静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

中瀬あや クリスマスコンサート

2014年12月26日 21時52分04秒 | コンサート
 クリスマスも過ぎて、今年もいよいよ押し迫ってきたみたいですね。
 12月は(地元ではありますが)いろいろとコンサートに行くことができました。

14日「松阪の第九」(松阪市)
21日「一青窈コンサート《私重奏》」(伊勢市)
23日「いせの第九」(伊勢市)

 これらについてはあらためて書くつもりで・・・(たぶん)。

 そして、昨日、25日は「中瀬あや(ピアノ)クリスマスコンサート」に行ってきました。

 NPO法人松阪市手をつなぐ育成会の主催で、市内のいくつかのしょうがい者支援施設の皆さんが招待されていました。
 二男はいつも通所している施設のみんなと来ていました。
 私は一時帰宅していた三男を連れて行きました。

 幅広く活躍されている中瀬さんですが、今回は主催者側の要望もあり「広く知られている曲中心」のプログラミングでした。
 私は、先に書いたように、最近ずっと音の大きい、あるいは音の多いコンサートが続いていたので、ホールにピアノの音だけがピンと響き渡る、その感触がとても耳に心地よかったです。
 三男「りゅう」も、その新鮮な響きに耳を奪われたように、とても静かに聴き入っていました。
 そして、彼が以前から好きな「クシコスポスト」が聞えてくると思わずニンマリ。
 十分楽しんでいたようです。



 それにしても有名曲ばかりとはいえ、「エリーゼのために」から「幻想即興曲」まで、第1部の8曲を暗譜で平然と弾ききって、さすがだなぁと思いました。
 曲間には曲や作曲者についてかんたんにエピソードとか紹介しながら、リラックス・ムードを醸し出しつつ弾き進めてくれました。
「乙女の祈り」の作曲者パダルジェフスカの悲運な生涯については、今回のお話で初めて知った次第です。


 
 
 全体にゆったり目でソフトなタッチを基調とした演奏でした。
 ためらうように、ささやくように開始し、自然と耳をそばだてたくなるようなアプローチが会場全体にも伝わったようで、皆さん、驚くほど(失礼!)静かに聴き入っていました。


 第1部が終わって、「りゅう」のセンターに帰る時刻も近づいてきたのでトイレに寄って出ようと車椅子を押していきましたが、第2部の「ようかい体操第一」でパンダの着ぐるみが登場してきたのが目に入ると、頑なに退室を拒否。
 車椅子のタイヤを両手でぐっと握って、バックしようと必死に抵抗してきました。
 押し問答していると大声をあげて収拾がつかなくなるので、ここは譲って再び会場内に戻り、さっきよりステージに近い場所で聞いていました。




「妖怪体操」って、私は噂だけで実体は全然知らなかったのですが、子ども達は(いや、大人も)ほとんど知っているんですね。
 まさに「世間知らず」
「りゅう」も聞き覚えあるようでニタニタして聴いていました。
 次いで歌手の方も登場し、これも大ブレイクしたらしい「ありのままで」を会場も一緒になって歌いました。
 私、「アナ雪」も「ありのままで」も全く知りませんでした。
 流行語大賞のとき「ありのままで」がノミネート、とか聞いて「ありのままで?何それ???」でした。
 まさに「世間知らず」

 さすがに、もう、いくらなんでもトイレに連れて行かないとあかんだろう、ということで、次のクリスマス・ソングのコーナーに入る前にトイレに連れて行きました。
 使い勝手が悪い多目的トイレで、着替えに時間がかかり会場に戻ると、もう最後の「きよしこの夜」でした。
 某施設長の先導(扇動)でアンコールまでしていただいて、とてもほっこりしたコンサートが終わりました。
 会場を出てセンターへ直行し、「りゅう」を置いてきましたが、今回は妻の調子もまずまずだったこともあり、いい表情でお別れしてきました。

 どこであっても「音楽が生まれ、人に伝わっていく」空間に身を置くことは本当に素晴らしいです。
 気持ちのいい「今年の聴き納め」でした。
 中瀬さんたち、松阪まで来て下さって本当にありがとうございました。




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