伊勢神宮にお参りした時に、江戸時代の町民たちは歩いてここまで来たのだと思いました。
その時、脳内で妄想が始まったのです。
私は江戸の町娘。
裕福でもなく自由でもない。団子屋の娘で父の仕事を手伝っていた(妄想)
時々、お伊勢詣でに行ったと話す人たちがお店に来て、そんな話を聞くと羨ましく思うけれど、自分が旅をすることは生涯無理だと諦めている。
どこどこの宿場町で食べた蕎麦が美味いぞ。
鎌倉時代の有名なお寺にも寄って来たが大きな仏像がすごかったぞ。
富士の山に寄り道して登って来たが大変だった。
何より伊勢神宮はやはり別格だな！
などなど。
ああ、いいなあ。
武家の人だけではなく、町民だって女子どもだって普通にたくさん旅をしているという。
「おていちゃん(誰？？)もふらっと行ってみりゃいいよ、なあ、おやっさん」
「はあ？何言ってんだい。
ただでさえ手が足りねえんだ。
ほらおてい、無駄口叩いてねぇでさっさと団子を持っていけ」
そのうち私は結婚して子がうまれたけれど、魚河岸の夫(誰？)に先立たれ、あくせく働くうちに病気で倒れてまだ成人していない子どもを残してこの世を去ってしまった。
ああ、心残りだらけ。
床に伏せっていた最後の日々で、伊勢神宮までの道中の話をする人の声を聞いた。
もうほとんど動けない死の床で私は思った。
もし生まれ変わることができたなら、その時は男でも女でもどちらでもいいから、江戸から伊勢神宮まで歩いて旅をしてみたいなぁ。
もし生まれ変われたら…。
これは憧れの夫婦岩
うむ！
もしかしてわたし、生まれ変わった？
(ふわっと君の名は。風)
妄想ですが(笑)
でも、伊勢詣でに行きたいけど行けないまま、生まれ変わったら行けたらいいなと思って亡くなった人も絶対いたと思う。
ならば。
せっかく伊勢詣でに行ける時代に生まれ変わったのだし。
そんな報われない思いたちを成就するのだ！
ただ伊勢に行くのでは意味がない。
あの、楽しそうな「道中」も見てくるのだ！
と唐突に思った。
要するに歩くのが好きなんだけど。
ここまで長いね(笑)
✴︎東海道をとりあえず歩いてみよう✴︎
今なら飛行機でパッと行けちゃうけど、昔は歩いて行くと言う選択肢しかなかった。
その中で伊勢に行くと言えば、東海道を歩いて行くことだろう。
よって、「日本橋から東海道」を歩きだそう。
途中で道を一旦東海道を外れて伊勢神宮まで歩く。
そしてまたお参りしてこよう😆
東海道に戻り、京都(大阪までのルートもある)まで、しっかり歩く。
うわ、思っちゃった！
思ってしまった以上、それが可能なことならやってみたい。
10年前に救急車で運ばれた時に、一瞬これでもう死ぬのかな、と感じて悲しくなった。
やりたいこと、自分のことを全部後回しにしてきて、「いつか」があると過信していた。
ここで終わりなんてあんまりだ(涙)
そして思ったのだ。
もし病気が治って健康になったら、「やりたい」と思って、それが物理的に実現可能なことならやってしまおう。やりたかったと後悔して死ぬのは嫌だ！と。
10月に神宮に行き、東海道を歩きたいと思ったわけですが。
たまたま12月に東京に行くことになっていました。
人に会うことと御岩神社に行くこと以外は未定の3泊の旅。
うむ。
早速日本橋から今回歩けるだけ歩いてこよう。
その先のことはその都度考えて、何年かかってもいいので、歩き切ろう！
そう決めました。
私、考える前に動くタイプなので、先の計画はその後で行動しながら考えるのです。
(ていうか歩いていると閃く)
でも一応ルールを決めようと。
✴︎東海道を歩くマイルール✴︎
❶歩くのは旧東海道と呼ばれるその道路
❷寄り道はオッケーだが、寄り道のために東海道からそれた場所に戻ってまたスタート
❸本陣跡、一里塚、広重が描いた五十三(七)の浮世絵の舞台を必ずチェック
❹途中の有名な神社仏閣にはできる限りご挨拶
❺江戸時代の史跡は道からあまり遠くなければできる限りチェック
❻その日のゴールは16時までの時間制で、きりのいい場所で止める
(神社仏閣は16時以降は寄らない方がいいとされるため)
❼次回スタートは、前回最後に東海道に立った地点
❽ゴールが目的ではなく、東海道のかつての賑わいを見て感じることが目的なので、その場所の良さを楽しむ！
こんな感じでスタートしてきます♪
来週行くんだー
