憎しみからは何も生まれません。
平和とは世界のどこかに降りてくるものではなくて、
自分の心から生まれるものだと、
あなたはそう自分で語っていたではないですか。
あなたを憎んでしまった人が不幸にもいたとしましょう。
彼らはあなたを愛して、あなたの光がまぶしくてそばにいたいと願いました。
ですがあなたのその自由さが憎いと同時に思ってしまったのです。
そのためあなたの自由を奪うことに自分の意識の焦点を当ててしまいました。
それがあなたたちにとって不幸のはじまりのように感じたかもしれません。
ですがあなたもまた、自由の反対側にある、完全なる自立、完全なる自己責任を果たすことを恐れ、そして避けたいと思いました。
だから、自由でいられなくなる理由として、彼を選んでしまったのだとは思いませんか?
それが悪かったということではありません。
ほんとうの自由を知るために、あなたはとことん不自由さを味わう必要がありました。
だからあれもまた完璧だったのです。
そしてあなたは心の底からわきあがる声を抑えられず、とうとう、実際に自分の足で立ち上がろう、そして羽を取り戻して、再び飛ぼうと思いました。
誰かに言われたからじゃない。
誰かがうらやましかったからじゃない。
心から自分がそうしたいと願ったから。
だからあなたは一生懸命立ち上がり、何が起きても屈することなく、その道を貫こうとした。
その強さは、信念となり、あなたに、自分の進む道を作らせるにたるパワーとなった。
そして今、あなたはその自分の両翼で飛び始めたのです。
はじめて自分の翼で高く飛んだ経験をして、木の枝につかまって一休みしているところでしょう。
まだ心臓がドキドキして、大丈夫だろうか。
ほんとうにこれでいいのだろうかと不安に思いながら、それでもまた、あの空を飛びたいと、勇気が体中から湧き上がるのを感じ、自然と笑顔がこぼれはじめている頃でしょう。
そんなあなたに手が届くのはもう最後だと彼らは知っているのです。
だから、最も弱い、あなたの愛する存在を使って、彼らはあなたに憎しみを覚えるような小細工をしてきたのでしょう。
かなり大丈夫になっていたあなたも、さすがにそれは心が揺らぎました。
一瞬、何よりも愛するこどもに怒りを感じるところでした。
でも、だから気づけたんですよね。
命より大切なこどもに怒りを感じるなんて、ありえないと(笑)
だから冷静になれた。
そして気づけた。
憎しみからは何も生まれない。
愛するこどものために世界をよくしたいと心から願うなら、
あなたの心には、憎しみではなく平安を満たすべきなのだと。
だから立ち止まって深呼吸をした。
空を見た。
心が静まって、なんとなく目にした歌があなたの心を打ちました。
なぜこのタイミングでこの歌を見たの?
そう思いながら涙したあなたにはわかっているはずです。
あなたが飛びたい空はここだから。
あなたがしたいことはこれだから。
だから天使たちはあなたにこれを見てもらいたかったのでしょう。
そしてそれを引き寄せるだけ、あなたの細胞はきれいな形を取り戻したのでしょう。
あなた自身の魂の形を、正確に取り戻し始めたのでしょう。
憎しみからは何も生まれない。
だから、何が起きても、まず心に平安を取り戻す練習をしましょう。
そして、ほんとうに平安な心になったとき、
すべての出来事も、あらゆる人も、もともと愛から生まれたと心から信じられる自分でいることを誇りに思って、今日も進んでいきましょう。
マーレより愛をこめて