WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

「人間が生きる意味」と「企業の存在する意味」

2010-05-15 22:39:08 | 企業が社会に出来ること
真面目バージョンです・笑。

企業の価値
企業の存在意義
企業の目的

についてつらつらと考えていたら、
ふと、VEフランクル氏の言葉を思い出しました。

私は「生きる意味」「人生の目的」について
考えるとき、VEフランクル立ち戻ります。

「それでも人生にイエスと言う」の中で
彼はこんなことを言っています。

----------------------------------------------------
私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、
はじめから誤っているのです。
つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。

人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。
私たちは間われている存在なのです。

私たちは、人生がたえずそのときそのときに出す問い、
「人生の問い」に答えなければならない、
答を出さなければならない存在なのです。
生きること自体、問われていることにほかなりません。

私たちが生きていくことは答えることにほかなりません。
そしてそれは、生きていることに責任を担うことです。
-----------------------------------

これを企業におきかえたらどうかなって。

つまり企業は「問われている存在」だということです。

どんなもんでしょうか?

■関連投稿
VEフランクル氏から学んだこと
http://blog.goo.ne.jp/mamiko-kouhei/e/fccd206fcc2e2f8b5832b9d76cd9cb76

夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房

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それでも人生にイエスと言う
V.E. フランクル
春秋社

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カウネット、「住宅エコポイント」での環境配慮型商品の提供を開始

2010-03-11 21:19:17 | 企業が社会に出来ること
コクヨグループでオフィス用品通販を行うカウネットは、政府が実施する環境対応住宅普及促進事業である「住宅エコポイント制度」において、ポイント交換商品の提供事業者に選定されたことを2010年3月8日に発表しました。
ポイント交換商品は当社が取扱う環境配慮型商品で、
同社のWEBサイト
https://www.kaunet.com/ecopoint/list.html
で確認することができます。
なお、ポイント交換の申請受付は、3月8日から住宅エコポイント事務局などで開始されます。

選定を受けたのは、「省エネ・環境配慮に優れた製品等提供事業者」の分類で、ポイントの交換用として、ヒノキの間伐材を利用したカウネットオリジナル商品「結の森(ゆいのもり)」シリーズの文具の他、付箋、修正テープ、ファイルなどを用意しているということです。


同社は、昨年7月より政府が開始したグリーン家電普及促進事業「エコポイント制度」においてもポイント交換商品の提供事業者に選定されています。 
(注)申請受付の詳細については、住宅エコポイント事務局の公式ホームページ
http://jutaku.eco-points.jp/)で確認できます。


グリーンウォッシングと企業、そしてメディア

2010-03-06 16:20:18 | 企業が社会に出来ること
グリーンウォッシング」(greenwashing)とは、企業などが「環境配慮をしているように装いごまかすこと」を指す言葉です。

消費者の環境への意識の高まりやネットの広がりともに、企業がグリーンウォッシシングをした場合のリスクが近年急速高まり、注目されてきた言葉です。

環境に良いことをしているわけでもないのに、「環境に良いことしているんです」と企業が謳ってしまうと、あっという間に消費者から「ここやあやしい」とレッテルをはられます。
場合によっては、不買運動やネットで炎上になるリスクもあり、現在、CSR関係者が最も気をつけなければならないことのひとつ。すでに広告代理店は、広告作成時の注意点などを専門家を入れて作成するなど、広告関係者の中では、危機管理をしなければならない大切なポイントです。

では、具体的には、どんなことしちゃうと、「緑色の洗剤で洗ったこと」(グリーンウォッシングのことね)になってしまうんでしょう?

米環境市場会社「テラチョイス」は「グリーンウォッシングレポート2009」を発表。「グリーンウォッシング7つの罪」と題して、広告が犯しているグリーンウォッシュ行為の原則を挙げています。

以下が「グリーンウォッシングの7つの罪」:

1.隠された矛盾
他の深刻な環境問題を隠し、一部の環境に配慮していることを前面に出し矛盾を隠す行為。「エナジー効率がよい」というような電化製品にも、危険な物質が含まれているなど。

2.証拠ゼロ
簡単に手に入る情報や第三者機関などからは、その真実性を立証できない場合。
ティッシュペーパーやトイレットペーパーのリサイクル紙の含有率では、立証できる証拠がない商品が多い。

3.あいまいな表現
具体的に定義されていなかったり、本当の意味に幅があったりすることで、消費者に誤解を及ぼす表現。「すべて天然」であることを謳う商品があるが、天然物質にはヒ素やホルムアルデヒドのような危険な物質がある。
「すべて天然」イコール「環境に配慮した」商品ではない。

4.的外れの主張
真実を伝えてはいても、環境配慮商品を探している消費者にとって重要ではなく、参考にならない内容に着目すること。
フロン類の使用は、すでに20年前に禁止になっているにも関わらず、「フロンフリー」など、フロンを使ってないことが主張されている場合がある。

5.うそ
国際的に認識されている環境基準によって認められている、と誤った主張をしている場合がある。

6.悪から関心をそらす
「オーガニックたばこ」や「エコフレンドリー殺虫剤」などの表現がこの罪の具体例。
言っていることは真実かもしれないが、「オーガニック」というイメージの良い言葉を付け、「たばこ」の本当の危険から消費者の視点を反らしている。

7.偽ラベル
言葉やイメージから第三者が認証したように思わせる行為。偽ラベルが貼られていることもある。

その他、例えばCSR報告書やカタログ、パンフレットに、イメージだけを考えて、全く活動も貢献もしていない綺麗な自然の写真を使っちゃう。その製品ではない、よく似た製品のデータに基づく図やグラフを使っちゃう。

怖い怖い。

メディアでは一時期「健康」という言葉がブームになりました。
健康に関する情報には、視聴者は興味を持ちますので視聴率がとれます。そして、健康に関する番組が乱立しました。
そして、安直に「健康に良い」などを謳うこと、曖昧さや、時には科学的に証明されていないことなどがやがて大問題になり、今では「健康」という言葉は、メディアにとって、最も気をつけなければならない言葉となりました。

その環境版がグリーンウォッシング問題だと私は捉えています。

言うまでもありませんが、視聴者や消費者は賢く、今ではネットをはじめ、さまざまな情報入手の手段を持ち、ブログなどの意見発表の場を持ちます。いまの消費者も視聴者も、賢いし、強いです。いんちきな情報はたちまち見破られてしまいます。

企業やメディアは、甘い認識で、愚かな表現物を世に出すことはしないように、気をつけたいものです。

信頼を築くには長い時間がかかりますが、失うのは一瞬なのです。


グリーンウォッシング7つの罪ホームページ
http://sinsofgreenwashing.org/
グリーンウォッシング・リポート 2009
http://sinsofgreenwashing.org/findings/greenwashing-report-2009/

積水ハウス住宅分譲地にて生き物調査 「5本の樹」計画に基づく生物多様性保全効果を検証

2010-02-14 10:47:53 | 企業が社会に出来ること
積水ハウスは、生態系に配慮した当社独自の庭づくりの提案「5本の樹」計画に基づき緑化・植栽を行った住宅分譲地において、生態計画研究所と共同で生き物調査を実施し、「5本の樹」計画に基づくまちづくりの生物多様性の保全効果を検証した内容について、2010年1月27日中間報告として発表しました。

この生き物調査は、同社分譲地において鳥や昆虫などの生息状況を実際に観察し、周辺地域との比較を行うとともに、植栽の成長に伴う生態系の経年変化を分析し、生物多様性の保全効果を検証するものです。

2008年9月に松山市の分譲地で実施した調査を皮切りに、全国6カ所の分譲地で順次調査を始め、2009年夏の調査実施をもって経年変化を分析できるようになりました。
この調査は、同社が2001年から推進してきた「5本の樹」計画が生態系に与える効果を初めて評価分析するもので、住宅メーカーが自社の分譲地を対象として行う生物多様性の調査は、他に例のない取り組みです。
また、一部の分譲地では、地域の住民が身近な環境で楽しみながら生物多様性について学ぶ機会となる、住民参加型の生き物観察会も実施しています。

「5本の樹」計画は、日本の豊かな生態系を育んできた“里山”をお手本に、地域の気候風土に適した在来樹種を中心に植栽する庭づくりの提案です。
同社は、まちづくりにおいても「地域の生態系の保全・育成」を指針の一つに定め、全国各地の分譲地で「5本の樹」計画に沿った植栽を進めてきました。
2009年夏の調査では、実際に、植栽の成長に伴って鳥の種類が前年度の2倍以上に増加したり、周辺地域よりも分譲地内の生き物の種類が多いという観察結果が得られました。

本年10月に、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されるにあたり、生物多様性の保全に向けた企業の一層の取り組みが期待される中、同社は、生き物調査を中長期的に実施し、「5本の樹」計画による緑化・植栽が生態系に与える効果を検証しながら、今後も生物多様性の保全に配慮した住まいづくりとまちづくりを推進していきたいとしています。

また、今回、こうした結果が得られたことにより、住宅地においても、私たちが生き物に対してできることがたくさんあること、それにより豊かな暮らしができることがわかりました。
この取り組みから学ぶことは、同業他社のみならず、私たち市民にも多いと思います。

■ 生き物調査の詳細

○ 経年変化の分析――「コモンガーデン南吉田」 「コモンステージ松山」

(いずれも愛媛県松山市)

松山市の2カ所の分譲地では、他の分譲地に先駆け、2008年9月から調査を開始しました。
2009年8月の調査は、前年の調査と比較することで、生態系の経年変化を中心に検証しました。
その結果、「コモンステージ松山」で鳥類が3種から8種、昆虫類が4種から32種に増えるなど、それぞれの分譲地で生き物の種類の増加が確認できました。また、大型トンボのギンヤンマやイエコウモリの飛来、アゲハチョウ類の増加などから、植栽の成長に伴い、生き物にとっての採食地や周辺地域から移動してくる空間として、分譲地が利用され始めたことが分かりました。

○ 周辺地域との比較――「コモンシティ青葉のまち」(宮城県仙台市)

仙台市中心部に位置する「コモンシティ青葉のまち」は、分譲地内の公園に、既存のクロマツやサワラ、ヤブツバキなどを残すとともに、「5本の樹」計画が提案する在来樹種を多く高密度に植栽しています。周辺地域は植栽がそれほど多くなく、近隣の面積約1ヘクタールの公園でも4種の鳥しか観察できなかったのに対して、分譲地内では8種の鳥を観察できたことから、「5本の樹」計画に基づくまちづくりが、生物多様性の保全につながっていることが実証されました。

○ 住民参加型の調査手法の導入

生き物調査は、専門家と社員による観察を基本としますが、すでに松山市や仙台市の分譲地では住民参加型の調査手法を導入し、調査の一部を分譲地のオーナー様や子どもたちが参加する生き物観察会として実施しています。住民参加型の調査は、自分たちの住宅を取り囲む自然環境や生物多様性の大切さを学ぶ機会となり、住民同士や家族間のコミュニケーションの活性化も期待できるため、今後はさらに拡大していきたいと考えているということです。


○ 「5本の樹」計画

積水ハウスは2001年より、「3本は鳥のために、2本は蝶のために、地域に合わせた日本の在来樹種を」をスローガンとして、人間だけでなく多様な生き物が住みやすい環境となるように、生き物にとって利用価値の高い在来樹種をお客様の庭に植えていただく「5本の樹」計画を推進してきました。同社は、「5本の樹」計画に基づく緑化・植栽により、住宅の庭に小さな“里山”を生み出し、それらを広げていくことで、生物多様性の保全に貢献する「里山ネットワーク」と、緑豊かなまちなみの形成に取り組んでいます。
「5本の樹」計画の取り組みは、平成18年度のグッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞するなど、社会的評価を受けながら拡大し、2008年度の年間植栽実績は85万本に達しています。

「里山ネットワーク」
○ 「5本の樹・野鳥ケータイ図鑑」(サイトURL:http://5honnoki.jp

同社は、携帯電話で鳥や樹木の種類や鳴き声を確認できるサイト「5本の樹・野鳥ケータイ図鑑」を運営しています。住宅や住宅展示場の樹木に設置した「植栽カード」のQRコードから、だれでも手軽に樹木の解説やお手入れ方法などを調べることができるほか、自然観察の際などにも利用できるツールであり、現在、年間約10万件のアクセスがあります。

○ 生物多様性に関する教育支援活動

同社は、校庭などの身近な自然に触れながら生態系の大切さを学ぶことのできる小学生対象の教育支援プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を提供しています。教育現場で使える教材がWEB上でダウンロードできるほか、社員が講師として小学校に出向き、授業を行うケースも増えてきています。

また、本社を置く新梅田シティ(大阪市北区)の敷地内に造成した「新・里山」(約8,000㎡)では、近隣の小学校や幼稚園に通う子どもたちに、田植えや稲刈り、野菜づくりなどの一連の農作業体験を通じて、自然共生の大切さを学んでもらう教育支援活動を実施しています。

http://www.sekisuihouse.co.jp/biodiversity/index.html

●リリースはこちら
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/newsobj1410.html

JICAのベトナム植林CDMプロジェクト 温暖化防止と貧困解消の両立 

2009-05-30 19:19:34 | 企業が社会に出来ること
国際協力機構(JICA)がベトナム北西部カオフォン県で実施した「植林CDM(クリーン開発メカニズム)促進のための能力向上開発調査」で企画立案した植林プロジェクトが2009年4月28日、国連CDM理事会により小規模植林CDM事業として登録されました。植林分野のCDM事業としては、中国、モルドバ、インドの案件に続く世界で4件目の登録。

CDMは、京都メカニズムの手法の1つです。
先進国などが開発途上国において温室効果ガス削減事業を実施して生じた削減・吸収分(排出権)をクレジットとして取得、自国の目標達成に利用できる枠組み。
途上国の持続可能な開発にも寄与しますが、これまで「植林」は技術的に難しいうえ資金も集まりにくく、登録は3件にとどまっていました。

今回、同プロジェクトでは、ホンダベトナム社が2008年から2011年までに合計35億ベトナムドン(約2500万円)を運営資金として供与しています。

さすがホンダ。さすがJICA。この約2500万円は実に有効に利用されました。
これまで、運営資金の確保がハードルとなってきた植林CDMや林業プロジェクトに、民間からの支援の道を開く先例となったのです。

同プロジェクトでは、16年間で約4万3000トン分のCO2削減が見込まれます。
そして、植林活動にはカオフォン県の約320の農家が従事する予定です。
植林労働への対価は地域住民の生活を支えます。将来的には、森林回復による林木、果実等の林産物収入等も期待されます。
まさに一石二鳥なのです。

「環境と貧困はつながっている」と先輩から口をすっぱくして言われている私には、この取り組みはとてみはとても良いと思いました。

温暖化防止のみならず地域住民の貧困解消にも寄与することが期待されている今回のようなケースが、さらに進むことを願ってやみません。
またCDMと植林双方に興味を持つ企業のCSR関係者の方々には、今回のような例があることを是非知っていただければ何よりです。

●詳しくはJICAまで

http://www.jica.go.jp/press/2009/20090515_01.html

写真は、パイロットプロジェクトのサイトとなる禿げ山。以前は森に覆われていたということです。

貧困のない世界を創る
ムハマド・ユヌス
早川書房

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「ランドセルは海を越えて」キャンペーン

2009-01-01 15:16:39 | 企業が社会に出来ること
ミラバケッソ」を調べていて、CSR活動のページでこちらをみつけました。

ランドセルは日本の初等教育において欠かせない独自のツールとして、こどもの成長を見守り続けています。
しかし、小学校を卒業すると、想い出のたくさん詰まったランドセルは、処分もできずに倉庫や押入れ等で保管されているケースがほとんどですよね。
(うちもたぶんそうなるでしょう)

そこで、6年間の想い出がたくさん詰まった使用済みランドセルに、ノート、えんぴつ、クレヨン等の文具を詰めて、世界でもっとも物資が不足している国の中のひとつであるアフガニスタンとモンゴルのこどもたちにプレゼントする活動を考えついたのでそうです。
名づけて「ランドセルは海を越えて」キャンペーンです。

この企画は、 2004年からスタートし、ランドセルという身近なものを通してボランティアとリサイクルの両面を、日本のこどもたちに広く知ってもらいたいと考えているとのことです。

なんかいいですね~、こういうのって。

うちの子のランドセルもクラレなので、是非参加したいなと思いました。

シンポジウム 企業が語るいきものがたりPart2

2008-11-26 21:31:03 | 企業が社会に出来ること
2008年11月26日、シンポジウム「企業が語る生きものがたりPart2」が開催されました。

今回は、ドイツCOP9「B+B」事務局や、名古屋COP10支援実行委員会から発表があり、また以下の5つの分科会が行われました。

■シンポジウム概要

主催 : 三井住友海上火災保険株式会社
後援 : 環境省COP10支援実行委員会
特別協力 : 企業と生物多様性イニシアティブ(略称:JBIB
協力 : 日本経団連自然保護協議会
日時 : 2008年11月26日(水) 午後1:30~5:30
場所 : 中央大学駿河台記念館 281号室(千代田区神田駿河台3-11-5)
プログラム :

<第1部>生物多様性に関する最新情報のご紹介
・ 環境省生物多様性地球戦略企画室
・ ドイツCOP9「B+B」事務局
・ COP10支援実行委員会
・ 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)

<第2部>分科会(テーマ別に同時進行)
テーマ          コーディネーター
環境報告書を読み解く   薗田 綾子氏(クレアン
生物多様性の関係性MAP 斉藤 千恵
生物多様性のモニタリング手法 原口 真氏(インターリスク総研
自治体と企業と生物多様性 開発 法子氏(日本自然保護協会
生物多様性とビジネスチャンス 石田 秀輝氏(東北大学大学院
定員 : 200名(先着順)

企業と生物多様性に関する最新の重要な情報が得られる絶好の機会ということで、本当に、楽しみにしていました。

また私が参加させていただいた第4分科会では、クレアンの代表取締役の薗田綾子氏がコーディネーターをつとめられ、パネリストが、WWFジャパン法人グループ長の粟野美佳子氏、鹿島建設 環境本部地球環境室 山田順之
課長、味の素 環境・安全本部兼広報・CSR部の杉本信彦部長と、まさに第一線の方々が揃って、遅刻して途中参加ながら、盛りだくさんの内容に圧倒されました。 

また、企業と生物多様性イニシアティブ(略称:JBIB)の参加企業をはじめ、さまざまな立場で、第一線でご活躍の方々の、生の声をお聴きすることが出来たのが収穫です。超長期ビジョンで注目の、エプソンの、地球環境推進部 平島安人課長も第4分科会のパネリストとして参加されていました。

また、予想通り、この分野において、マスコミ関係の各企業は、厳しい目にさらされていることを肌身に感じてきました。

ただ、「厳しい目でみられている」ということは、「あんたたち、できることがたくさんあるのにぜんぜん、やっていないじゃん!」ということであり、要するに「期待されている」のだと、私は勝手に解釈しました。

とまあ、興奮はしたものの、今は現実と向き合い、足元固めです。
(要するに日々の仕事に戻るということ・笑)

今日の話はまたゆっくり。

ニュースリリース:http://www.ms-ins.com/news/h20/news_1002_1.html




『日本で一番大切にしたい会社』

2008-11-12 22:58:15 | 企業が社会に出来ること
あさ出版さまより、
『日本で一番大切にしたい会社』公式ブログにて
紹介いただいた、
というお知らせをいただきました。
http://blog.canpan.info/nihon/archive/9

有難うございました!

また、日本理化学工業のエピソードと、
著者の坂本先生からのご挨拶が入った
動画があるということです。
【特集ページURL】
http://www.sinkan.jp/special/care_in_jp/index.html
【YouTube動画URL】
http://jp.youtube.com/watch?v=mvA0n1fctyA

こちらこそ、今後とも、
よろしくお願い致します。

そうそう、弟は先日、
日本理化さんの社員旅行に行ってまいりました。
会長も社長もご一緒していただいたようです。
とても楽しんできたようです。
お土産をたくさん貰いました(^^)

こんな時代だから・・・。「日本でいちばん大切にしたい会社」

2008-11-12 22:53:11 | 企業が社会に出来ること
この本に登場する、日本理化学工業は、
知的障害を持つ私の弟が勤める会社でもあります。

いまから十数年前の、弟の就職のとき、
実に多くの方が親身に相談にのってくださいました。
そして、両親をはじめ関係者が、
最終的に「ここしかない」と確信したのがこの会社です。
そして、ラッキーなことに、雇っていただくことが出来、
家族一同心から感謝しています。

お陰様で弟は
「自分は仕事を持ち、立派に社会に出てやっていけているんだ」
という誇りを持って、
彼なりにたくましく明るく人生を謳歌しています。

「働くということは、こんなにも人間に生きる力を与えるのか!」
ということを、日本理化さんと弟は、
私に教えてくれました。

さて、私は、日本理化学工業が、障害者雇用に関して、
日本の最先端をいく企業であることは存じ上げていました。

そして、その後、「ダストレスチョーク」など、
環境に配慮した、アイデア商品を、
世に送り出していることを知りました。
そしてその製品が、自社のイベントに展示されていて、
びっくりしました。
その製品を拝見し、日本理化の創意工夫の精神に
敬意を払ったのは、ごく最近のことです。

さて、いま、この本を読んで、涙を流す方が多いと聞きます。
それを聞いて
「日本人の価値観は変わりつつあるのかもしれないなあ」
と思いました。

以前「ナンバーワンよりオンリーワンの時代だ」
というお話をしましたが、
その言葉は、この本の中に出てきた言葉です。

きれいごとだけでは経営が成り立たないことは、百も承知です。
でも、ここに出てるような会社がきちんと儲かって、
しっかり生き残っている客観的事実を、
私たちは真摯に受け止めるべきではないかと思います。

人を出し抜いたり、相手を倒して勝つ時代、
ナンバーワンになろうとする時代は、
もう、終わったと思います。
弱肉強食ではなく、共存共栄、
ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指すのが、
「結果として」
淘汰されずに生き残るべき道ではないでしょうか?
「尊敬できない会社」「応援できない会社」
の商品を人は決して買いません。
従業員は、「人として」尊敬できない経営者のもとでは
いいパフォーマンスを出しません。

「世の中のため、みなさんのため」という気持ち、
「真面目にやることをやる」という気持ち、
「経営者と従業員が幸せを考えあえる関係」
のもと生まれる「闊達さ」、そこから生まれる「創意工夫」。
そうしたDNAを持った会社が、愛され、応援され、
そして長く支持され、商品を買ってもらえるのだと思います。

そんな事実を、実にシンプルに教えてくれるのが
この本だです。
普通の会社では「きれいごとを言うな」
で片付けられてしまうかもしれません。
そして実行することは難しいと思います。

でもこんな時代だからこそ、
この本を読んで欲しいなと思います。

日本でいちばん大切にしたい会社
坂本 光司
あさ出版

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「欲張らないこと」「人を大切にすること」=「P/PCバランス」 黄金の卵を産むガチョウを殺さないで

2008-10-26 16:01:54 | 企業が社会に出来ること
昨日のシンポジウムで、パネラーのみなさんが
それぞれ表現は違えど、
繰り返し仰っていたのが

「欲張りすぎないこと」
「必要以上に儲けすぎないこと」
「ステークホルダー、特に従業員を大切に」
などなど。

さっき、たまたま、別のエピソードを探していたら、
「7つの習慣」の中に
「P/PCバランス」の項目があり、
ああ、おんなじじゃん、と思いました。

この本はパネラーさんは全員既読と推察されますので、
わかりやすくするために「P/PCバランス」
という言葉は避けたのでしょう。

P/PCバランスというのは、
目標達成(Performance)と
目標達成能力(Performance Capability)
の両方をバランスをとることです。

「7つの習慣」に例として挙げられているのは、
イソップ物語の「ガチョウと黄金の卵」。

ある農夫が飼っているガチョウが
毎日一個ずつ黄金の卵を産み、
農夫は金持ちになる。

しかし、一日一個の卵が待ち切れなくなり、
腹の中の全ての卵を一気に手に入れようとして
ガチョウの腹を開けてしまう。
ところが腹の中に金の卵はなく、
その上ガチョウまで死なせてしまう。

これを馬鹿だと笑うのは簡単です。
でも、目先の売り上げ(P=目標達成:Performance)に
こだわりすぎて、
顧客との信頼関係構築をおろそかにしたり、
人材育成を怠ったりする
(PC=目標達成能力:Performance Capabilityが下がり
バランスが崩れる)
ことも同じこと。

殺されないまでも、世の中には瀕死のガチョウさん
(みな金の卵を産むガチョウさんです)
が溢れかえっている
(P/PCバランスが悪いチームや組織)
そんな風に私にはみえるのですが?

7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン R.コヴィー
キングベアー

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「三井物産の森」を社会に役立つ資産へ

2008-08-20 20:41:48 | 企業が社会に出来ること
三井物産は、2008年8月18日、社会貢献活動の一環として、京都府および社団法人京都モデルフォレスト協会と、同社が京都市右京区に所有する森林に関して、「森林の利用保全に関する協定」を京都市内において署名調印しました。

この協定は京都の森を守り育てる「京都モデルフォレスト運動」の活動場所の一つとして、今後10年間、同社所有の清滝山林の一部(約19ヘクタール)を提供し、京都府民を対象とした間伐などの森林体験学習での活用や、山林内より「大文字五山送り火」の薪や護摩木用としてのアカマツや、「鞍馬の火祭」の松明用としてのコバノミツバツツジを活用することなどが予定されています。
また近い将来、こうした活動に三井物産社員が参加していきたいとしています。

同社は全国73か所に約44000ヘクタールの社有林を保有し、その歴史は旧三井物産に遡り、約100年になるそうです。
同社では、この「三井物産の森」を社会全体に役立つ公益性の高い資産であると位置付け、公益的機能が十分発揮されるよう、適切な整備・管理を継続していきたいとのことです。
今後、環境面での意識啓発にも役立てられるよう、森林環境プログラムでの活用や生物多様性の保全に関する取り組みを進めていきたいとしています。

協定の概要

1.対象山林
 三井物産社有林・清滝山林の一部(京都市右京区梅ケ畑地内) 

2.面積
 約19ヘクタール 

3.利用計画
(1)森林体験学習:京都府民を対象とした間伐体験などの実施
(2)マツ材の有効利用:「大文字五山送り火」の薪、護摩木などに活用
(3)コバノミツバツツジの有効利用:「鞍馬の火祭」の松明に活用 

4.締結日
 2008年8月18日 

5.協定期間

 2008年8月18日から2018年3月31日まで 

マツダ、「船積み見学会」と「社会科学習支援研修会」を開催

2008-07-11 20:17:00 | 企業が社会に出来ること



マツダは、社会貢献活動の一環として、小学生・中学生の夏休みの宿題や社会科の学習、指導に役立ててもらうことを目的に、児童・生徒を対象とした「マツダ船積み見学会」を8月7日に、小学校の社会科教諭を対象とした「マツダ社会科学習支援研修会」を8月19日と8月26日に開催することを発表しました。

マツダは、小学5年生が社会科の授業で「日本の自動車産業」について学習することをうけて、1996年から「マツダ船積み見学会」を開始し、さらに1999年から「マツダ社会科学習支援研修会」を開催している。児童・生徒に加えて、教諭に対しても展開しています。

「マツダ船積み見学会」では、本社敷地内に工場と専用埠頭を所有しているマツダの特長を生かしたイベントで、工場で生産された「マツダ デミオ」や「マツダ プレマシー」などのマツダ車が、専用埠頭に接岸された積載能力5,000台規模の大型自動車専用船に積み込まれ、欧州に向けて輸出されていく現場がみられます。

「マツダ社会科学習支援研修会」では、プレス工場、車体工場、組立工場の見学ができ、加えて、職業訓練の振興と技能水準の向上を目的とした「技能五輪国際大会」への出場を目標に訓練する施設である「技能五輪道場」の見学、車両組立の基本的な作業練習場である「組立実習室」での体験実習を行うそうです。
さらに、今年は京都議定書の約束期間の初年度にあたり、洞爺湖サミットの開催など社会的にも環境への注目が集まっていることを踏まえ、サステイナブルな未来の実現に向けたマツダの環境技術についての講演があるとのこと。

「マツダ船積み見学会」と「マツダ社会科学習支援研修会」の参加者は、中四国地方で唯一の自動車産業見学施設「マツダミュージアム」ができるそうです。
「マツダミュージアム」は、マツダが2006年に世界で初めて実用化した水素自動車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」の技術展示をはじめ、歴代のマツダ車などを常設展示しています。また「マツダミュージアム」と隣接する工場では、生産現場を間近で見ることができるため、一般見学者だけでなく、小学校・中学校の社会科見学や修学旅行生の訪問先としても活用されているとのことです。

「船積み見学会」の概要は下記のとおり。

1. 開催日時 8月7日(木) 8:45~/12:45~ (荒天の場合は中止)
2. 参加資格 小学4年生~中学3年生の児童・生徒とその保護者(保護者同伴必須)
3. 定員 各回40名 (保護者含む)
4. 参加方法 要予約 (FAXもしくはEメールにて受付)
参加者全員分の下記必要事項を記入して申し込む
(必要事項) 名前(ふりがな)、生年月日、学年、郵便番号、住所、電話番号、
参加希望時間(午前希望もしくは午後希望)
なお、応募が定員数を超えた場合は、抽選。
当落連絡は、7月28日(月)
5. 募集期間 7月10日(木)~7月25日(金)
6. 予約申込先 (FAX)082-252-5654
(Eメール) mazdamuseum@mail.mazda.co.jp
7. 参加費 無料
8. 集合場所 マツダ本社1階ロビー (広島県安芸郡府中町3-1)
9. お問い合わせ先 082-286-5703 (受付時間 平日9:00~17:45)



「社会科学習支援研修会」の概要は下記のとおり。

1. 開催日時 8月19日(火)、8月26日(火) 8:45~
2. 参加資格 広島県内の小学校に勤務する教諭
3. 参加方法 要予約 (別途、広島県内の小学校には案内済み)
4. お問い合わせ先 082-286-5703 (受付時間 平日9:00~17:45)


詳細は、 www.mazda.co.jp

松下、純利益が過去最高&頑張れエコアイデア&頑張れ!電球形蛍光灯

2008-06-28 20:09:11 | 企業が社会に出来ること
少し前の話になりますが、松下電器産業が4月28日に発表した2008年3月期通期の連結業績は、最終利益が前年比29.8%増の2818億7700万円過去最高を更新。
薄型テレビやデジタルカメラなどのデジタルAV製品が好調だったそうです。
『環境経営』をうたいながらのこの業績は見事です。

関連情報
・松下電器産業のWebサイト http://panasonic.co.jp/

環境配慮において業界一の企業が、業績面でも伸びていくというのは、嬉しいものです。

長期的視点で物事を考えられる(すなわち未来の声に耳を傾けられる)というのがある意味、企業経営の原点なのかなあ、なんて考えてしまいました。

写真は汐留ショールームにある、パルックボール各種です。

松下電器「1台の家電で、1本の植樹を!」目指せ25万本

2008-06-12 07:20:02 | 企業が社会に出来ること
松下電器は、2008年3月28日、省エネ化が進んだ製品群によるCO2排出量削減と電気代節約、またそれらによる環境配慮を訴求する「Nのエコアイディア」キャンペーンの第3弾を4月1日よりスタート。あわせて、お客様と一緒に緑を増やす活動として、前回に引き続き「1台の家電で、1本の植樹を!」~みんなでグリーンサンタ®※1の森をつくろう~キャンペーンを実施すると発表しました。

CO2排出量の削減は、地球温暖化防止の為、国を挙げて取り組むべき課題となっていますが、家庭から出る CO2排出量は現状増え続けています。同社は、環境に配慮した「ナショナル」製品群を訴求する活動として、2003年より「Nのエコ計画」を展開し、また昨年5月には新たに「エコアイディアで CO2と電気代を減らそう。」をキャッチフレーズに、電気代節約だけでなく、家庭での CO2排出量の削減にまでテーマを広め、それらによる環境配慮を訴求していく 「Nのエコアイディア」キャンペーンをスタートし、あわせて「1台の家電で、1本の植樹を!」~みんなでグリーンサンタ®※1の森をつくろう~キャンペーンを展開、昨年の第1弾、第2弾では年間約50万本の植樹目標を達成しました。

※1 「グリーンサンタ®」は、環境先進国デンマークのサンタクロース。「環境保護」、「森林保護」を訴えるため、エコロジーの象徴色である 緑の服を着て、環境親善大使として活動しています。  

【キャンペーン内容】
■「1台の家電で、1本の植樹を。」
~みんなでグリーンサンタ®の森をつくろう~ キャンペーン第3弾
<キャンペーン期間> 2008年4月1日~2008年7月31日
<実施内容> キャンペーン対象商品 1台販売につき1本の植樹を実施
<対象商品> エアコン(Xシリーズ)、冷蔵庫(NR-F530XV・フレンチタイプ)、
洗濯機(ヒートポンプななめドラム)、エコキュート(全機種)、
温水洗浄便座(GZシリーズ)、
ツインPaシーリングライト(HHFZ-4305/4306/4205/4206)
<植樹目標> 約25万本
<植樹先> 中国 ゴビ砂漠の南 毛烏素(モウス)砂漠(内モンゴル自治区)

【お問合せ先】
詳しいご案内ホームページ:http://national.jp/eco/

トヨタ自動車、中国での砂漠化防止緑化プロジェクト 緑化交流センター開所

2008-06-08 08:48:13 | 企業が社会に出来ること
トヨタ自動車は、中国科学院中日科技与経済交流協会、河北省林業局、特定非営利活動法人地球緑化センターと共同で、5月31日、中国河北省豊寧満族自治県において「21世紀中国首都圏環境緑化交流センター」(以下、緑化交流センター)の開所式を行ないました。

上記4団体は、2001年4月より日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業として、中国の首都圏近くまで拡大する砂漠化の防止に向けた緑化活動を行なってきました。
今回の緑化交流センターは、同共同事業の第3期活動の一環として、緑化活動の定着化や、将来的に他地域に展開できる体制づくりに役立てようとの目的で建設されたもので、緑化技術者の育成、砂漠化防止に関する情報発信の拠点となります。
トヨタはこの共同事業に対し、今回の緑化交流センターの建設費を含む4億5千万円の資金提供をするなどの支援を行なっています。

緑化交流センターは、緑化技術者や研究者が更に専門知識を深めるために、調査・研究を行なう拠点としての機能、一般市民や学生を対象に砂漠化防止、緑化活動に関する環境教育を行なう拠点としての機能、植林ボランティアの受け入れ拠点としての機能をあわせ持ち、パネル展示室、研修室等の施設を完備しています。

<緑化交流センター概要>
所在地 中国河北省豊寧満族自治県 九龍山公園内
施設概要 センター建屋面積 : 950m
主な施設 : パネル展示室、研修室、食堂
建設費 1億円
運営主体 河北省豊寧満族自治県林業局

日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業の概要は以下のとおり。

プロジェクト名:日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業
実施団体:中国科学院中日科技与経済交流協会、河北省林業局、
     特定非営利活動法人地球緑化センター、トヨタ自動車(株)
場所:河北省豊寧満族自治県*

* 河北省豊寧満族自治県は、北京市の北方約180kmの地点で、近年、北京を襲う砂嵐の発生源のひとつであり、北京・天津の水源地。

■プレスリリース
http://www.toyota.co.jp/jp/news/08/May/nt08_036.html