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今日、8月14日は、カール・ベームとチェリビダッケの命日。覚えていなかったけど、ツイッターでの諸氏のつぶやきで知った。それで、出会いの古い順ということでベームの音盤から、思い出多い「田園」を取り出して聴いてみた。
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1971年5月
「田園」を聴いて、初めてボロボロ泣いたのが、このベーム盤だった。中2の秋か冬、FM放送にて。発売間近か発売直後のどちらかで、私は、安ステレオのヘッドフォン・ジャックからモノラル変換プラグを介して父のモノラル・オープンリール式テープレコーダーへ録音しながら聴いていた。オープン・テープは、片側だけでも2分程度余分があり、「演奏時間46分何秒」というような微妙な演奏時間の録音に重宝した。
美しい演奏だった。
ウィーン・フィルの音が、なんともきれいに録れている。
第2楽章の木管楽器の入り代わるソロは、ほんわかと夢見心地の連続であり、弦のピチカートは、ひとつひとつの「こく」の深さにため息するばかり。
第4楽章の鼓面の振動も見えるようなティンパニの強打を聞いた時の衝撃は、それはもう、まだ○△◇も何も知らない大人しい中学2年の少年には強烈過ぎるものだった。
そして第5楽章がやって来た。
ああ、感謝の歌の開始を告げるホルンの響きの雅なこと!
そして、ここ。
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この、滑るような第1ヴァイオリンのフレーズと、ただ伸ばしているだけなのに、まるで天使のコーラスみたいなヴィオラと旨味たっぷりの第2Vnのピチカートとが相まって、私を聖なる土地へ一気に連れて行った。
以後、「田園」を聴く時の私の「キモ」となっている。
テープに録った演奏は繰り返し聴いたが、どうしてもレコードも欲しくて、翌年の10月、誕生日のプレゼントとして買ってもらったのが、写真のレコード。
今夜、聴いたのは数年前に入手したCDでした。
聴いていて、当時と同じような感動に見舞われてしまい、終楽章は2回聴いてしまった。やはり、これは名盤だと思う。
チェリビダッケの記事は、またあらためて・・・・。
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1971年5月
「田園」を聴いて、初めてボロボロ泣いたのが、このベーム盤だった。中2の秋か冬、FM放送にて。発売間近か発売直後のどちらかで、私は、安ステレオのヘッドフォン・ジャックからモノラル変換プラグを介して父のモノラル・オープンリール式テープレコーダーへ録音しながら聴いていた。オープン・テープは、片側だけでも2分程度余分があり、「演奏時間46分何秒」というような微妙な演奏時間の録音に重宝した。
美しい演奏だった。
ウィーン・フィルの音が、なんともきれいに録れている。
第2楽章の木管楽器の入り代わるソロは、ほんわかと夢見心地の連続であり、弦のピチカートは、ひとつひとつの「こく」の深さにため息するばかり。
第4楽章の鼓面の振動も見えるようなティンパニの強打を聞いた時の衝撃は、それはもう、まだ○△◇も何も知らない大人しい中学2年の少年には強烈過ぎるものだった。
そして第5楽章がやって来た。
ああ、感謝の歌の開始を告げるホルンの響きの雅なこと!
そして、ここ。
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この、滑るような第1ヴァイオリンのフレーズと、ただ伸ばしているだけなのに、まるで天使のコーラスみたいなヴィオラと旨味たっぷりの第2Vnのピチカートとが相まって、私を聖なる土地へ一気に連れて行った。
以後、「田園」を聴く時の私の「キモ」となっている。
テープに録った演奏は繰り返し聴いたが、どうしてもレコードも欲しくて、翌年の10月、誕生日のプレゼントとして買ってもらったのが、写真のレコード。
今夜、聴いたのは数年前に入手したCDでした。
聴いていて、当時と同じような感動に見舞われてしまい、終楽章は2回聴いてしまった。やはり、これは名盤だと思う。
チェリビダッケの記事は、またあらためて・・・・。
この録音は中学生時代に初めて聴き、好きなレコードでした。ひどいオーディオ装置でしたが、VPOの弦楽器にうっとりし、ベームのどっしりした語り口に「ベートーヴェンはこうあるべきなのか」と思ったりしました。まだまだ経験が少なかったので…
その後はスイトナー/ベルリン国立歌劇場oも好きになりました。
私も、最初に聴いた時はポータブルな装置でしたし、それをモノラル・テレコに録音したのですから、今思えば相当ひどい音だったと思います。でも、仰るとおり弦の美しさはしっかりと感じられました。スウィトナー盤も味わいある演奏ですね。私も好きです。
お越し○
失礼致しました。
いいですよねぇ、ウィーン・フィルの美感がほのぼのと立ち上がって。
私も2楽章と5楽章が大好きでした。
学生時代、新学期始まって毎朝6時半に起きて、この曲のこのレコードをかけて、そして朝ご飯を作り身支度をして学校へ、その間のだいたい45分間にちょうど良く、そして朝の目覚めにも心地よい、香水のような演奏でした。
5楽章に入る前にフルートが天にも昇るような素敵な上昇にホルンの響き、今夜もう一度聴いてみようかな。
私の刷り込みは快速スタインバーグでしたが、やはり録音したテープを外に持ち出して鳥の声とシンクロさせたりしました。どうも、当時は生活の一部分のBGMにしたかったようです。
しかし、このベーム盤との出会いは強烈でした。「上には上」「別格」なんて思ったものです。今聴いてもウィーン・フィルの美質が見事だと思います。
いや、今の同オケ、こんな音が出せるのでしようか?