旅の途中で

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乃南アサ作品

2006年11月18日 11時23分24秒 | 
ちょっと前になるけど、お友達に乃南アサさんの本を2冊借りて読みました。
有名な作家だから、名前は知ってたんだけど実は全然読んだ事なくて・・・
宮部みゆき、東野圭吾、横山秀夫、森博嗣をぐるぐるローテーションで読んでいたので、なかなか他の作家さんに手を出せなかったから、非常にありがたかったです(笑)

「凍える牙」と「水の中のふたつの月」を読んだんだけど・・・なんていうか、私が先に挙げた作家達とは全然違う味がした。
女性作家だからっていうのもあると思う。あ、宮部さんは女性だけど、視点はかなり中性的だと思っています。

それに比べて、乃南さんはいかにも「女性の書いたミステリー」っていう感じ。
それだけに、女性である私との境界線があいまいになるというか、皮膚のような感覚で世界にどっぷりはまることができた。

「凍える牙」は、硬派な刑事物。私、横山秀夫さんの影響で刑事物が好きなんで(笑)割と純粋に楽しめたと思う。
もちろん、男社会である警察の体質を問題にしている所なんかは、女性作家ならではの書き方だなーと思いながら。

次に読んだ「水の中のふたつの月」・・・これは本当に怖かった・・・
これぞまさしく“女性だからわかる怖さ”みたいな。
主要登場人物達が、皆特殊で「こんな極端な人がいるのか?」って思うんだけど、でも気持ちはわかる、わかってしまう。だから怖い。
それが、サスペンスな展開と絡まってますます気持ちが重ーくなってしまう・・・

作品紹介などを見ていると、「風紋」なんておもしろそうだなぁ。
次はこれを読んでみようかな。