追記 日本でも下水中のコロナウイルス RNA を測定することによりクラスターの早期発見などに可能性が。
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/shared/press/data/setnws_202010231219143592261907_037085.pdf
下水中からエンベロープウイルスを濃縮・検出する方法を最適化し、2020 年 7 月に東京都で採水された流入下水から新型コロナウイルス RNA を検出することに成功した。
流入下水の水質の違いによる影響を受けにくい方法を提案した。
広く日本において下水中のコロナウイルス RNA を測定することにより、感染流行状況の把握を可能とし、クラスターの早期発見など安全・安心社会の一助となる可能性がある。
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イギリスの下水やそれが漏れ出すテームズ川からビッグデータが獲れるという。
汚水を採取して分析すると抗生物質、抗うつ剤、鎮痛剤、コカイン、メタンフェタミン、それに腸内細菌叢の様子がわかる。イギリス人の腸内を分析しているみたいだと述べる。
メタンフェタミンはパーティードラッグだとわかる、なぜならば金曜から検出される量が増える、一方コカインは特に曜日にかかわらないという。常習者は毎日摂取するという推測まで科学的に知ることができる。
抗うつ剤はイギリスのEU離脱時に増加したという、ここまでくるとマスとして恐ろしいほどの分析結果が政府に知られていることになる。「動物農場」と「1984」の世界だとインタビュアーが感想を述べていたが。
腸内細菌叢の種類が現代では単純化しているとの分析も。いうまでもなく豊かな腸内細菌叢が人の心身の健康に欠かせない。腸内細菌叢の種類の現象と抗うつ剤の増加に相関関係があるところまで分析が進むのではないか。こんなところにビッグデータと医療の進展が関係するかもしれないことに驚いた。
次のシーンには笑ってしまった。
下水管理人へのインタビューで
「女王陛下のうんちもここに流れてくる?」
「もちろん きたら敬礼する」と下水管理人がジョークで返す。