ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

ん 横浜金縄?

2005年09月21日 | シェフのコラム
初めて海外にそれも
日本からは離れたくないと思っていた私が

フランスに住む先輩から

「早く来い」といわれつつ”けて

習い事の生け花のお弟子さんを集めての
[花尽くし ディナー]で

「フランス料理を作っていらっしゃって
 フランスで修行されていたんですか?」の
一言が引き金になり
一年間毎日 
「フランスに行くんだ」と
自己暗示にかけて過ごせど

パスポートや言葉、航空チケット、その他いろいろ
解らないことや不安がありました

そのときに働いていた
結婚式場で横浜から通っていた
ギャルソンがいて
彼は一度アメリカに行っていて
もう一度アメリカの学校へ行く為に丁度お金を貯めている所でした
海外に行くというので
なにかと相談に載ってくれました

彼は音楽が好きで私のフランス語の勉強の為に
シャンソンをカッセットテープに録音してくれた上に
歌詞カードまでコピーしてくれたりしました

そんな彼と職場の仲間と
飲みに行く機会があり
そこで
英語で[マイウエイ」を歌ってくれ
感激した私は
彼との約束で
彼は英語の発音を完璧にして
私はフランス語で「マイウェイ」を
お互いが帰国後に歌おうとなったのです

彼はアメリカへ

私はフランスへ

目指す国は違えど目標に向かう気持ちは同じで
向こうに行ってからも
何度か手紙でやりとりして

「ああ あいつも頑張っているんだなぁ]と
励まされていました

そして私は約束を果たすべく
マイウェイをフランス語で歌う為に
カセットテープを購入して
歌詞を辞書で引きながら覚え始めたのが
ノルマンディーのレストランで働いていた時です

このマイウエイが
後から いろいろとフランス滞在中に
役に立ちました
でも 覚えるのに二年もかかってしまいました
(遊びすぎの為)

ちなみに
マイウェイのもともとは
フランスのシャンソンの
「コム ドビチュード」と言う歌で「いつものように」という意味です
それが
フランクシナトラが歌って
有名になり
まるでアメリカの歌の様に思われてしまいましたが

(私の道を行くだけー)

という内容と違い
フランス語の内容は
男女の日々の生活の中で
いつものように毎日が繰り返される中で

私はいつもの様に起きて

外へ出て笑顔を装いながら

いつものように生活している

そして一人孤独な気持ちをいだきながら

いつもの様に君と過ごしている

いつものように いつものように>>>>

と 結構寂しい内容です

もちろん日本に帰国した時には
横浜に住む彼とカラオケで歌ったのはもちろん
フランスとアメリカを金の縄で結ぶ
友情を感じました!

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