
そこまで広い家じゃない、テレビの音だって聞こえそうなのに、「ママ、ついてきて

「なんで?」 と 聞くと、 「だって、コワイ



私も幼稚園に通う頃から、「夜がコワイ」という感情があったなぁ。
夜 目が覚めて暗い部屋に一人ぼっちにされていると、それだけで怖くて不安で泣いてた覚えがある。
あれって、なんでだろうねぇ・・。別に夜、何か「お化け」的なモノを見た事があるわけでもないのに
いつの間にか、まるで そういうモノが存在してるかのように思えてきちゃう。

お盆だから、リップサービスで小学生たちに「怪談話」なんかをしてあげたりする。
生徒たちも真剣に話を聞いて怯えたりするんだけど、オトナになった私は「お化け」なんかより「実在する人間」の方が よっぽどコワイ

やっぱりコレは、子どもの柔軟な想像力によるものなんだなぁ・・・
去年。
テレビの再現VTRを見た あーちゃんが、ネコが苦労を重ねていて「かわいそうだ」と泣いたことがあった。
それを見たとき、「自分以外の誰かのために、泣けるようになったんだ・・」と感心した

今回の「恐怖心」も、そのときの感心に似てる。 本当に、成長を感じるよ。


ヒトは、猿人から進化していく過程で 脳の容積が大きく変化した。
それによって道具や火を使えるようになった事は有名だけど、新人類になり更に現代の人間に脳の容積が近づくと、「感情」が表れ、『服をまとう=恥ずかしいという感情』や『埋葬する=亡くなったモノを悼み弔う感情』という痕跡を残すようになる。
今生きる 私たち人間も、言葉やコミュニケーションを得て オムツがとれ体を自由に動かすようになり、脳が発達・成長したあとから こうした「感情」が出てくるんだね。
感情や想像力の成長は、本人以外の力でつけてあげられるモノではないから、本当に嬉しい。

これからも、心豊かに育って欲しいものである。