特急彗星号のブログ

鉄道を撮って、乗って楽しみたいオジサンのブログです

ロングシートに揺られて楽しんだ日

2016年06月19日 | 乗り鉄 私鉄編
この梅雨は例年より降雨の量や回数が少ないようです。
例年なら休日で雨だと家でゴロゴロしているか紫陽花の花の写真を撮ったりという感じですが
今年は天気の良い休日に当たる事が多く思わず出掛けたくなります。

先日お知り合いの方に『近畿日本鉄道線沿線招待乗車券』なるものを頂きました。
近鉄の株主に配布されるいわゆる優待乗車券です。

特急に乗車するならもちろん別途特急券が必要となりますが特急を使わなければ
この切符で例えば京都から賢島や名古屋に行く事が出来ます。

いつもは『近鉄週末フリーパス』(土日を含む3日間有効・大人4,100円)を使う事が多いのですが
今回は初となる優待乗車券を有り難く使用させて頂いて久しぶりに近鉄普通車を堪能したいと思います。

※昨日の報告です。 またスマホ撮影による画像が主ですがご了承下さい。


橿原神宮前行き急行  (京都08:06発・大和八木09:11着)

停車中の宮津行き急行の次にやって来る橿原神宮前行き急行で大和八木へ向かいます。
8600系4連を含む6連編成です。

今だ主力として活躍中の8600系。もちろん車内は4扉・ロングシートを備えた通勤型車両です。
車齢としてはかなり古いのですが例えばそのロングシートの座り心地は悪くなく
京都線系統で最も新しい3220系(シリーズ21)のあの薄くて固いロングシートよりも遥かに快適です。
ただ抵抗制御なので発車直後に顕著な抵抗の切り替え(進段時)に伴う加速度の段付きで
体が左右に振られてしまい疲れますね。知らず知らず身体がその揺れに抵抗しているのですね。

大和西大寺~菖蒲池間の踏み切り立ち入りの影響で約4分遅れで大和八木に到着。

この橿原線地平ホームから大阪線の地上ホームに上がります。


この大和八木から伊勢方面へ向かう事にします。



青山町行き急行  (大和八木09:34発・青山町10:23着)

先頭の4両はこちらも昔から急行系統の運用の主力である2610系です。
かつてはボックスシートを備えたセミクロスシート車でしたが今はトイレ前の一区画の
ボックスを除きロングシート化されています。

先程の8600系より制御段が細かいのでしょうか?
発車後は先程より身体が細かく揺すられます。
でも大阪線の普通車は京都・橿原線の最高速度105km/hよりも速い110km/hなので
なかなかスピード感を感じる乗り心地は楽しいですね。


大和朝倉~榛原間に有る33.3‰上り連続勾配に挑んでいます。
フルノッチを与えられた155kwモーターが唸りを上げています。
速度計を見ると90km/hをやや下回る速度で均衡していますね。
ちなみに新しい近鉄特急車はここを120km/h近い速度で駆け上がる性能が有るそうです。


名張で特急列車に線路を譲ります。
イエローカラーの23000系伊勢志摩ライナーです。

再び山間部の路線を東へ向かいます。


伊賀鉄道の乗り換え駅、伊賀神戸。
ここでは比較的多くの下車客が居て車内はすっかり空きました。

まさに貸切状態です。といっても3分後には終着駅の青山町に到着です。


この駅で後続の五十鈴川行き急行を待ちます。


古い行先案内表示機です。そういえばこういうパタパタ回転するタイプって激減しましたね。

やって来たのは今まで乗って来た古い通勤型スタイルより一世代新しい顔を持つ1400系です。

五十鈴川行き急行  (青山町10:41発・五十鈴川11:34着)

大阪から伊勢方面に直通するだけあって先程の青山町止まりの急行とは違い乗客が多いです。
幸いにも何とか座る事が出来ました。

終着の五十鈴川に向かうつもりでしたが一旦宇治山田で電車を降ります。

京都08:06発で宇治山田11:31着という事で所要時間は3時間25分となりました。
ちなみに京都を08:15に出発する賢島特急を利用すれば宇治山田には10:17に到着します。

京都~宇治山田間の運賃は2,010円・特急料金1,610円です。
よっぽどの鉄道好きか倹約したい人を除けば1,610円の投資をして
快適なシートで1時間20分程速い時間で着く特急利用が一般的でしょうね。
でもこうしてロングシートに長時間揺られる旅もオツなものです。

そんな事を考えていると面白い電車がやって来ました。





観光列車『つどい』。
土日祝に伊勢市~賢島間で運行されます。

とりあえず五十鈴川まで移動しこの後の行程をどうしようか考えました。
これより先のロングシートの旅は以前賢島まで完乗済みなので一旦改札の外に出ました。
一枚目の『近畿日本鉄道線沿線招待乗車券』は2,020円分使用した事になりました。

大好きな5200系で名古屋まで向かう事も考えましたが天気がかなり良いので
熟考の末、貴重な梅雨の合間の晴れを活かすべく乗り鉄から撮り鉄へチェンジします。

目指す駅までは570円なので二枚目の『近畿日本鉄道線沿線招待乗車券』は使わずに移動します。









伊勢中川までは名古屋行き急行の5200系を堪能します。
殆どが名古屋線で運用されています。
大阪線にも数本配属されていますが乗車機会は少ないです。
もう少し日中の大阪線急行に多く運用されていれば嬉しいのですがそうもいかないようです。

伊勢市を出て松阪までは平坦な直線区間が多く快調に飛ばします。
30分の所要時間はアッという間でした。

ここで名古屋線の普通に乗りかえて目的地へ向かいます。


好きな5200系は外せませんね。


編成を遮る障害物も何のその、12200系を引き付けて撮影です。


近鉄名阪間の雄、アーバンライナーPlus。


登場後、大きな改装を受けてVISTA EXとなった30000系ですがこの30000系も
例のカラーリングの変更を受けるのでしょうか?

マイカメラ、OM-D E-M10のアートフィルター “ドラマチックトーン”で遊んでみました。

21000系 アーバンライナーPlus


21020系 アーバンライナーnext

気温もグングン上がりかなり汗をかきましたが撮影後、Tシャツを着替え帰路に着きましたが
時折り吹く風がとても心地良かったです。

頂いた乗車券で梅雨の合間の晴れの休日を実に有意義に過ごせました。

流石に朝からの疲れも出てきましたので帰りは快適な近鉄特急で帰る事にしました。

京都行き特急  (伊勢中川15:30発・京都17:20着)


この23000系も数年前にリニューアルを受けて随分車内のイメージが変わりました。
特急券はチケットレスで購入。静かなTc車の真ん中の席を指定しましたので
静かにゆったり京都まで帰る事が出来ました。

室生口大野付近の連続上り勾配も実にパワフルにグイグイ上りますね。
33.3パーミル上りでまるで平坦線の如き明確に加速を感じるのは凄いです~。
京都・橿原線特急に乗る機会が多い私には近鉄特急の豪快さを感じる機会は少ないのですが
今日の伊勢志摩ライナー、楽しませてくれました。

実はここ最近、数回続けて23000系に乗車する機会が有ったのですが
いずれも台車や連結器の緩衝機辺りから大きなガタツキ音が出ていて不快な思いをしていました。
でも今日の編成はあまり問題は無かったようです。
ただ細かい事を言えば発車直後の抵抗制御車のようなドンっという衝動を感じたのは不思議ですね。

帰路の2時間弱は実に快適でした。やはり特急は楽ですね。

今日からまた梅雨らしい天気に戻りますが貴重な鉄分補給が出来て大満足の一日でした。

※おまけ
京都からはたった1編成だけ残る113系の原色でした。



音も揺れも伊勢志摩ライナーの後ではキツイですがこれもファンなら当りだと思わないと(笑)。


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