前回では、
運気には,「先天運」と「後天運」の二種類があると説明しました。
そして、
一般的に運気アップを施すのは、
後天運に対してであって、先天運に対するアプローチは出来ないと説明しました。
例えば、
催眠療法では、問題のある前世にまで辿って、
トラブルのあった記憶を解消すると治療法を行います。
それは理解できるとしても、
それはなかなか上手くはいかないのです。
何故なら、消すのは記憶だけではないからです。
記憶とともに想念が残っているからです。
未練だとか怨念だとか苦しみの念だとか、残念だという気持ち。
それが記憶と絡まって強く残る。
そうでしょう?
誰かに公衆の面前で恥をかかされたとか、
恋人に裏切られたとか、そういう目に会ったならば、
あなたはどういう気持ちになるか?
耐えがたき思いを耐えて、あなたはその後の人生を送ることでしょう。
その記憶はその後のあなたの人生を大きく左右することになるでしょう。
その記憶はいつしか忘れるでしょう。
ですが、
何かあったときに、その時の光景を鮮烈に思い出し、
憎しみの心がふつふつと湧いてくる。
それが普通のことなんです。
臨終の一念と言いますが、
死に際に、
人は人生のすべてをリアルに思い出すそうですね。
すべては記憶されているからです。
執念深いんじゃない、
すべては覚えているのでdす。
そういうようなさまざまな記憶を元に、先天運は成り立っているのですね。
その記憶とか想念をどうやって解消するというのか?
難しいんじゃないですか?
だから、
困難だというのですね。
そこで、存在の原理として、十の展開があるというのです。
説明に入りましょう。
存在するものには、すべて相があります。
人間もそうです、顔があります。
物体にしても顔があります。
例をとって説明させていただくならば、
今は亡きジャイアント馬場さん。
ジャイアント馬場さんは、ああいう巻煙草の似合う顔を持っていたわけですね。
そして、
相のあるものは性質を持っています。
性質ですね。
馬場さんは笑顔の似合う、優しく穏やかな人だった。
次に、
性質のあるものは体を持つといわれます。
体です。馬場さんは2メートルを超える身長で、
足が大きくて靴足は30センチだったという。
どんなものでも、体を持っている。
透明人間は姿がないけれども、
姿のないという体をもっているわけです。
次に、
体を持つ持つ者は、一定の力を持つという。
能力です才能です。
どんな得意な才能を持っているか、見るとわかります。
そして、
次には働きです、作用です。
ジャイアント馬場さんは、怪力の持ち主で
「椰子の実割り」という技で、対戦相手をやっつける。
そういう力を持っている。
そして、日本のプロレス競技を大いに盛り上げたという。
そういう働きを持ったというわけです。
ですから、
次には働き・作用ですね。
それが込められているわけです。
そして次に、
そういう諸々のものが要因となって、
さまざまなスポーツ関係の人と縁を得て、世界中で活躍した。
それは今も馬場さんを語るうえで欠かせない業績ですね。
それはその後のプロレス選手の若手への良き影響として、
今も語り継がれているわけです。
そのように、すべての存在には十の法則があるのだというのが、
「十如是」という言葉で説明されています。
それを私は、我が偉大なる師から教えz8ていただいたのです。
これを学ぶことで、
私は運命学の基礎を身に着けることができたのですね。
そういう要素を内に内在させて、存在するものは在るのです。
だから、
私たちは以上のようなことを頭に入れて、
運気を変えていくことを行うわけです。
だから、
そう安易なことは言えないわけです。
根本的な運気を変えていくには、
すべての存在の在り方を理解したうえで、
それらを変えていくわけです。
一時的な偶然的な幸運を、運がよくなったというわけにはいきませんね。
(つづく)