模様眺め

3DCGと模様と宇宙

記憶の担い手

2016-10-09 10:46:03 | 文化史論

 人以前は、世界の記憶は遺伝子が担っていた。
 言葉の獲得によって、記憶は人が担うようになる。

 記憶は次元に似ている。
 初めは点(人・個体)だったものが、線(言葉)になり、面(文字)になって、立体(コンピュータ)、4次元体(AI)へと続く。
 追加される次元はいずれも時間軸となる。

⑤正の時間軸で生きるのが人。
①人に去来今を含んだ自己主張をさせたのが言葉。
②言葉を年月を経ても意味が通じるようにしたのが文字。
③文字列を連続的に処理して仕事をさせるのがコンピュータ。
④コンピュータに考える時間を与えればAIになりそうだし、
⑤いずれはAIにさらなる時間軸を加えて、記憶の担い手になっていくのではないか。

※人間が言葉を獲得して十数万年あるいは数十万年として、子孫を遺すよりも記憶を遺すことが目的となって幾世代を積み重ねているのは、恋愛が尊ばれる理由といえるのではないか。