
しかし、イエスは言われた。
「子供たちを来させなさい。
わたしのところに来るのを妨げてはならない。
天の国はこのような者たちのものである。」
「マタイによる福音書」 / 19章 14節
新約聖書 新共同訳
人にも物にも好き嫌いするな。
坂本フジヱさん

▲坂本フジヱさん
( 写真は、2011年6月12日放送「情熱大陸」より)
http://www.mbs.jp/jounetsu/2011/06_12.shtml
★「ばあちゃん先生」の育児本が大反響
和歌山の89歳助産師
◆産経新聞2013年 7月26日 15時7分配信

▲生後1カ月の赤ちゃんを腕に抱く坂本フジヱさん(右)。
坂本さんが抱くと赤ちゃんが泣きやむという
=和歌山県田辺市(写真:産経新聞)
和歌山県田辺市で助産所を営む国内最高齢の助産師、坂本フジヱさん(89)が、子育ての心得をまとめた2冊目の著書を出版した。助産師歴68年、これまでに取り上げた赤ちゃんは4千人を超すという「ばあちゃん先生」のやさしく語りかけるような助言集は全国の悩める母親たちから大きな反響を呼んでいる。
「難しく考えず、心の底から赤ちゃんを『かわいい』と思うことが子育ての原点」「3歳までの記憶は一生の財産。いい経験をたくさんさせてあげて」-。子育てのアドバイスがつまった新著「大丈夫やで2」(産業編集センター)は2年前に出版した著書の続編。「当たり前のことを書いただけやのに」(坂本さん)、デビュー作は累計で7万部以上と評判になり、続編も増刷されて2万5千部を超えた。
田辺市内の閑静な住宅街にある坂本助産所には昼夜を問わず、悩みを抱えた母親たちが相談に訪れる。「母乳が出にくい」「子供がかわいいと思えない」など、内容はさまざま。本を読んで沖縄や福島から来た人もいたといい、「家出同然のお母さんもいた」と笑う。突然の訪問も温かく受け入れ、黙って話を聞く。「きついことも言うんやけどな」というが、坂本さん宛ての手紙や電話は全国から毎日のように寄せられる。

▲http://www.taka-messenger.com/messenger/30%25E5%258F%25B7%25E3%2580%258C%25E3%2581%2584%25E3%2581%25AE%25E3%2581%25A1%25E3%2580%258D.html
5月に生まれた長女、希羽ちゃんを連れて助産所を訪れていた森西朋代さん(33)も坂本さんを慕う一人。長男(8)も取り上げてもらったといい、「家みたいで安心できる。2人目もここで産みたかった」と話す。
希羽ちゃんを腕に抱いた坂本さんは「こんなして手を動かしてたら、お乳がほしいって言うてるんやで」とアドバイス。森西さんは「先生が抱くと不思議と赤ちゃんが泣きやむから、みんなここに来たがる。仏様みたいな人です」。
坂本さんが1カ月に関わる出産は5人ほど。経験を重ねた今も「命を預かる仕事だから、お産はいつも大変」と話す。
20歳で助産師免許を取得。親子3代の出産に立ち会ったことも少なくない。自身の孫とひ孫も取り上げ、10月には4人目のひ孫が生まれる予定だ。「穏やかな心で赤ちゃんと妊婦さんに寄り添っていけたら人生最高」。しわが刻まれた笑顔にやさしさがにじみ出た。

▲『大丈夫やで』坂本フジヱ (写真)