マーラー/交響曲第1番
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ベルナルド・ハイティンク
録音:1987年4月
ハイティンク三度目の「巨人」。
金曜日の昼下がり、子どもたちが帰宅するまでの1時間余り、スコア見ながら聴いた。
良かった・・・。
ベルリン・フィルは相変わらず超上手い。ただ美しいだけではない、形状はシンプルでありながら詰めるものはちゃんと詰めた充実感がある演奏だと聴いた。
けっこうケチョンケチョンな書き方も散見される演奏だが、私には良かった。
いろいろと毎日のように聴かれている方には物足りないのかも知れない。
マーラーが楽譜に込めた思いや、実際にこのように鳴り響いて欲しいと願った通りに鳴っていると、私は納得しながら聴き続けたけども、より「いろんなことをしている」演奏や、もっと「命がけ」みたいな圧倒的な演奏もある。
しかし、どれがいいとか決められない。聴きたい時に聴きたい演奏を聴けることがうれしい。「比較」は忘れてしまう。
マーラーの交響曲を通して「ちゃんと」聴くなんて、めったにないようになってしまった私にとって、この演奏が語りかけてくるものは多かった。
コンセルトヘボウとの1回目とクリスマス・マチネは持っているけど、72年の2回目とシカゴ響とのライヴは聴いたことがない。
また、いつの日か聴けるでしょう。
ハイティンクは、ずっと前(1977年)に一度だけ生で聴いたけど、むっちゃくちゃ素晴らしかった(もちろん、あの時のオケはコンセルトヘボウだったけど)。
このCDを聴きながら、彼のバネの効いたあの独特の振り方を思い出していた。
マーラー:交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」 | |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ハイティンク(ベルナルト),マクネアー(シルヴィア),ネス(ヤルト・ヴァン),エルンスト・ゼンフ合唱団 | |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
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