静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

読書のことと「永遠の0(ゼロ)」

2009年12月21日 23時59分29秒 | 
 入院を契機に、読書三昧の日が続いている。「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹)、「月下の恋人」(浅田次郎)、「蝉しぐれ」(藤沢周平)と文学が続いて、ジョン・カルショウの「レコードはまっすぐに」を昨日、読み終えた。次いで河合隼雄の「こころの処方箋」を読み始めている。これもすぐに読み終えそうだ。カルショウの本はとても面白く、「ニーベルングの指環~リング・リザウンディング~」もすぐに取り寄せた。次か、その次に読もうと思っている。
「永遠の0」は、 syuzoさんの、今は見れなくなった前のブログで紹介されていた本で、私はその記事のアフェリエイトから発注したものである。購入後、ずっと積読(つんどく)状態だったが、10月に入って病院通いが頻繁になったころから、待ち合い時間などでいつも読んでいた。大腸の内視鏡検査の日も、2時間かけて2リットルの下剤を飲む合間に読み進めたりしていたものであるが、今回の入院で病室にて一気に読了した。まるで私の病状と治療の進度に合わせて読み進めたみたいな本である。これは、本当によかった。昨日、NHKのハイビジョン特集でやっていた「零戦~栄光と悲劇の航跡~」と大いに重なる内容であり、私はその番組を興味津々で見入ってた。戦争特集と言えば、一昨日は、前に病室で見た悲劇の特殊潜行艇をBSハイビジョンでやっていた。病室で見たもの(総合テレビ)よりも長く編集されており、前には出てこなかったインタビューや証言がいくつかあった。
 戦時中の証言は、戦争体験者の高齢化によって、年々その取材が難しくなってきていることだろう。小中学校では、高齢の方に学校に来ていただいたり、こちらから出向いていったりして戦争体験や昔のくらしについて「直接聴く」という学習内容があるが、それもあと10年くらいの間にほとんど不可能になってしまうだろう。「風化」は加速されるように思えてならない。

 読んだ本についての感想を書きたいとは思っているが、どうも読書感想文ってのが苦手で、音盤の感想みたいにテキトウに綴るってことができない。まあ、時間と気力があれば挑戦してみようかな。


永遠の0 (ゼロ)
百田 尚樹
太田出版

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永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社

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2 コメント

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>narkejpさん (親父りゅう)
2009-12-24 23:24:47
ちょうど退院の数日前から「蝉しぐれ」に入りましたが、自宅で続きを読み終えました。そして、近所のブック○フで藤沢作品、二冊目「暗殺の年輪」を買ってきました。これからしばらく続きそうですよ。オススメの作品がありましたら、ぜひご教授下さい。

カルショウの本も本当に興味深く読みました。多少(かなり)の主観が入ってますが、アンセルメ、クリップス、ミュンヒンガー達がけっこうポロクソに書かれているのも面白かったです。
反面、ショルティ、カラヤン、モントゥー、セル、フェリアー、ブリテン等には敬意を表している所もありましたね。でも、カラヤンの気取り屋ぶりはクールに描いてて、そこも面白かったです。「指環」の本もすぐに取り寄せました(中古ですけど)。
このさい、完全休養中にしっかりと読書しときたいと思っています。
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蝉しぐれ、カルショウの本 (narkejp)
2009-12-24 22:20:31
ベッドの上で読む『蝉しぐれ』、いかがでしたか。カルショウの『レコードはまっすぐに』も、面白かったですね。著者は、一時作家を目指していた、というのがなるほどと信じられる文章だったと思います。順調な回復をお祈りいたします。
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