人生の黄昏とはよく言ったもんだと、
このごろ、よく感じるんですね。
そんなことを読みたいんじゃないんだ!
そう思わないでいただきたい。
人生とは、
つまるところ、
「生・老・病・死」なんですから。
人は避けて通ることのできない、人生の四つの様。
それが「生・老・病・死」の四つの苦しみ。
最近、そう思うことが多くなったのは、
どうしようもない事実。
60歳を迎える数年前までは、
老人という人間を私とは無関係の人種だと、
そう思っていましたね。
それは人生とは、
自己実現の場だと思っていたからでしょう。
それが、
自分自身が生まれつき持っている持病のせいか、
はたまた、
自分自身のそれまでの不養生のおかげか。
体調を崩したのがきっかけで、
佇む老人たちを身近に感じるようになった。
ああ、
自分も年老いていくんだなあ。
そう思うようになってから、
間違いなく、
私は過去を振り向く機会が増えた。
故郷が黄金色に包まれる。
母親が本当にありがたく思える。
若くして離れた友人たちが懐かしく思い出される。
その他、
身長を計測して、
自分の身長が縮んだことに驚く。
自分の身長が縮んだことに驚く。
活躍していた青春のスターたちが亡くなる。
すると、
それまでと心の有りようが変わってくる。
そして、
「死」を思うと、
死に直面する時の自分自身に、自信が揺らぐ。
私は不安に襲われることはないだろうか?
静かにおのれの死を受け入れられるだろうか。
嬉々として次の世界に臨めないにしても、
安らかにこの人生を迎えられるのか?
そう思う時、
改めて、
自己の有りようを見つめ直してしまう。
悔いの無い人生を送らなきゃ。
そう信仰を真剣に問い直す。
これで良いのか?と。
人生の曲がり角において、
それを黄昏と見れるか、
受け止められるか。
真剣に生きないと、
それはむずかしいかもしれない。
もっともっと・・・、
あと30年はガンバらなきゃ・・・。