化石燃料は数億年かけて地下に蓄積されたエネルギー。それに対して核(原子力)エネルギーは数十億年~100億年かけて蓄積されたもの。化石燃料でさえ、地表にエネルギーを放出することでこれだけ問題を引き起こしているのに、いわんや核エネルギーでは。
エネルギーを使うということは、地球をその当時の状態に戻してしまうことなのかもしれない。
放射能ははじめは地表に垂れ流しだった。これではまずいと気づくと地中で核実験を始めた。今は分厚い殻の中だけで核エネルギーを放出し続けている。
もしかすると人の営みがそうなっていくのかもしれない。
生産を自然から隔離し、廃棄をあらゆるものから隔絶する。
人は自ら造った自然の中でのみ生きていく。できればであるが、できなければ人類の未来は来ない。
ただ、核エネルギーは、それとこれとは別の話だ。放射能とは別の問題で、核エネルギーの放出自体が地球環境に害をなす可能性だってないわけではない。なにせ数十億年かけて蓄積されたエネルギーだ。
これらのエネルギーが何のために蓄積されているのか。適切な時期に適切な方法で使うことなら許されるのか。
核エネルギーを使う適切な時があるとしたら、それはアルマゲドンの時しかないだろうに。
人はどう選択するだろうか?