まさおレポート

短期間のバリ訪問で何を感じたか

6月の後半に日本から4名を迎えて1週間にわたりバリのよさを満喫してもらおうと走り回った。私自身もそうだったが最初の印象や経験は貴重で後になっても残る。(初回ではしっかりと特徴づけられないことも多いのだが)
 
さて4名は1週間という短期の旅でどんな印象を刻んでいったのだろう。
 
現地の人々は長袖が多かった

確かに。観光客や外国人滞在者は短パンにポロシャツなど半袖ですねをだしているのがポピュラーだがバリ人たちの短パン姿は珍しいかもしれない。半袖は普通だが同じくらいの人が長袖だ。理由はいろいろと考えられる。
 
①暑い国ではかえって陽を遮った方が暑さをしのげることがあるのでは。モロッコなどでもやはり長袖長ズボンが一般的だった。
②ヒンドゥー寺院ではすねなどをサロンで隠す。あれとおなじ文化があるのかとも。イスラムもブブカで顔をかくすなど、肌をあらわにしない文化があるように思う。
③こちらの銀行員や公務員、大企業の社員はクーラーの効いた部屋で長袖長ズボンがステータスのようだ。
④バイクを多用するので長袖長ズボンが転倒時や風よけにふさわしい。


バイクで4,5人も乗ることに驚く
 
最高5人のりをみかけた。ヘルメット非着用は罰金ですが、4人5人の乗車は警察もなにも言わない。トラックの荷台も作業員が大勢で乗り込んでいる。
 

バリの田園風景は椰子があるが日本と似ているそこから文明の根源に思いをはせる。
 
岡潔さんという数学者の著書に「南洋の島の風景に突然強烈なノスタルジアを感じ、日本民族のルーツを直覚した」とあったことを思い出す。我が故郷の牧落にもバリ人に顔立ちの似たご近所さんがたくさんいました。日本人のバリ好きは案外そんなところに原因があるのかもしれない。

サヌールのサンゴ礁の衰え
 
アメッドや西部バリに比べるとサヌールの珊瑚礁が白色化しているのが目立つ。マングローブが浸食されて減退していることとも関係があるのだろう。インドネシア政府もバリ州もこの点に鈍感で、さらにマングローブを破壊して新しいホテルなどを建てようとしている。サヌールでは大型ホテルやレストランが下水をそのまま海に流しているが、これも大いに珊瑚礁の疲弊に拍車をかけている。

スーパームーン ケンタウルス 南十字星
 
アメッドなどの田舎で新月の夜に星空を眺めるのが最高のシチュエーションだと思う。ニュピが重なればいう事なしでミルキーウェイが満点に煌く。

デノミ
100ルピア以下で買えるものは無いのでデノミを提案する意見もあった。
 
確かにバリでは100ルピー以下の使い道はない。スーパーのハーディーズでもこの前までは端数の釣りに飴玉をくれていたのが最近ではそれも省略でカットされる。バリの急激な物価上昇と関係があるのだろうか。 
一方、数えきれないほどの島があるインドネシアではまだ100ルピア以下でも意味があるように思える。島々の格差は想像を絶するほどで、いまだに国勢調査で樹上生活者が発見されるほどだからそうした島では10ルピア、1ルピアでも買い物ができるのではと想像する。そう考えると一律のデノミはなかなか難しそうだ。
 

ジンバラン魚市場

 
築地などとは比較にならない規模だが市場は常に街の中心で活気と雰囲気がある。バリ島の魚自給率は3%だとの報道に接した時は意外でした。バリ島以外の魚がバリ島の魚需要を賄っている。

スーパームーンの下でバーベキュー
 
ウブド王宮のレゴンダンスや我が滞在ビラの屋上(SB)でのバーベキューをスーパームーンが照らしてくれたことは実に僥倖だった。
 
バリ人は目が合うと99%ほほ笑む
 
この微笑みは私も常に感じる。旅先で実に安心感がある。単に観光の島だからとういう理由では無いようななにかがある。民族性、ヒンドゥー教、島国の協調性などが考えられるが。
 
ライステラス
 
高地にある細かく波状に区切られたライステラスは話に聞く新潟県などの棚田と似ているのではないか。

スノ―ケリングで珊瑚と魚群を満喫
 
アメッドはまだ海が侵されていない。豊かな珊瑚礁が波打ち際まできていて色彩の豊かな魚がほんの5メートル海に入るだけで見ることが出来る。この日は波も静かで太陽は強く理想的なスノーケリングができた。

レゴンダンス
 
この王宮のレゴンダンスは私も初めての鑑賞で、踊りとガムラン演奏の水準は今までの中で一番だった。

バイクの多さ
 
東南アジアではどこでも似たり寄ったりの風景です。タイ、カンボジア、ベトナム。日本車がほとんどで、有りがたいと思う反面、日本のバイクメーカーは珊瑚礁の保護やマングローブの浸食防止、ゴミ処理などもっと援助をおこなうなどしてこの国の購買に感謝の気持ちを表すべきではと。


ウブドのINDUSからの眺め
 
バリで最も美しい渓谷と丘が印象的だった。
 
朝日、夕陽
 
サンセットを目的にクタのレストランに入ったが昔話に夢中でサンセットを見逃してしまった。
 
キンタマーニ
 
キンタマーニには行かなかったがこの名前を珍しがっていた。私もバリに来た23年前は同じように面白がった記憶があるがいまでは特別の感興をもたなくなっている。
ウブドのネカ美術館にはオランダ人の絵が多いが、あるオランダ人画家の故郷がスケベニンゲンとあり、注目を集めた。(これも私は高校生のころから知っていたが)
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