地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

ともし火は目【パンツ姿の船長と16歳の高校生 --- 長谷川 良】

2014-05-06 01:21:22 | 今日の御言葉



あなたの体のともし火は
目である。


目が澄んでいれば、
あなたの全身が明るいが、
濁っていれば、体も暗い。

「ルカによる福音書」/ 11章 34節
新約聖書 新共同訳



私たちは、祈ることで誘惑に
打ち勝つ強さを得るでしょう。

なぜなら、少しでも
神に近づいた人間は、
まわりにいる人たちに
楽しさと愛を広めるからです。


それはとてもシンプルなものなのです。


私たちすべてが必要としているのは、
祈ること、そして、他の人をもっと
愛し始めることなのです。

マザーテレサ
(『マザーテレサ語る』より)




★パンツ姿の船長と16歳の高校生 --- 長谷川 良


◆アゴラ 2014年5月2日(金)15時32分配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140502-00010002-agora-soci
http://agora-web.jp/archives/1593289.html

掲載日程上、一日遅れとなったが、久しぶりに心温まる記事を読んだ。読売新聞記者が韓国で一人の英雄を見つけたのだ。

先ずはその電子版記事を読んで頂きたい。

『【安山(韓国北西部)=田中浩司】韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故で、船体が沈みかけていることをいち早く通報した檀園高校(京畿道安山市)2年のチェ・ドクハ君(16)の両親が29日、安山市内の自宅で読売新聞の取材に応じた。
ドクハ君は船内から遺体で見つかったが、両親は「174人の救助に役立った息子の行動を誇りに思う」と話した。
海洋警察などによると、ドクハ君は16日午前8時52分、携帯電話で全羅南道消防本部に「済州島に向かっている船が沈んでいる」と通報した。電話を受けた消防と海洋警察が救助船やヘリコプターを派遣した。

ドクハ君は船内に取り残され、23日、4階船尾部分から遺体が見つかった。救命胴衣は着ていなかった。
ドクハ君の通報は、セ号が「本船は危険。船が倒れる」と事故の第一報を海洋警察に通報した時より3分早く、セ号が通報した時にはすでに救助船が出発していたという。』



数日前、パンツ姿で救援船に移るセウォル号船長の写真が世界に発信され、冷笑をかったばかりだ。その写真を見て、当方もちょっとがっかりしたが、韓国国民はそれ以上に怒りと痛みを感じただろう。その直後、16歳の高校生とその両親の話が報じられたわけだ。

チェ君の両親は「174人の救援に役立った息子を誇る」と、記者に答えたという。息子を失った両親はそのように考えることで自身を納得させ、悲劇を乗り越えようと懸命なのだろう。両親の発言は感動的だ。同時に、「犠牲となった息子を誇る」という発言は韓国国民を奮い立たせ、生きる力を与えるのではないか。

旅客船沈没事故が発生して以来、韓国社会では「遭難に会った国民を救えない政府」、「事故対策のまったくない旅客船会社」といった批判とともに、国民自身もやりきれない憂鬱さに打ちひしがれてきた。16歳の高校生とその両親の言動は小さな光を灯すかもしれない。

200人以上の遺体が見つかり、まだ多くの行方不明者がいる。事故には技術的、人為的な問題が浮かび上がっている。事故の全容解明までまだ時間がかかるだろう。

なお、ソウルの知人の話によると、チェ・ドクハ君のように、他の人を助けるために最後の力を振り絞ってがんばった高校生や関係者がいたという。

韓国国民は小さな英雄がわずかでもいたことを誇りとし、今回の悲しみを乗り越え、相互の連帯感を強めていってほしい。


編集部より:このブログは「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2014年5月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。

長谷川 良
(アゴラ 2014年5月2日(金)15時32分配信)



▲ウイグル(中国) での核実験の実態
住民19万人死亡推定
(高田純 札幌医科大学教授)

※2008年11月21日 東京新聞 中日新聞
http://www.iryokagaku.co.jp/frame/03-honwosagasu/390/index03-390.html


★シルクロードの楼蘭遺跡は1900年、・・・

◆世界日報 2014年5月3日【上昇気流】 



 シルクロードの楼蘭遺跡は1900年、スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンが発見した。この世紀の発見は、エルデクというウイグル人従者がシャベルを忘れたことが切っ掛けだった。

 エルデクは虎の子のシャベルを取りに、現在の新疆ウイグル自治区の“さまよえる湖”ロプノルの旧湖床近くに引き返し、その途中で仏塔を含む多数の住居跡を発見。それが楼蘭だった。

 ヘディンは絵の上手な人で、『さまよえる湖』などの探検記には彼の描いた沢山の挿絵が載っている。エルデクを描いたスケッチもある。いかにも人のいい、実直そうな顔立ちだ。




 ロマンをかき立てて止まない楼蘭・ロプノルだが、64年から96年まで中国によって核実験場と化し、46回にわたり核実験が行われた。高田純・札幌医大教授は、19万人が死亡、129万人が深刻な放射線被害を受けたと推計している。イリハム・マハムティ日本ウイグル協会会長によると、中国は核実験の実施を地域住民に一切知らせることもなかった。

 先日、新疆ウイグル自治区ウルムチで自爆テロ事件が発生、中国政府はウイグル族によるものと発表した。背景にはウイグル族への抑圧策がある。

 中国政府は、これまでウイグル族に対して行ってきた犯罪行為を謝罪し、その償いをすべきであるにもかかわらず、その宗教や文化を抹殺しようとしている。これを改めない限り、悲劇的なテロが止むことはないだろう。

(2014/5/03)



http://youtu.be/2lG9JfUVN5I
(『死のシルクロード』英国営BBCドキュメンタリー 1998年 27分 )
(資料画像)


▲『中国の核実験』高田純 (写真)

【今日のみことば/今日の聖句】