静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

スウィトナーさん、ありがとう!

2010年01月12日 21時38分23秒 | その他(指揮者)
オットマール・スウィトナー氏死去↓
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011201000222.html

 今日の昼間、ネットで知りました。71年の来日以来、TV、FMを通じて長くおなじみだった名指揮者。暖かく、時に熱く、たくさんの魅力的な演奏を聴かせてくれました。N響を振ってのR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」をテレビで見たのが最初。解説の大木正興氏が、けっこう誉めていたことを覚えています。(その時のコメントであったかどうかは定かではありませんが・・・。)当時は、レコードや雑誌での表記は「ズイトナー」でした。
 モーツァルトの後期交響曲が出たころから私達はレコードにも注目するようになっていきました。最初はSKDとのモーツァルト、セラフィムで再発された「リンツ」「プラハ」他、フォンタナから出てた29番やアイネ・クライネ・・・。70年代後半、シュターツカペレ・ベルリンと来日して聴かせてくれたドヴォルザーク8番とブラームス1番では、意外なほどに熱く激しい演奏でした。あれには驚き、そして興奮しました。彼は時々、あのような熱い演奏を披露してくれました。
そしてSKBとのブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク、ベートーヴェン、シューベルト、等など・・・・。 
 最後にN響を振ったシーズンは、外目の激しさやコントラストはすっかり影を潜め、解説の人が「霊的な・・・」と評したのが言い当て妙だと思える、本当に内面にぐぅっと向かうかのような演奏が多かったですね。シュトラウス・ファミリーの作品ばかりを集めたコンサートでも、そうでした。軽やかで純粋でありながらどこか寂しい風が吹いているような、そんなワルツやポルカでした。
 私の数少ないオペラ生体験の一つは、彼の振る「魔笛」でありました。「パパパ・・」の二重唱の最後のホルンの鋭い強奏にドキッとしたものです。

 オーケストラ・コンサートは一度も聴けませんでしたが、本当に親しみを感じていた指揮者です。
 ご冥福をお祈りいたします。
 今夜は、彼のディスクか放送音源から何か選んで聴くとしましょう。
 今は彼のモーツァルトが聴きたい心境だな・・・・。


 写真は、NHK交響楽団を指揮してのハイドン「四季」のテレビ画面を私がインスタントカメラで撮ったものです(1974年)。





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4 コメント

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スウィトナー氏の思い出 (Hiroko)
2010-01-12 22:05:10
こんばんは。
シュターツカペレ・ベルリンとの来日公演、正にドヴォルザーク8番とブラームス1番を聴きました♪
懐かしいですね。
演奏会終了後、ロビーにてサインを頂きました。
若い女の子でミーハーしてたのは私くらい(笑)
近年のお気に入りはドヴォルザークの交響曲全集でよく聴いてます。
ご冥福をお祈り致します。
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N響3大S (yokochan)
2010-01-13 01:22:28
こんばんは。
夜中に、寝ようと思ってHMVサイトを見てびっくり。
私もあわてて追悼記事を書きました・・・・。

N響の名誉指揮者の三大Sも、あとサヴァリッシュを残すのみとなってしまい、時代の移り変わりに、悲しみを隠せません。
泣きそうです。

ビデオやカセットから、ズイトナーさんのものを探したいと思ってます。
四季は、私も保管してあると思います。
初来日の71年も覚えてます。
いきなり年末だったから第9もやったのではなかったでしょうか。

ご冥福をお祈りしたいと思います。
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>Hirokoさん (親父りゅう)
2010-01-13 08:33:31
こちらではご無沙汰しております。

あのコンサートを聴かれたのですか
それは素晴らしい。
SKBとは初めての来日でしたか。すごい気迫でしたね。私はテレビとFMでしたが、圧倒されました。N響の時とは、また違うスウィトナーさんのように感じました。
ドヴォルザークは、私も持っています。国内盤のバラで揃えました。あれもいいですね。
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>yokochanさん (親父りゅう)
2010-01-13 08:40:14
yokochanさんでしたら、さぞや思い出多い指揮者だったでしょうね。
N響との胸にじ~んと来る演奏の数々は自分の追想と重なって、彼の死は本当に哀しいです。
そして、70年代のN響は三大Sの魅力全開でしたね。時代の流れを感じます。
自分も歳取るわけですね。

第9も何回かあって、ひとつだけ録音してあります。71年のが一番すごかったように記憶していますが・・・また聴きたいものですね。

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