今日は、家族で品川区歴史館にいってきました。
品川歴史館では一年に一度、文化の日に「お茶を楽しむ会」が、品川区華道茶道文化協会の協力のもと催され、品川歴史館書院で抹茶を楽しむことができます。昨年、たまたま寄って知ったのですが、この催しは年に一度、文化の日だけです。
しかも、茶室「松滴庵」(昭和初期に建てられた由緒ある茶室)も、当日に限り、一般公開。中に入れるのは、年に一度だけなのです。
昨年から予定していて、気合いが入っている我が家とは裏腹に、知名度が低い(ごめんなさい)同館は静か、というか空いている。催しの素晴らしさの割には、いつもと全く変わらない静けさ。
ひとり50円ですから、うちの大蔵大臣も文句はありません。文句をいうどころか、ついてきちゃいました(^O^)
中では順番にきちんとお茶をたてていただきます。旦那もひろぴんは、私とこうちゃん(学校でお茶の時間がある)を真似して、おすましして頑張っていました。とはいえ、変な一行です。
ふだんはきちんとしたお茶会をやっているであろう品川区華道茶道文化協会の方々ですが、きちんと和服を着て、きちんとした作法で、我々素人相手に礼儀正しく優しく接してくださり、本当に有り難いです。子供たちへの教育という目的を持つ同館の目的から、子供も歓迎されます。
美味しくお茶とお菓子をいただき、うきゃうきゃ。
そして、本日限り公開の「松滴庵」へ。
茶室「松滴庵」は、昭和初期に安田財閥系の安田善助氏の屋敷として作られたもので、その後は財団法人吉田秀雄記念館(株式会社電通所有)として、茶事などに利用されてきました。現在の品川歴史館の茶室「松滴庵(しょうてきあん)」は当時の姿のままのものです。また書院は、できる限り材料を残し、同じ形で復元しています。
電通さんが所有していた時代、どんなVIPがこの茶室に訪れたのかしらと想像が膨らんでしまいます。日本の広告界を左右するような会談が行われたのかしらと妄想していると、ふだん手入れをしているおじさんと偶然にもお話することが出来ました。有り難くも、そのおじさんにいろんなことを教えていただきましたので、一部、そのおじさんの解説をそのまま引用。
「中にある台所は銅でできているわけよ。磨くのに、一時間。もう、くたくた。」
はは~。(_ _)
おじさーん、本当にピカピカです!
「湿気が入るとカビが生えるわけよ。だからカビがはえないように、空気を入れてさ」
「天井も全部ほこり落として」
はは~。。(_ _)
以下、おじさん話は略。
話変わりますが、茶道について。
信長も秀吉も、千利休&茶道をの魅力を巧みに政治に利用したなどと、書物には書かれています。詳しい人から聞くとネバーエンディングな「茶道」の世界。私はそれを詳しく語ることはできませんが、三畳のお茶室に入って、「ここでもてなされる」ということを想像しました。やはり特別なおもいをいだきます。何か空気が違います。
よく、交渉する時は場所を選べといいますが、それと同じで、大事な会談にはそれなりの場所があるのでしょう。目の前に秀吉がいて、私はたらしこまれた気分。(この妄想は、松滴庵とは無関係です)わかりもしないのに勝手なことをいうと、この距離感は、人の心に入り込む距離感です。また、ご存じの通り、お茶室は庭園とセットです。窓から見える景色まで、計算されている。その美しさに魅了されました。
私は木製のもの、古いものが本能的に好きです。
だからこういうのがたまらない。
古くて、味わいのある木製のモノをみるとすりすりしたくなってしまいます。
たまらん。
庭園とお茶室の融合を感じて、日本に生まれて良かったと思いました。
おじちゃん、大変だと思いますが、手入れよろしくお願いします。有り難うございました。
付録
「この鯉も、今年だけで9匹死んだんだよ~」(おじさん)
おじさーん(^0^;)
品川区歴史館ホームページ
おまけ
品川歴史館では一年に一度、文化の日に「お茶を楽しむ会」が、品川区華道茶道文化協会の協力のもと催され、品川歴史館書院で抹茶を楽しむことができます。昨年、たまたま寄って知ったのですが、この催しは年に一度、文化の日だけです。
しかも、茶室「松滴庵」(昭和初期に建てられた由緒ある茶室)も、当日に限り、一般公開。中に入れるのは、年に一度だけなのです。
昨年から予定していて、気合いが入っている我が家とは裏腹に、知名度が低い(ごめんなさい)同館は静か、というか空いている。催しの素晴らしさの割には、いつもと全く変わらない静けさ。
ひとり50円ですから、うちの大蔵大臣も文句はありません。文句をいうどころか、ついてきちゃいました(^O^)
中では順番にきちんとお茶をたてていただきます。旦那もひろぴんは、私とこうちゃん(学校でお茶の時間がある)を真似して、おすましして頑張っていました。とはいえ、変な一行です。
ふだんはきちんとしたお茶会をやっているであろう品川区華道茶道文化協会の方々ですが、きちんと和服を着て、きちんとした作法で、我々素人相手に礼儀正しく優しく接してくださり、本当に有り難いです。子供たちへの教育という目的を持つ同館の目的から、子供も歓迎されます。
美味しくお茶とお菓子をいただき、うきゃうきゃ。
そして、本日限り公開の「松滴庵」へ。
茶室「松滴庵」は、昭和初期に安田財閥系の安田善助氏の屋敷として作られたもので、その後は財団法人吉田秀雄記念館(株式会社電通所有)として、茶事などに利用されてきました。現在の品川歴史館の茶室「松滴庵(しょうてきあん)」は当時の姿のままのものです。また書院は、できる限り材料を残し、同じ形で復元しています。
電通さんが所有していた時代、どんなVIPがこの茶室に訪れたのかしらと想像が膨らんでしまいます。日本の広告界を左右するような会談が行われたのかしらと妄想していると、ふだん手入れをしているおじさんと偶然にもお話することが出来ました。有り難くも、そのおじさんにいろんなことを教えていただきましたので、一部、そのおじさんの解説をそのまま引用。
「中にある台所は銅でできているわけよ。磨くのに、一時間。もう、くたくた。」
はは~。(_ _)
おじさーん、本当にピカピカです!
「湿気が入るとカビが生えるわけよ。だからカビがはえないように、空気を入れてさ」
「天井も全部ほこり落として」
はは~。。(_ _)
以下、おじさん話は略。
話変わりますが、茶道について。
信長も秀吉も、千利休&茶道をの魅力を巧みに政治に利用したなどと、書物には書かれています。詳しい人から聞くとネバーエンディングな「茶道」の世界。私はそれを詳しく語ることはできませんが、三畳のお茶室に入って、「ここでもてなされる」ということを想像しました。やはり特別なおもいをいだきます。何か空気が違います。
よく、交渉する時は場所を選べといいますが、それと同じで、大事な会談にはそれなりの場所があるのでしょう。目の前に秀吉がいて、私はたらしこまれた気分。(この妄想は、松滴庵とは無関係です)わかりもしないのに勝手なことをいうと、この距離感は、人の心に入り込む距離感です。また、ご存じの通り、お茶室は庭園とセットです。窓から見える景色まで、計算されている。その美しさに魅了されました。
私は木製のもの、古いものが本能的に好きです。
だからこういうのがたまらない。
古くて、味わいのある木製のモノをみるとすりすりしたくなってしまいます。
たまらん。
庭園とお茶室の融合を感じて、日本に生まれて良かったと思いました。
おじちゃん、大変だと思いますが、手入れよろしくお願いします。有り難うございました。
付録
「この鯉も、今年だけで9匹死んだんだよ~」(おじさん)
おじさーん(^0^;)
品川区歴史館ホームページ
おまけ