徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

蠅男の逆襲

2008年07月20日 | ★★★★



蠅男の逆襲
おすすめ度
原題:RETURN OF THE FLY
製作:1959年 アメリカ 日本未公開
製作:バーナード・グラッサー
監督・脚本:エドワード・L・バーンズ
出演:ヴィンセント・プライス ブレッド・ハルゼイ

「蠅男の恐怖」のヒットを受けて製作された続編。「蠅男の逆襲」です。前作はカラーですが、今回はモノクロで撮影されています。

悲惨な最期を遂げた父の事件から十数年。母エレーヌが亡くなり、父の物質転送の研究を引き継いだフィリップ(ブレッド・ハルゼイ)。しかし、研究を独り占めしようとした助手アランに裏切られてしまいます。実はアランは前科持ちの詐欺師。知り合いの悪徳業者に新発明の装置の図面を売り払おうと画策していたのです。それに気付いフィリップは彼を阻止しようと揉み合いになり、その拍子に気絶してしまいます。アランは蝿を恐れる彼を無理やり蝿と共に転送機に放り込み、フリップは蝿男に大変身!皮肉にも父と同じ悲劇が再び起きてしまうのでした。

今回の作品は、ホラー要素よりむしろ裏切りに対する復讐劇といった感じです。
81分という尺でかなり色々詰め込みましたね〜〜。
なのでちょっとバタバタ感が否めない。

父の研究の継続
フランソワとの関係
アランとの関係
恋人セシリアとのロマンス
復讐に対する憎悪の描写

などなど・・・

それぞれの人間関係の描き方が希薄で物足りない&感情移入できない。
印象に残る映像も少ない。
続編のクオリティとしては、リメイク版の「ザ・フライ2 二世誕生」の方が高かった気がします。

でも今回もお気に入り面白シーンはありますよっ。


父親の事件がトラウマになっているのか、フィリップは蠅が苦手です。


当初猛反対していたフランソワ(ビンセント・プライス)ですが、フィリップの捨て身の決心に根負け。
「フィリップ立ち会いの元で」という条件で研究を再開します。

ところが、アランが完成目前にして裏切ります。
しかも、彼の陰謀で皮肉にも父と同じ目に合い蠅男に!


怒り狂ったフィリップはアランの裏の顔のパートナーに手を掛けます。


過去の失敗を教訓に、今回は早めに「白い顔をした蠅」をゲット!
ビーチャム警部お手柄です。
ってかすごいです!この人面蠅!!
笑わせようとしているとしか思えません。


そして、無事転送機へ。

ここで唐突にTHE END

うーん。
ちょっと尻つぼみ感が気になります。




が。

ま・いっか。



前田有一の超映画批評



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