まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その12

2014-03-26 21:32:53 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
そんで、も一つツイッターでネタ拾ったんですが、

「「私の事嫌いなんでしょ!?」「いや好きだよ!」
 「じゃあ全裸でコーラ頭から浴びてそのままディズニーランドのパレードに混じって  ミッキーの頭とってきてよ!!!」「いやそれは無理だけど」
 「ほら!やっぱり私の事嫌いなんじゃん!」ってカップルが喧嘩してて(略)」

つまり、これまた「すべての良し悪しは視点で決まる」ってやつですね。

「こいつは私のこと嫌いなんだ」と思えば何とでもそういう理屈で物事見れちゃうし。

男の人もね、「俺の事嫌いなんだろ!?」って、人に言うことはないかもだけど、
例えば、「世界は俺を潰そうとしている」とか「世界は俺の敵なんだ」とか、
そう感じることはあるんじゃないかな。

まかろんもそういう心の苦しさを知っているけど、ごめんなさい、
書き手としてまだまだ逃げているんだと思います。

少しでもあなたに、そうじゃないよ、と言えるように。

書き続けます。

では、続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その12

  でも俺・・・パティシエだから・・・
  ナヲキさんは 混乱した頭で懸命に言った
  想いを捨てろとか 言われても・・・
  俺 パティシエだから・・・
  そうですか と蛇は言った

<つづき>

そうですね・・・ と蛇はもう一度
ため息をつくように言った
そう言われて すぐ手放せる位なら
ここまで桜を 呼べないでしょうね
蛇は 天に伸びるように咲き広がる桜を見た

分かりました もうお帰りなさい
ややあって 蛇は静かに言った
ここは 私たちで何とかします
そう言って 蛇はするすると
ナヲキさんから 地面に降りた

えっ・・・ とナヲキさんは
思わず 声を上げた
でも 俺の想いとか何とかしないと
マズいんじゃ なかったの?
そうですが と蛇は振り返らずに言った

無理やり 貴方からこの想いを
引きはがすのは 貴方にもこの世にも
むしろ 危険なことなのです
貴方はまだ その準備ができていない
蛇は そう言って振り返った

意外にも その紅い目は優しかった
分かっていました 人にとって想いとは
どんなものでも 大切なもの
もしやと思って お願いしましたが
ふわりと 暖かな梅の香りが立ち上った

お時間をとらせて すみませんでした
さあ・・・ 貴方の世界にお帰りなさい
蛇は背を向け 桜に向かって進み出した
ナヲキさんは あっけにとられて
遠ざかってく 白蛇を見つめた

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。
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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その11

2014-03-26 21:31:54 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ども、お今晩は~。

皆さま、お元気に過ごされていますか。

先ほどツイッター見てましたら。こんなつぶやきがありました。
「神経質な人は繊細だし優柔不断は柔軟性がある。
 短所は長所になるしマイナスはプラスに変わる。すべての良し悪しは視点で決まる。
 ものごとを常に良い側面から見ること。いい天気は晴れのことじゃない。
 カサ屋さんにとって雨こそがいい天気だ。(中森明夫)」


桜のニュースがぼちぼち入ってくるようになりましたね。

ほとんどの方にとって喜ばしいニュースかと思いますが・・・
ええ、今まかろんは、そのニュースに戦々恐々としております。

確かに「すべての良し悪しは視点で決まる」ようです。

ではっ、昨日の続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その11

  俺ただの人間だし 店もあるし
  と思い出して 蛇に尋ねた
  えーとじゃあ 俺どうしたらいいの?
  店の開店準備とか そろそろしないと
  そうですねぇ と蛇は考えこんだ

<つづき>

まずは・・・ 貴方の桜への想いを
貴方から 切り離しましょうか
蛇は ぞろっと言いだした
ええっ? いやそれは・・・ 
とナヲキさんは うろたえた

いやなんで? 俺の想いとか
この木と何か 関係あるの?
とおろおろ言う ナヲキさんに
あると言ったでしょう
と蛇は 厳しい目できっぱり言った

貴方の 桜を捕えたいという想いが
時期至ってない 桜の形を引き寄せて
そのたぎる荒魂が 桜の形を保つため
他の荒魂を 引き寄せているのです
蛇の紅い目が じっとナヲキさんを見た

気がついてませんか と蛇は
ナヲキさんの奥に 語りかけるように言った
貴方一人で 生きている気がしてませんか?
世界が皆 貴方の敵に思えてませんか?
そうやって貴方は 桜を咲かせているのです

言われて ナヲキさんは桜を見直したけど
多少 異様な熱と重さを感じるだけで
やっぱり綺麗だとしか 思えなかった
意味が・・・分からないんだけど・・・
とナヲキさんは 口ごもった

でも俺・・・パティシエだから・・・
ナヲキさんは 混乱した頭で懸命に言った
想いを捨てろとか 言われても・・・
俺 パティシエだから・・・
そうですか と蛇は言った

<つづく>

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