世のため人のためになることを尽くしていれば、宇宙が豊かさを提供する。
というメッセージを、春分の日に訪れた神社で受け取りました。
これからそういう仕事をしていくのはもちろんですが、今している仕事も全力で、世のため人のためになることを意識しようと思いました。
朝仕事に向かう道々、今日はとにかくすべてのお客様のためになるように仕事をしよう。
そう決めました。
もちろん今までも、お客様が満足してくださるように対応していたのですが、うまく言えないけれど、自我を無くすというか、自分の感情とか自分のプライドとかそういうの全部消して、ただただお客様の役に立てるように動こうと思ったのです。
そうして接していたのですが、いつもちゃんと感謝の言葉を言ってもらうことが多い中、今日は、とてもお礼を言われました。
そして、今日のラストのお仕事の時でした。
私のお仕事は、電話を受けて、お客様の困っていることを解決に導いたり、お手続きをしたり、商品を説明するものなのですが、最後のお客様は、かなりご高齢のおばあちゃんでした。
Z世代(デジタルネイティブ世代)ならば説明書も読まずに簡単にできてしまうことでも、高齢の方たちにとっては、ただの未来の装置なので、リアリティもなくその呼び名もわからず、ましてや使い方なんて。
そもそも『この機械を使う』ことが、どうなることかわからないというレベルの方さえいる中で、機械の使い方をマスターしてもらうのです。
そのおばあちゃんも、電気屋さんに勧められその機械を買ったものの、実際に使うにはどうしていいかわからず、ずっと放置していたようなのです。
でも電話をしてきてくれた。
第一声から、困っているけど、何を困っているのかさえわからない、という戸惑いで溢れていました。
専門的な単語もわからないので、そのボタンがどこにあるのかを言葉で説明しても伝わらないため、何度も心折れそうになるのが伝わります。
一生懸命励ましながら、難しい表現ではなく、できる限りわかりやすい表現で、一時間くらいかけて(普段なら5分以内でできる作業)ゆっくり大きな声で丁寧に説明しました。
最後にやっと、ご自分の力でそれができるようになりました。
出来たとき、私も思わず、やった、よかったです!!と声が出まして。
もうひとりでできますね!と伝えたときに、
「一人暮らしだし、誰にも相談できず、ずっと困っていたんです。
誰に聞いていいのかも、どうやって伝えたらいいのかもわからなくて。
あなたのお話を聞いてもわからなくて、間違ってばかりでごめんなさいね。
それなのに、最後まで親切にわかりやすくつきあってくれてありがとうね』
と言って泣かれてしまったのです。
この作業は、一日何十件も受ける内容だし、ごくごく当たり前の対応だったのです。
だけど、涙を流して感謝してくださるなんて。
とんでもないですと答えながら、こちらまで泣きそうになりました。
ほんとうに電話を切ってしまうのが寂しくなるくらい、これからのその方の人生がもっと豊かで、今日覚えたことが人生に色どりを付けてくれたらと思うと、胸があったかくなりました。
ああ、きっと、私は今日、世のため人のためになることをできたかもしれないと満足することができました。
ずっとこんな自分でいられますように(神様)