まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その6

2014-03-23 21:29:40 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ところで、まかろんはスタバが提供してるスクリーンセーバーを使っております。
(※2014年時。なんかもうやめちゃってますねー。残念)

これが、季節季節で勝手に内容が変わるという優れ物で、
いつも楽しませてもらっているのですが、
春分過ぎたら、もう、桜プロモーション終わって、なんか全然違うのやり出したよ!

桜まだ咲いてないよ?
桜をもっと楽しもうよ?

まあ・・・さすがスタバの新作、美味しそうですが・・・

さ、続きをどーぞ。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その6

  貴方の人間の力に 期待はしてませんよ
  蛇は あっさり言った
  貴方の存在自体が 鍵なんです
  まずはあの木の所へ 行きましょう
  蛇は するすると動き出した

<つづき>

こりゃあ 妙なことになったな
ナヲキさんは 蛇の後を追いながら思った
存在自体が鍵なんて どこのラノベだよ
けど 目の前にはしゃべる蛇
遠くには燦然 咲き誇る狂い桜

これで美少女でも出りゃ 完璧だ
そう思ってると 蛇がくるっと振り向いた
やべっ心読まれた? と焦るナヲキさんに
気が利かない人ですね
と呆れたように 蛇は言った

貴方の足の方が 速いでしょう
何故 私を助けようとしないんです
ナヲキさんは 目をぱちくりさせた
助けるとおっしゃいますと・・・?
思わず馬鹿丁寧に ナヲキさんは聞いた

貴方の手で 連れて行きなさい
ほら早く と蛇はにじり寄った
えー 蛇なんて触りたくないんだけど
とナヲキさんは 思ったが
口に出せる様子では なかった

仕方なくしゃがんで 手を伸ばす
蛇は手からのぼって 首周りに落ち着いた
甘やかな香りが ふわりと立ちのぼった
ナヲキさんは 落ち着かなかった
人に見られたら どうしよう

蛇 飼ってるなんて思われたら
ウチの評判 ガタ落ちじゃん!
ナヲキさんは こそっと蛇に言ってみた
もちょっと 人目につかない所に
お願いできないかな・・・?

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。

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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その5

2014-03-23 21:14:04 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
というわけで、連休はいかがでしたか。

まかろんの住む辺りは気候も良く・・・ほとんど外出してないけどね!

書くのに詰まると掃除とかし出すので、
健康的に不健康な3日間でした。

ではでは続きです~。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その5

  ナヲキさんは 蛇に目をもどした
  蛇はまだ 牙をむいて威嚇していた
  あのさ とナヲキさんは恐る恐る言った
  俺が あの木に関係してるって
  なんで そう思うわけ?

<つづき>

気配で分かりますよ と蛇は牙をしまって
当然という顔で 言った
まずは木の所で 様子をと思ったのですが
やはり元凶は と蛇は紅い目を向けた
引き寄せられるのですね

人聞き悪いなぁと思いつつ
ナヲキさんは 聞いてみた
あれって そんなにヤバいことなの?
もちろんです と蛇は言った
貴方のせいで 超過労働ですよ

さあ行きましょう と蛇は近寄った
早く行けば 早く帰れる
貴方はお店に 私は天界に
結構なことじゃ ありませんか
蛇は ナヲキさんの服にかみつこうとした

うわっ 何すんだよ
ナヲキさんは 慌てて飛び退いた
これは失礼 と蛇は首をもたげた
わたくし 手がないものですから
ついうっかり と蛇はしれっと言った

ナヲキさんは ため息ついた
あーいいよ どうせ見に行くとこだったし
でも とナヲキさんは遠くの桜を見た
薄桃色の花が 綺麗に青空に映えていた
俺 何の力もないんだけど

貴方の人間の力に 期待はしてませんよ
蛇は あっさり言った
貴方の存在自体が 鍵なんです
まずはあの木の所へ 行きましょう
蛇は するすると動き出した

<つづく>

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