旅の途中で

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版の誘惑展

2008年07月28日 23時14分26秒 | アート
先々週の話になりますが、名古屋市美術館に「版の誘惑展」を見にいきました。
なかなかおもしろい展覧会名ですよね。
版画の展覧会です。

三岸好太郎、シャガール、ピカソ等の版画がありました。
シャガールは、ロシアの小説「死せる魂」の挿絵に使われた版画の連作があって、見ごたえがありました。

おもしろいところでは、赤瀬川原平さんの有名な紙幣を使った作品がきていました。
多分、一度はどこかで見たことがあると思いますが、紙幣で物を梱包している作品が有名です。
紙幣も「版」というわけです(^^)
赤瀬川さんは、紙幣を複製して作品に使ったことで、「偽造紙幣を作った」として逮捕されたことがあります。
それでも作品を作る事を止めないどころか、オリジナルの「0円札紙幣」を作りました。すごいですよね~

あと印象的だったのは、作家名は忘れてしまったのですが・・・;フラッシュを使った作品です。
箱に開けられた穴を覗いて、箱の横につけられたボタンを押すと、カメラのフラッシュがパッと光って一瞬文字を映し出します。
すると箱から目を離しても、目の前に文字が浮かんだ状態がしばらく続きます。
つまり、人間の網膜に直接「版画」しちゃうわけです。
これも立派な版画ですよねー?(^^)

昔ながらのオーソドックスな版画と、現代芸術の版画を一度に楽しめます♪