十二単のイベントに行って来ました～♪

半分、愚痴も入っていますので、嫌な方はスルーされてください。


昨日の関西は晴れ

体調がイマイチだったものの、十二単の着装のイベントが見たくて、
出かけてきました。

１３時受付、１３時半開演ということで、１３時５分前に会場に到着すると、
ほとんど、席は埋まっていて、ビックリしました。

開演時間には、席が足らず、パイプ椅子が補助席として出たり、
立ち見の人もいるほどの盛況ぶり・・・

私は、３時間～３時間半・・・ジッと座っているのは、苦手だったのだけれど、
たまたま、ラッキーなことに、出入り口に近い通路側の席が空いていたので、
助かりました。

ようやく始まったと思っても、肝心の十二単は始まらない・・・
主催者の挨拶とか、市長さん・議員さんの挨拶とか・・・

お琴と尺八の演奏があって、
演奏に合わせて「明石」を題材にした雅やかな歌も流れ、
有名な大学の先生の興味深い源氏物語の時代のお話・・・

学生時代に、あさきゆめみしをはじめ、
谷崎潤一郎訳、円地文子訳、田辺聖子訳・・・色んな源氏物語を読んだことを思い出して、
気持ちはすっかり、学生時代になりました。

とはいえ、２０年以上経った今では、ほとんど覚えていないのですが、
とにかく、昔は、色んな平安時代のお話を読みました。

ようやく、始まった、十二単のお話とともに、同時に着装・・・

袴をはいた着装専門の女性３人に囲まれて、
紫式部のある日の十二単（松かさね）が着装されていきます。

私は、学生の頃、十二単を卒論のテーマに選んだこともあり、
色々な本や博物館などでは見たことがありますが、
着装というのは、初めてでした。

５枚の単に唐衣、裳を着けた姿は、平安絵巻から飛び出たような感じ・・・
髪型も、おすべらかしではなく、垂れ髪でした。

私は、おすべらかしより、垂れ髪の方が好きなので、うれしかったです。



着装が終わると、十二単を着ていたタレントさんのとても個人的なお話？が始まりました。

それも、「紫式部と私は似ています！！」とお話が始まりました。

私は、紫式部が、漢文に詳しかった才女というイメージがあるので、
「このタレントさんは、漢文をかなり勉強したのかしら？」と思いきや・・・？？？

「（タレントさん自身が）生存率が低いガンになり、夫と離婚し、うつ病になり・・・」

どうも、紫式部の夫が病気で亡くなって・・・という話を、タレントさんと同じだと解釈されたらしいのですが・・・

何で、紫式部と同じ境遇なのか？訳がわからないまま・・・？？？

会場は「シーーーーン」と静まり返りました。

「十二単が着られたことや、生きていることに感謝します！！」



確かに、生きていることに感謝することは大事、十二単が着られた経験も貴重やと思います。
私としては、自分自身も心の病気と闘っているし、
ガンや離婚やうつを乗り越えられて、頑張っている方を応援したい気持ちもありますよ。

でも、この「平安の雅」というテーマで、個人的なことを話されたことで、空気がガラッと、変わってしまいました。

あのう、個人的な病気や、離婚のことは、ファンコンサートでお話されたらいいのでは？
皆さん、平安の雅という非日常の世界を楽しみにしているのに・・・
はっきり言って、「ＫＹ（空気読めない）！！」だと思います。

「平安の雅というテーマとどういう繋がりがあるのか？」

そして、大音量で、創作された紫式部の歌が始まりました。

歌は上手いと思います。でも、平安の雅はどこかに行ってしまいました・・・

私は、彼女の歌が始まった途端に退場すべきだったかもしれません。
でも、それは、失礼かな？とガマンしました。

彼女のファンのコンサートであれば、体調のことや、個人的なことなど話されて良いと思うのですが・・・
どうしても、それを伝えたいのであれば、パンフレットのプロフィールに書いておけばいい話なのでは？

折角、平安の気分を楽しみたかったのに、何だか、不満が残ってしまいました。
会費も１５００円とお安くはないので、余計かも？

たぶん、同じように、不満に思った人は多いのでは？

残念なことに、素敵な琴の演奏も、興味深い平安文学の話も・・・何だかどこかに行ってしまいました。

プロとして、活動されているのなら、もっと観客の立場に立って考えて欲しいと思いました。とても、残念です。