✴︎恋愛運を占える八重垣神社レポート(2023年5月22日訪問)✴︎
出雲国意宇六社のひとつで出雲國神仏霊場第十四番
(意宇六社:神魂、熊野、揖夜、真名井、八重垣、六所神社)
八重垣神社は、女性に大変人気があります。
その詳細をお伝えしますね。
皆様は
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」
という歌をご存知ですか?
スサノオが詠んだもので、日本初の和歌とされます。
この歌に出てくる八重垣。これがこの神社の由来です。
古事記にも出ているヤマタノオロチの伝承。
出雲市駅にて
稲田姫命がヤマタノオロチに食べられることになり、泣いている両親を見かけたスサノオが、退治が出来たら姫と結婚させてほしいと申し出まして、了承を得ました。
そこでスサノオは、佐草という土地にある佐久佐女の森の大杉を中心に八重垣を造って、稲田姫命の身を隠しました。
佐久佐女の森の大杉
神話に出てくる場所がごろごろしているのが出雲(笑)
そう、その場所こそがこの八重垣神社なのです。
境内の奥にある坂道を降りていくと、この佐久佐女の森はあります。
そこに稲田姫を祀る美しい社と不思議な池があるのですが、それは後ほど。
鏡の池(姿見の池)
その後ヤマタノオロチを退治したスサノオは、無事稲田姫命と結婚しました。
この神社から山を二つくらい超えたあたりにある須我神社が、お二人が初めて一緒に暮らした新居跡と伝えられています。
大東町にある須我神社。
本当に出雲には、神話の世界がリアルに存在していて、ワクワクしてしまいます。
そんな由緒から、良縁や子宝に恵まれるスポットして全国から多くの、特に若い女性の参拝者がたくさん来ている人気スポットなのです。
鳥居
狛犬さんたち
スンとしている独特なフォルムですよね。
公式サイトにもこの地方の「出雲構え型」とも違う独特のものであると書いてありました。
詳細は今度調べておきます。
ちなみに「神話の歩き方」という本に、この狛犬を、岡本太郎が興味を持ったと紹介されていました。
やっぱりフォルム変わっているのね。
随身門から鳥居を振り返る
なんだか全体的に古さが歴史を感じさせます
はい、やっぱりしめ縄が大きめです。
かっこよかったので、一周してみました。
神紋は二重亀甲に剣花菱
【摂社・末社】
手摩乳神社 御祭神:手摩乳命
貴布禰神社 御祭神:高靇命(合祀 倉稲魂命)
伊勢宮 御祭神:天照大御神
脚摩乳神社 御祭神:脚摩乳命(合祀 譽田別命)
隣には工事中だった伊勢宮(と思われる)があったようです。
山神神社 御祭神:大山祇命
それでは人気スポットの紹介の前に、マニアック情報を。
実は、出雲国風土記によると、近世まではこのあたりは佐草村と呼ばれていて、こちらの八重垣神社はもともと「佐久佐社」と呼ばれていました。
ではその 「八重垣神社」はというと、こちらはもともと大東町(旧海潮郷)にあった、須我神社、つまり、おふたりがはじめて暮らしたあの神社(ちょっと上に写真張り付けてあります)にあったと記されています。
姿見の池は稲田姫が姿を映した池じゃないってこと?となりますが、ヤマタノオロチから身を隠した逸話はここで起きたのかもしれないですよね。
それはわかりません。
ちなみにもともとこの地にあった佐久佐社は、延喜式(平安時代の神社一覧辞典のようなもの)に書かれている由緒ある古い神社です。
青幡佐久佐日古命を祀っていました。
誰?ですよね。
スサノオと稲田姫の御子神とされます。
スサノオと稲田姫
おふたりの御子は八島士奴美神であるとか、オオナムチ(大国主)であるなど書いてあることが多いです。
ただし出雲国風土記にはほかにも御子の名前が載っています。
今度色々と調べてみます。
【鏡の池】
八重垣神社の鏡の池では、水に紙のおみくじを浮かべて占いができます。
この池のあるのは、スサノオが稲田姫を隠した佐久佐女の森。
その美しい池を見守るように、稲田姫のお社があります。
お社も池も森も美しくて、息を呑みました。
天鏡神社
御祭神:稲田姫命
占い用のおみくじは本殿横の社務所で購入します。
境内の横の坂道を降りてこの森までくる途中に結婚式場がありました。
日本初の結婚をされた神様が祀られる神社の横にあるって、どれだけご利益ありそうなんでしょう!
佐久佐女の森の入口
そしてこの「鏡の池」
ヤマタノオロチから逃れるために隠れていた稲田姫命が、日々の飲み水として、また姿を写す鏡としていたという言い伝えがあります。
飲むのはさておき、自分の姿を映していたあたりが、美しい姫のエピソードで良きです。
この池で、占い用のおみくじに硬貨を載せて池に浮かべる良縁占いができます。
おみくじの紙が沈む速さで良縁の訪れが早いか遅いかが分かります。
平均は4分だそうで、タイマーで計りました。
それよりは早かった!
また、おみくじの紙が近くに沈めば身近な人と、遠くなら遠方の人と結ばれるとされています。
こちらの鏡の池からは、平安時代の土馬が出土していて、土馬は、貴重な馬の代用品として雨ごいや疫病を祓う時に使われていました。
こちらの池が稲田姫の姿見の池だったかどうかはわかりませんが、古い時代から、何かしらの儀式的なことが行われていた可能性がありますよね。
そのせいもあって、ほんとうにこの池の周りは厳かで、高いエネルギーが流れていました。
もっとポップな(恋占いだし)エネルギーだと思っていたので、行ってみないとわからないものだと思いました(*^_^*)
*このレポートのつづき*
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【八重垣神社】
御祭神:
素盞嗚尊
櫛稲田姫
大己貴命
青幡佐久佐日古命
櫛稲田姫
大己貴命
青幡佐久佐日古命
神紋:二重亀甲に剣花菱
創建:神代
例祭日:10月20日
例祭日:10月20日
住所:島根県松江市佐草町227
アクセス:
アクセス:
JR松江駅4番乗り場より約20分
摂社:
伊勢宮
御祭神:天照大御神
脚摩乳神社
御祭神:脚摩乳命(合祀 譽田別命)
手摩乳神社
御祭神:手摩乳命
貴布禰神社
御祭神:高靇命(合祀 倉稲魂命)
山神神社
御祭神:大山祇命
天鏡神社
御祭神:稲田姫命
社宝・文化財など:
重要文化財
板絵著色神像(本殿板壁画)3面
備考:
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~パワースポットで感じたエネルギーを短編小説にしました~
~北海道の記事と写真担当しました(*^_^*)~
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