町田・多摩センターの司法書士の宮下です。
公証役場の定款認証手数料改定
「・・・現在の実質的支配者申告制度は、株式会社の設立段階において実質的支配者を把握する制度として公証人が担っているところ、これがマネー・ロンダリング対策、ＦＡＴＦ勧告への対応に一定の役割・機能を果たしていること、何らの代替策も講ずることなく単純に現行制度を廃止するとすれば我が国のマネー・ ロンダリング対策等に関する国際的な評価への悪影響が懸念されることについ ては、各委員の意見が一致した。・・・」
実質的支配者申告制度に関する記載ですが、これを読んでいかに無駄な議論をしているのか心底冷めました。
さま～ずの三村氏風に言うと一致しちゃったよ！！です。
ここ最近の定款認証に関する議論は活発ですが、国は定款認証廃止をしてもっと簡単に会社設立させたいという思いがある。
その中で会社設立手続きにかかわる司法書士のことなど眼中にありません。
もちろん、登録免許税を減額しようなどというお偉いさん様達はいません。
我々司法書士とは思考回路がまるで異なります。
また、一方で、定款認証の手数料が下がると公証人のモチベが・・・というような意見も聞き及んでますし、僕もそう思った時もありましたが、よく考えたらモチベがどうとかは関係ないすね。
それが公証人としての環境、公証人としての仕事ですから。
あと、心のどこかで「公証人にしっかり確認してもらいたい。モチベ下がったらミスを見つけてもらえないんじゃ・・・。」という司法書士の心の甘さが潜んでいる気がしますが（お前だけだ）、そこは無視しちゃいましょう。
それよりも、最近は公証役場が混雑してて、予約は取りずらいし、公正証書遺言の文案を投げても「手が回らないので今は確認ができません。少し先になってしまいます。」と言われてしまう始末。
遺言・信託・任意後見のフルセットをこれから出そうとしてるので不安しかないです。
以前、遺言者の体調の関係で、かなり急ぎで公正証書遺言書を作成していたのですが、どこの公証役場もいっぱいいっぱいで「急ぎは対応できない」と言われ2つの公証役場に断られてキレそうになりました。
残業するなり、日曜出勤するなりすれば対応できるだろ！こっちは命かかってんだぞ！
と前代未聞の暴論を投げかけそうになりましたが、なかやまきんに君のヤーッ！の動画を見て心を落ち着かせました。
ヤー！
公証役場がいっぱいいっぱいの現状で、定款認証の手数料が下げられたところで公証人にダメージあるのかなって疑問もありつつ、公証役場が正常に機能しなくなるんじゃないかとちょっとだけ危惧しています。
もはや機能してないと感じてますが。
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