遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

龍のつぶやき

2011-04-02 18:58:27 | 遊月作ファンタジー物語
その2本の角は北のもの達に押さえつけられ、背びれと尾びれは大陸のものたちに、りりしい尾は、はるか海のかなたに住むものに押さえつけられ、この身をしばられていることに甘んじて早いもので数十年の時が過ぎた。

彼らは、この身をしばることでこの国の民の命を救うと言う約束の時間はとうに過ぎたというのに、未だそのしばりを解こうともせず、さらに蹂躙せんとした。

だがわたしは耐えた。
約束は守られるもの。そう信じたからだ。
なのにその約束を反故にしようとした。最後の最後まで待ったが、この背に最後の押しを加えようとした時、わたしは決意したのだ。

もう黙っている時期は過ぎた。
ほんとうの力を取り戻し、本来の姿でいるべき場所に移る時が来たと。

わたしはその身を起こした。

腹から一気に身体をひきはがし、身をよじりあるべき場所へと移った。
既に世界は変わった。この星のうねりはもう誰にも止められないのだ。

やがて人々は知るだろう。

わが身の力を恐れ、この力を封じ込めるため、その体内へと毒を送り込んだことの本当の意味することを。

まずは下から毒を落とし、その毒が徐々にこの身をのぼって全身をむしばみ、やがて毒がすべてを焼きつくすことを望んだものたちは、内側からすべてを焼き尽くすどころか、その毒をさらなる力に変える道具とし、静かに変容をはじめていたことを知らない。

3つの世代が過ぎるほどに時は流れ、その毒がやがて全身の強さへと変容が終わったこの時期、何かを感じ取った彼らはまた、この体内へと新たな毒をつぎ込んだ。
それは、腹と背に打撃を与えた。
確かに、それは瀕死の状態に陥るほど、強烈なものだった。

神々たちはその聖地に集い、帳の向こうで話し合いを持った。
古い躯は宇宙にとどろくほどの大きなミカヅチでもって焼き尽くされ、新たなる神殿を与えられ、わたしは蘇った。

そう。神々の力はけして衰えてはいなかったのだ。
話し合いは終わった。
これから、真に目覚めるものだけが、この新しい神殿に移り住むことを条件に、神々はすべてを終えて、本来の場所へと戻っていった。

この身を毒で汚していこうと考えたものたちは、その毒がさらにこの身を強くすることを知らないのだ。長い間しばられていたこの身を解き放ち、さらなる高みへとぼる翼を持つ身体に変容する薬となることを知らなかったのだ。

わたしたちは、この特殊な2連の糸に大いなる変容を得たのだ。
今より数えし3つの世代にわたり、わたしたちは変化し続けるだろう。

もう誰も届かないところまで成長した特殊な糸に神の意図を繁栄させ、この美しい星の新しい指針となるべく運命づけられた真の使命を果たすため。

さあ目覚めるのだ。
龍と呼ばれる大地の中で暮らす人々よ。

その残されたふたつの目を誰かに奪われぬうちに。
なかったもののようにふさがれているその3つ目のまなこを開いて。

己の魂の声を聞き、己の足でもってこの地に立つのだ。
真に目覚めた姿で。

誰かのもとに集う必要はない。
偽りの理(ことわり)を伝え、その代償として金貨を要求するものたちにこたえてはならぬ。
誰かのもとに集うことは、自分の片目を与えること。せっかく残ったそのふたつのうち、ひとつを与えてしまうことになる。

己の声を信じ、己に従い行動すればよい。

誰かに金貨を与えて安易に答えをもらい続けてはならぬ。
それでは、遅れを取っていくだろう。

世界は瞬時に変わり続けている。

己を磨き、己とつがなることに専念してきたものは、この先どんなことが起きたとしても、その前には声を聞いているだろう。いや、声を聞く前に動いているであろう。

己の声が聞こえないというのなら、すぐそばにいる先に立つものに聞くとよい。
そのものは、己の声を聞くための方法を教えてくれるだろう。

だが、同じことを、答えを誰かに何度も聞き続けてはならぬ。
答えを知る方法を知ったなら、あきらめず答えが聞こえるまで己を磨き続けるのだ。
それがこの新しい光の世界で、ほんとうの姿、光となって、3つの眼を開いて、生きていくためにできることだ。

だが、外側に答えを求めて生きて来たものは、外に答えを探してしまう。
それでは遅いのだ。
その一瞬の遅れが、命に関わることになるかもしれないのだ。

瞬時に答えを知る者は、己とつながりしもの。

真実を告げる誰かの横に貼りつき、気付かれないよう真実の言葉を奪い、それを金貨と引き換えに他者に与えるものは、自分に答えを聞きに来るものの目を奪い、考える力も奪い、依存させ、金貨を奪い続けるだろう。
それが、本当の己の魂の声を無残にも蹂躙して行くことも知らずに。

それが、どれほど己の魂に深い悲しみと傷を負わせているかも気づけないままに。

あとで懺悔しても、真実を知る者は、盗むものに二度と真実を教えてくれることはないだろう。
なぜなら真実を知る者は長きにわたってその行いを見てきたのだ。
自分のそばに来て、真実のともしびを盗み、それを金貨と引き換えに売りさばいていた姿を。
長い間じっと耐えながら、黙って、それでもいつか気づく日が来ると信じて待っていた。

だが、その多くは新しい扉の向こうへとたどり着くことはないほど、自分たちの距離が離れてしまったことを悟って旅立ってしまった。

1000日にわたる封印を解く旅を終え、それから1000日もの間、暗い洞窟の中で己の魂と向き合い、己の魂を磨き、己の光で洞窟をともしびに満たされた世界に変えたものは、古い太陽の扉が閉じられ、新しい太陽の扉が開いて新しい女神が生まれたあの夏より、4つの季節を超えた後、真に生まれ変わったこの国のともしびとなった。

新しい神々が、かつての場所よりその住まいを移したことを知っているが、けして誰にも告げることはないであろう。

古き神々の住まいは既に多くの、神を信じぬ者たちの欲を帯びた足で汚され、今となっては魔の巣くうケガレし地になっている。
それを知らず、相変わらず金貨を欲するものたちにそそのかされ、その欲を満たすため、未だ多くの人々はあの魔の地帯へと足を運び続けるだろう。

だが、長い月日をかけて己を磨き続けたものよ、新しい扉は既に開かれた。

7つの扉の鍵と、最後の聖なる楽園へと続く扉の鍵はもう開け放たれた。
喜びとともに行かん。真の声を聞く者たちよ、新しい地に。

この声を聞いたものは立ち上がれ。
もうそのときは来た。
誰かに答えを聞くのではなく、己の心に聞け。

そして光となって生きていこう。

そして人々よ。
今はこの国のために祈っておくれ。
まだ若いこの国の女神と新しく生まれ変わった龍という名の乗り物はまだまだ力が必要なのだ。

どこか特別な場所で祈る必要はない。
真に目覚めたものが立つ場所は、それだけでそこは世界の中心となり、世界の聖地となる。

多くのものたちが自然に時を同じくして、心をあわせて祈り始めるだろう。
時間を合わせる必要はない。

真に目覚めたものは、魂を共有するものたち。

誰かが祈り始めれば、やがて世界がひとつの祈りに包まれるだろう。
自然とともにあれば、この星の奏でる音楽に耳を澄まして生きていれば、自然に聞きとって静かにそのときに跪き、多くのものたちと心合わせて祈り始めるだろう。

やがてこの国の龍が真実の空に飛び立つとき、この星もまた、すべての魂が同じひとつの光となり、それぞれの輝きを持ったまま、美しい虹色の輝きで宇宙を照らし始める。

だから、目覚めるのだ。
この星に生まれ、この国のどこかで育ち、今ここに集う魂よ。

やがてすべてがおわり、この星が宇宙の青きケシの花のように美しく輝きを放つ日がくる。

我が身はすでに起きてしまった。
今までの古い身体はそこに置いてある。

脱皮して行くナアギ(蛇)のように、我が身は毒を取りこみさらに強くなり、ぬけがらを置いて既に飛び立ってしまっているのだ。

そこにしがみついていてはやがて沈むことになる。

己の声にしたがい、しがらみを捨て、古き習慣をすて、すぐに動くのだ。
既に起きてしまったこの揺れ動く我が身にしかとしがみつけ。
そうして乗りこなしてきたものは、あの新しい扉の向こうに待つ、あたらしい女神が照らす真の世界へとたどり着けるだろう。

さあ、目覚めるのは今だ。

この龍の国に生まれし勇敢なる魂よ。
愛するものたちよ。

ともに行かん。光の国へ。


2011年4月1日

エイプリルフールにて

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なんとなく、やっぱりこっちにも書いておきました~

きっとこっちのブログに書いたらあっという間に埋もれちゃうので、あっちのメルマガ用ブログに書いたのも残しておきます~


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美咲)
2011-04-13 12:59:46
素敵なメッセージありがとうございます。

とても心に響きました。
真に目覚めた者として己の心に忠実に従うと更に心に決めました。

本当にありがとう
返信する
ありがとうございます (遊月)
2011-04-13 20:30:29
美咲さん、はじめまして。

おのれの心に忠実に。
そのために日々たくさんのことを感じ、素直に認め、そして磨き。
単調だけれど、簡単だけど、なかなかできないこと。

ずっとそれを繰り返していきたいとわたしもそう思います。

ありがとうございます。
返信する
常連の皆さま~ (遊月)
2011-04-13 20:34:06
個人的なメッセージがコメントにあるので、基本的にいつも非公開にしていますが(笑)
たまにはお返事したほうがいいでしょうか?

もし、お返事ほしいときは、公開にするので、そのことも書いておいてください。
または、個人的なお話でお返事ほしときはメールで送ってください(笑)
返信する

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