わたしはこれらのことを
比喩で話したが、
もはや比喩では話さないで、
あからさまに、父のことをあなたがたに
話してきかせる時が来るであろう。
その日には、あなたがたは、
わたしの名によって求めるであろう。
わたしは、あなたがたのために
父に願ってあげようとは言うまい。
「ヨハネによる福音書」16章25, 26節
新約聖書 口語訳
貧しい人々から
受け入れられるためには、
貧しい人々のように
生きなければなりません。
貧困は、わたしたちの持参金です。
わたしたちは、貧しさに
耐えるのではありません。
イエス様のへの愛、貧しい人々への
愛のために、貧しさを喜ぶことを
自発的に決断したのです。
マザーテレサ
(マザーテレサ『100の言葉』より)
▲誘拐された少女の救出を政府に求め、
デモに参加する女性たち
=ナイジェリア南西部ラゴスで5日、
AP
★ナイジェリア:犯行認め
「奴隷で売る」 女子拉致の過激派
◆毎日新聞2014年5月7日
【ヨハネスブルク服部正法、ワシントン和田浩明】
西アフリカ・ナイジェリアで武装集団に多数の女子高生らが拉致された事件で、同国のイスラム過激派武装集団ボコ・ハラムが5日、ビデオ声明で犯行を認め、女子たちを今後奴隷として売ると発表した。オバマ米大統領は6日、米NBCテレビのインタビューで「救出のためできる限りの支援をする」とナイジェリア政府への支援を表明、交渉の専門家を含む捜査チームを派遣する意向だ。
ボコ・ハラムはナイジェリア北東部ボルノ州チボクで先月14日深夜から15日未明、女子高に侵入し、宿泊施設で休息中の女子生徒らを拉致。当初、拉致された少女は100人以上と報じられたが、実際には200人以上とみられる。今月4日夜にもボルノ州ワラベで12~15歳の女子8人を拉致した疑いがある。
AP通信によると、ボコ・ハラムの指導者、アブバカル・シェカウ師は5日に公開されたビデオ声明で「彼女たちは奴隷だ。奴隷を売る市場で彼女らを売る」と述べた。拉致された女子生徒の一部は既にカメルーンやチャドなど近隣国に移送された可能性がある。
ボコ・ハラムは2002年にボルノ州の州都マイドゥグリで結成されたイスラム過激派。現地語で「西洋の教育は罪」の意味で、政府やキリスト教会、教育機関などへのテロ攻撃を強めてきた。先月14日に70人以上が死亡した首都アブジャ郊外のバス停付近での爆発もボコ・ハラムの犯行が疑われている。
(2014年05月07日 12時12分)
★【産経抄】拉致された女子高生
5月8日
◆MSN産経ニュース2014年5月8日
『赤毛のアン』の翻訳で知られる村岡花子は、10歳から20歳まで、東洋英和女学校(現・東洋英和女学院)で寄宿生活を送った。カナダ人宣教師によって設立されたミッションスクールである。
▼作文や会話など通常の英語の勉強はもちろん、歴史や地理、比較宗教学なども英語で学んだ。「英学」のほかに、日本語で勉強する「日本学」がある。「よくもあんなに勉強ができた、といまだに不思議に思う」。花子は後に随筆で当時を振り返っている。
▼NHK連続テレビ小説「花子とアン」は今、花子の学生生活の場面が続いている。明治時代になってキリスト教の布教が許されると、欧米の教会から派遣された宣教師たちは、こぞって教育機関を設立して伝道に努めた。信徒の数こそいまだに日本の総人口の1%に満たないものの、女子教育においてキリスト教の果たした役割は大きい。
▼ところが世界には、女性の社会進出はおろか教育の権利さえ認めない、狂信的な集団が存在する。2年前、女子の教育機会を訴えていたパキスタン人少女が、スクールバスで下校途中に銃撃され重傷を負った事件は、記憶に新しい。
▼西アフリカのナイジェリアでは先月、200人以上の女子生徒が、武装集団に拉致された。犯行を認めたイスラム過激派「ボコ・ハラム」は、生徒を「奴隷」として売り飛ばすと、脅迫する動画を発表している。ボコ・ハラムとは地元の言葉で「西洋の教育は罪」を意味するそうだ。21世紀に起きたとはとても思えない、残虐な犯罪である。
▼米国政府は、女子生徒を救出するために、専門家のチームを派遣する方針を明らかにした。すでに生徒の一部が、近隣国に移送されたとの情報もある。一刻の猶予も許されない。