旅の途中で

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20世紀美術の森展

2007年08月04日 23時35分07秒 | アート
名古屋の愛知美術館で開催中の「20世紀美術の森展」に行ってきました。
「美術の森」というとおり、森や自然を題材にした作品や、精神的「森」を表現した作品など、見ていえ心が静まるような展覧会でした。

展覧会の中でも特に印象的だったのは、

山口薫「画室の森」
見た瞬間に心が引き込まれるような絵でした。
部屋の窓から見た木々は、とてもシンプルな形で色も暗め。
だけど、圧倒的な存在感があって目を惹きつけられるんですよね。
数年前に初めてこの人の作品を見た時もそうだったんですが、
あっという間に一目ぼれしてしまう魅力があるんです・・・

須田国太郎「樹下」
この人もすごく暗ーい色使いなんですが、とにかく力強いです。
木の下に、2匹のハリネズミのようなヤマアラシのような動物が佇んでいる絵です。
だたそれだけの絵なんですけど、暗い色調が力強いです。
この人の作品は黒がとても魅力的です。
真っ黒なカラスの絵が有名なので、見た事のある人も多いと思います。

アンドリュー・ワイエス「氷塊I」
「えー?ワイエスがこんな絵描いてたんだー」と、意外な発見でした。
ワイエスといえば、写真のような緻密で美しい絵を描く画家ですが、
この絵の場合は、小さな画面に氷の塊があるだけなんですよね。
画家の違う一面を見ると、なんだか嬉しくなりますね。

パウル・クレー「蛾の踊り」
画面の中央で蛾が踊ってるんです。色も線もすごく綺麗な作品です。
やっぱりクレーはすごく良いなぁ~~

浜口陽三「ざくろ」
浜口さんの版画って、すごく深いんですよね。色や空間が・・・
この作品も、真っ黒の画面にぽんとざくろが置いてあるんですが、
すごく深い空間が広がっているようです。

まだまだ他にもおススメな作品がいっぱいです!
ゴーギャンやピカソ、カンディンスキー、クリムト、ルドン、駒井哲郎・・・

立体作品では、船越桂さんの彫刻がきていました。
さわひらきさんという作家の、映像作品もすごくおもしろかったなー。

こじんまりとした美術館で、無理なく見れるので気持ち良かったです。