奈良2日目。
早朝散歩に行くと伝えると、姉と姪(若干めんどくさそう笑)も来ることに。
朝5時50分に待ち合わせ、ホテルから奈良公園を目指します。
ロビーで姉とともに、いつまでたっても連絡もないまま現れることのない姪を待つ私たち。
まあいいよ。
余裕をもって待ち合わせしているからね。
おはよう、奈良。
JR奈良駅直結のホテルで、そこからは徒歩15分ほどでつきます。
が!
散歩が目的だし、奈良駅界隈をふらつきたかったので、祠や歴史的建造物を見かけるたび、ふらふら立ち寄る私。
特に見たいわけでもないのに、私たちよりじっくり写真を撮る姉(笑)
何神社かわかんないけど、寄る
何寺かわからないけど寄る
南都銀行(初めて聞く名前)立派っす!
明治後半から大正くらいの建物なのか?
し、しかまるさん。
ごめんなさい。私、その名で鹿の例のアレのことをよんでいました。
猿沢池到着
国宝だらけの興福寺
「猿沢池にきたかったのー!」
と叫んでいると,すぐ横にいた男性から
「旅行で来はったん?」
と声をかけられました。
大好きなセリフ
「札幌から来ました!」
と言うと、
「ガイドしてるもんです」
と、首から下がるガイドの札をませてくれました。
なぜここが坂になっているのかについて、本当はだ平地だったが、不比等が父鎌足を弔うために建てた寺(興福寺)を、平城宮より高い場所にしたくて、盛り土をして坂にしたと教わりました。
せっかくなので昨日疑問に思ったことなどを聞きお別れ。
また出たって感じです。
初日も、春日大社の一言主の社で願いが叶うと騒いでいたら、後ろを歩いていたお姉さんに、さらに詳しいやり方を教わりましたし。
騒ぐから?
声がでかいから?
みんなに私の思いが筒抜けになるらしい(笑)
そんな猿沢池
春日大社第一鳥居で姪から鹿せんべいをもらい与えるミッションも果たしたし。
奈良公園,興福寺を再度散策して帰ることに。
春日大社 第一鳥居
仲良しの鹿
奈良駅でモーニングを食べまして。
レンタカーでいざ出発!
最初の目的地は、蘇我馬子のお墓とされる、石舞台古墳へ。
ここはもともと皆様が知っているような、緑に覆われた小山の古墳だったのを、嫌われていたためなのか、人々に小山を破壊されてしまい、古墳の中にあった石室が丸出しになっているのです。
酷い話や!(うまこ先輩!)
とりあえず先を急ぎます。
しかし、事件はこのあと起きるのです。
奈良の遺跡への道は,信じられないくらい細くて。
ナビに指示されるまま車一台通れるほどの,両脇は15センチほどの溝!という、罠でしかない道を走る姉。
しかも謎にくねくね曲がっている。
みんな思っていたことが、実現してしまうのです。
そう。
溝にハマりました。
溝の高さがややあり、前輪が虚しく空回りするだけで動けず。
タイヤバーストのトラウマ再び。
また、レッカーだな、うん。
姉がどうしてもどうしてもどうしても行きたいの!と絶叫していた薬師寺以外は全て諦めよう。
とすぐに決め、とりあえず姉に電話をさせ,レッカーを手配。
だがしかし,場所を伝えられず10分くらいやり取りしていると、
遠くから一人の男性が手を振りながら走ってくるではありませんか。
『のもりはみずや、きみがそでふる!』
(あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る BY額田王)
車を降りると私も手を振り返す!
(紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも BY天武天皇)
いや、額田王と天武天皇っすか?
その再現すか?
(ちなみにあかねさす~は私が一番好きな和歌です)
手を振りながらやってきたその男性が頑張ってくれるも、やはり一人ではどうにもならず。
すると、反対側から、笑顔で走ってくる、道祖神のような面立ちの男性が。
(え?天智天皇?)
電話をしている姉に運転しろ(彼女しか免許ないため)といい、どこからか土嚢を運んできてタイヤに噛ませ、みんなで押すことに。
運転するため姉から電話を受け取った私は、
「あ、なんとかなりそうなんで、無理ならまたかけます」と秒で切りました(笑)
そして。
神よ、いいえ、仏よ、奈良の大仏よ。
あなたのお使いの二人の男性が,私たちを溝から出してくれました。
しかも,カーブだらけの細い道から、一人が運転し、一人が外からタイヤを見ながら的確なハンドルの指示を出し、大きな道まで戻ってくれました。
一枚も写真ありませんが、2人の勇姿は私の心に永遠に刻まれることでしょう。
お茶でも飲んでくださいと、不躾にもお札を渡そうとする私たちに、笑顔でいいっていいって、気をつけてなーと笑顔で立ち去る二人。
神?
神?
そして無事に(姉の見たかった長谷寺と,お昼のソーメンを食べる大神神社のどっち行く論争で、ソーメンに軍配が上がり。
有名なソーメンの老舗はただいま改装中だったので、流しソーメンのお店で満足し。
心ゆくまで大神神社を楽しみました。
ラストの薬師寺は16時に到着。
17時まで参拝できるのですが、私たちしかいないため、見学が終わるたびに建物を封鎖されていく。
いや、まだ15分あるでしょうがあ(田中邦衛の声で読んでね)
と思う。
16時半で受付が終わっている以上、実際私たちしかいないのだから仕方ない。
17時ちょうどに帰りたいから,早くしてねオーラ(知らんけど)を感じつつ。
17時5分前には立ち去る私たち。
うん、でもね、全て許せば幸せになるとおみくじにあったから、許す。
レンタカー屋さんで車をチェックするもどこも傷ついておらず。
「奈良の宮殿跡は、敵が入って来るのを防ぐためにわざわざ細く曲がりくねった道になってるから、走りにくいんですわー。これに懲りずまたなら来てや」
と言っていただけました。
ありがとうございます!
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