まさおレポート

Miyabiのインドネシア入国反対デモから「ドラえもん」のしずかちゃんのボカシまで

2018/4/6 加筆

2009-10-14にジャカルタで日本のポルノ女優Miyabiの入国に反対するモスリムのデモがあったことを書いている。今日は「逆にいやらしい」忖度しすぎなインドネシアの放送規制2018年1月31日をニュ ーズウィーク日本版ウェブ編集部でみた。まさに歴史は10年ごとにくりかえすのだなとの感慨と、ドラえもんのしずかちゃんにまでボカシが入る異常な規制にジョコのリードするインドネシアはひょっとして住みにくくなってきてるのではとの不安を覚えた。ちょっと度が過ぎてやしないか。

<検閲に力を入れ過ぎるあまり、運動選手やリスのビキニ姿にまで...>

インドネシアのテレビ局は海外から輸入したコンテンツの放映に神経をすり減らしている。漫画はシーンによってカットされたりぼやかされたり、女性の運動選手やミスコン出場者にもモザイクがかかる。

近年、子供が読む漫画などで、数々の「やりすぎ検閲」の事例が挙げられている。

インドネシアの西ジャカルタ市に拠点を置く民間局「Global TV」は2015年に、子供向け番組における暴力コンテンツの制限に違反したため、「ドランゴンボール」の戦闘シーンを複数カットした。さらにその数ヶ月後には、世界中で愛される人気アニメ「スポンジ・ボブ(SpongeBob SquarePants)」の主要キャラクターのリスのサンディがビキニ水着を着ていたという理由でモザイク処理された。「ドラえもん」のしずかちゃんも同様の対応がされている。

2009-10-14 初稿

我が家のベビーシッター”シシ”がキッチンの洗い物をしながら話し出した。今朝ジャカルタで日本のポルノ女優Miyabiの入国に反対するモスリムのデモが有ったという。

”Miyabi””雅”誰それと聞き返すとインドネシアでは有名な日本人ポルノ女優らしい。聞いたことが無い名前だがとネット検索するとMiyabiこと小沢マリアが検索にあらわれた。そうか、インドネシアではMiyabiのほうが受けがいいのかと納得する。Miyabiのほうが小沢よりも耳にeasyなのだそうだ。

どういう事情で彼女はインドネシアで有名になったのだろう。シシに聞くと「she is very beautiful. she is japanese with canadian] との答えがか返ってきた。答えになっていないが、まあそういうことなのか。とにかくインドネシア市場に目をつけたプロヂューサーが慧眼だったのだろう。なぜそう思うのか。シシの解説でそれがわかった。

シシはジャカルタ生まれだがモスリムではない。クリスチャンだ。そういうわけでこの一件にもなかなか面白い見方をする。インドネシアは世界最大のイスラム国家でポルノ禁止法まで作ってしまうお国柄だ。ところが国民は本音ではポルノ大好きなのだそうだ。建前との差で余計ジャパニーズポルノ女優は物議を醸して有名になり、そして一層DVDの売れ行きが加速するという。

なるほど、なかなかひねったマーケティング手法だと感心した。

ちなみにインドネシアのポルノ禁止法とは2008年10月30日に成立したわいせつ画像の所持などポルノに関するあらゆる行為を禁止する法律だ。
公衆の面前での裸・児童ポルノ・写真・絵画・アニメ・漫画・映画・動画・詩歌・文章・会話・体の動きまであらゆる媒体が取り締まりの対象となる。
最高刑は禁固15年あるいは75億ルピア(約7500万円)の罰金。わいせつ画像をダウンロードしただけで最高4年の禁固刑が科せられるという。

この法律が成立したとき、バリ島やキリスト教徒が多い一部の州で抗議行動が頻発した。

そういえば、3年前に来たときには街角のあちこちのビデオレンタルショップではポルノはどうかと声を掛けられたものだが、今回の滞在では一切無い。これもポルノ禁止法のせいかもしれない。

バリ シシに聞く犯罪事情 催眠術強盗

取り越し苦労か 日常にある危険

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