝った快足馬である。
同様にモノポライザーも好きだったらしい。「ものもらいさ」ということかな?
本来はモノポライズ(独占する)という意味からのようだ。冠を独占できるようにとの思いからだろう。
母ダイナカールは昭和55(1980)年生まれの名牝で昭和58(1983)年の桜花賞3着、オークス優勝の成績がある。しかし、何といっても名牝エアグルーヴ(オークス、天皇賞秋、JC2着)の母でもあることだ。

このモノポライザーは武豊を背に、新馬(京都1600m)、500万下(大阪1600m)を快勝し、若駒S(京都2000m)に臨んできた。
1.1倍の1番人気に支持されたが、直線に入ったところ5番手から馬なりのまま他馬を1馬身突放して快勝した。
その時クラッシックはこの馬で決まりと思った。
皐月賞でモノポライザーは3番人気6.0倍。しこたま買ったに違いない。日記に詳しく書かれていないところを見ると16着の完敗に言葉を失ってしまったのだろう。

そのレースでアドマイヤドン7着(のちにダートで成功する)、ローマンエンパイア14着(短距離路線に転向)という好みの馬たちがいたようだがともに討ち死にしている。
勝ったのはノーリーズン15番人気。まったく見逃していたはずだ。1番人気はタニノギムレットが3着だった。
しばらく皐月賞の結果を信じていなかったが、さすがにダービーでは心変わりした。
NHKマイルCから武豊がタニノギムレットに乗り替わっていたのである。

揺れていたのがタニノギムレットにようやく収まってシンボリクリスエスとの連勝を仕止めたと日記にある。
しかしプラス2万5千円余というのは可愛らしい。苦戦続きで資金も心細くなっていたのだろう。
タニノギムレットはこのダービー優勝後登録抹消となっている。
菊花賞を勝ったのはヒシミラクル。シンボリクリスエスは古馬になって天皇賞秋2勝、有馬記念2勝と大成している。
モノポライザーはダービー14着後ポートアイランドS(オープン)と大原S(1600万)を勝つもそれ以上の成績を残せず、佐賀競馬に移籍して3勝2着1回で引退している。
良血であり、しかも好レースをしていたにもかかわらず名馬になりえなかったのはなぜだろう。
確かに天才が挫折していくことは世に掃き捨てるほど多けれど・・・。

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