静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

至高の十大指揮者(病室読書)

2022年02月09日 15時57分33秒 | 
病室読書のご報告


【 至高の十大指揮者 】

中川右介著
角川ソフィア文庫

トスカニーニ/ワルター/フルトヴェングラー/ムラヴィンスキー/カラヤン/バーンスタイン/アバド/小澤/ラトル


10人の指揮者の「年表以上評伝未満」。
ベルリン・フィルの歴代シェフ4人を基軸に、戦前・戦中・戦後(現在)にかけての、彼らの成功、失敗、苦労、才覚などが淡々と簡潔に書かれていて、サクサク読めてしまいました。
10人の関連は、例えばドラマの「人物相関図」にもできそうな面白さ。
筆者の嗜好らしきものもチラリと感じられて、それも面白い。
定番のエピソードは大体触れられています。
フルトヴェングラーの乱脈極まりない女性遍歴。
小澤征爾の「N響事件」。
カラヤンとバーンスタインの交流、絶縁、そして和解。
等々。

バーンスタインの、病を秘して時間を惜しむかのように精力的に活動した晩年から死までの記述には、やはり心打たれてしまいました。


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