ミュージカル『エリザベート』を観劇。
ウィーンからオリジナルキャストが来日するっていうから・・・しかも東京はガラ・コンサートしかやらないっていうから、大阪まで観にいきました。
私はエリザベートという人が何故か大好きなんですよ。実は寝室と玄関に肖像画を置いています。伝記もマンガも読み尽くし・・・何故好きなのかなあと思うけど、亡くなった祖母の本棚にあった本の肖像画を見たときから興味をもったのでした。
舞台は宝塚版と東宝版を観たことがありますが、ぜひ本物を観て見たいと思っていたので半年近く前からチケットをとりこの日に備えていました。
本物は・・・すばらしかった。迫力が違う。
宝塚は当然のことながら男役中心に創らなければいけないから、かなり作り替えられていて、死(トート)役に比重が置かれている。エリザベートや皇太后の思いがカットされたり、ハードな政治面(ナチスの台頭あたり?)もなくて、エリザベートもよりかわいらしいお姫さま的な要素をクローズアップしていてやわらかく、きれいに仕上げてあるのだということに気が付きました。エリザベートが夫の裏切りを知るのも、写真を見せられて・・・体調が悪いのも過激なダイエットのせいになっているんだけど、オリジナルでは娼婦からもらった病気にエリザベートは夫から感染・・・そのことをトート扮するお医者に告げられて・・・こんなのは清く正しい宝塚では無理だし(笑)。
東宝もよかったけど、実は眠っていたのかよく覚えていません。まぁオリジナルに近いとは思います。それに、私が観たのは山口トートだったので、どうもどっしり重めで・・・動きも重くて・・・ちょっと「死」というイメージが・・・歌はさすが・・・でしたがね。(←言葉少なめ)
ウィーンのは装置(演出もというべきかな)が奇抜で斬新、過激で登場人物が人間臭い・・・。
エリザベートが主役なわけで、彼女の闘いっぷりが力強く描かれているし、狂気に近い頑なさみたいなものも感じます。少女時代には無理があると思うけど、だんだん年をとってくると深みが増してくるようでした。
トートは日本では武田真治くんのがビシュアル的に近いかも。若くてエネルギッシュでセクシーで身軽。・・・ロック歌手のようだったよ。舞台を斜めに横切るように橋がかかっていて、そこをかけ上がったり降りたり跳び跳ねていました。
しかし、トートの彼より・・・息子ルドルフくんが爽やかで好青年。あの笑顔にハートを撃ち抜かれたね、私は。笑顔を見たのはカーテンコールだったけどさ。しかも、パリにいるときたまたま観た『ロミオとジュリエット』というミュージカルのロミオ役が彼だったと聞いて、あのときもハートを撃ち抜かれたと思ったら、同じ人だったのか・・・と妙に納得。
今回自分でも驚いたのが、皇帝(エリザベートの旦那)の哀しさに共感してしまったこと。どうしてもすれ違ってしまい、エリザベートの真意を理解しつつも包みこもうとするフランツ・ヨーゼフが哀しかった・・・。 この人の腕の中では幸せになれなかったエリザベートも哀しいけど。
アンサンブルに至るまで皆さんお上手。うまくて当たり前なんだけど、宝塚なんて、中には「えっ?!」という歌の人がいるじゃない(笑)。あ、実力の世界じゃないのね・・・っていう。くらべるなよって言われそうだけど、安心してエリザベートの世界に浸れました、今回は。
そしてラストシーンが目に焼き付いていて消えない。
まったくまとまらない・・・多分興奮状態だからでしょう。お許しください。
ウィーンからオリジナルキャストが来日するっていうから・・・しかも東京はガラ・コンサートしかやらないっていうから、大阪まで観にいきました。
私はエリザベートという人が何故か大好きなんですよ。実は寝室と玄関に肖像画を置いています。伝記もマンガも読み尽くし・・・何故好きなのかなあと思うけど、亡くなった祖母の本棚にあった本の肖像画を見たときから興味をもったのでした。
舞台は宝塚版と東宝版を観たことがありますが、ぜひ本物を観て見たいと思っていたので半年近く前からチケットをとりこの日に備えていました。
本物は・・・すばらしかった。迫力が違う。
宝塚は当然のことながら男役中心に創らなければいけないから、かなり作り替えられていて、死(トート)役に比重が置かれている。エリザベートや皇太后の思いがカットされたり、ハードな政治面(ナチスの台頭あたり?)もなくて、エリザベートもよりかわいらしいお姫さま的な要素をクローズアップしていてやわらかく、きれいに仕上げてあるのだということに気が付きました。エリザベートが夫の裏切りを知るのも、写真を見せられて・・・体調が悪いのも過激なダイエットのせいになっているんだけど、オリジナルでは娼婦からもらった病気にエリザベートは夫から感染・・・そのことをトート扮するお医者に告げられて・・・こんなのは清く正しい宝塚では無理だし(笑)。
東宝もよかったけど、実は眠っていたのかよく覚えていません。まぁオリジナルに近いとは思います。それに、私が観たのは山口トートだったので、どうもどっしり重めで・・・動きも重くて・・・ちょっと「死」というイメージが・・・歌はさすが・・・でしたがね。(←言葉少なめ)
ウィーンのは装置(演出もというべきかな)が奇抜で斬新、過激で登場人物が人間臭い・・・。
エリザベートが主役なわけで、彼女の闘いっぷりが力強く描かれているし、狂気に近い頑なさみたいなものも感じます。少女時代には無理があると思うけど、だんだん年をとってくると深みが増してくるようでした。
トートは日本では武田真治くんのがビシュアル的に近いかも。若くてエネルギッシュでセクシーで身軽。・・・ロック歌手のようだったよ。舞台を斜めに横切るように橋がかかっていて、そこをかけ上がったり降りたり跳び跳ねていました。
しかし、トートの彼より・・・息子ルドルフくんが爽やかで好青年。あの笑顔にハートを撃ち抜かれたね、私は。笑顔を見たのはカーテンコールだったけどさ。しかも、パリにいるときたまたま観た『ロミオとジュリエット』というミュージカルのロミオ役が彼だったと聞いて、あのときもハートを撃ち抜かれたと思ったら、同じ人だったのか・・・と妙に納得。
今回自分でも驚いたのが、皇帝(エリザベートの旦那)の哀しさに共感してしまったこと。どうしてもすれ違ってしまい、エリザベートの真意を理解しつつも包みこもうとするフランツ・ヨーゼフが哀しかった・・・。 この人の腕の中では幸せになれなかったエリザベートも哀しいけど。
アンサンブルに至るまで皆さんお上手。うまくて当たり前なんだけど、宝塚なんて、中には「えっ?!」という歌の人がいるじゃない(笑)。あ、実力の世界じゃないのね・・・っていう。くらべるなよって言われそうだけど、安心してエリザベートの世界に浸れました、今回は。
そしてラストシーンが目に焼き付いていて消えない。
まったくまとまらない・・・多分興奮状態だからでしょう。お許しください。
余韻に浸るひまもなく・・・オルセー、お花見・・・と続き、すっかり醒めました。